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【JOINT】米国のオフローダーたちが愛する洒脱なパーツ選びのテクニック

 静岡県三島市に店を構える4×4プロショップの老舗である「ジョイント」。ラングラーを主軸にあらゆるJeepカスタムも請け負うところであり、特に本格的なオフロードカスタムに関しては高い定評を得ているプロショップである。
 そのジョイントが手掛けたのが、ここに登場するJKラングラーアンリミテッドだ。実はこのクルマ、過去にも本誌に登場しているだが、そのときよりも着実に進化を遂げていることから再登場となった。進化を遂げている理由は、このJKラングラーアンリミテッドのオーナーであるO氏が、オフロード走行における技術の向上とともに、より走破性を高めるモディファイを行なっていることにある。
 元々そのスタイリングに魅了されて購入したというO氏のJKラングラーアンリミテッドは、ジョイントのオフロード走行会に参加したことから、カスタムの方向性は走破性を重視したものとなる。かつては35インチだったタイヤは現在40インチへと大径化し、かつしなやかでよく動く足により、ロックセクションも走破できるJKへと進化。これと同時に、ジョイントも新たなパーツやその装着方法などを熟考するなど、ユーザーのみならずジョイントの技術力向上にも一役買っているというJKラングラーアンリミテッドなのである。

オーナーのドライビングスキルの向上と同時に進化を遂げているJKラングラーアンリミテッド。その進化の過程で大きな機転となったのが、KINGのコイルオーバーキットの採用だ。高性能だが高価なことがネックとなるこのアイテム、その採用を決めたのは映画「ワイルドスピード」の登場車両に装着されていることがきっかけだったとのこと。
 この装着により、よりハードなロックセクションなども走破可能な足回りへと進化を遂げたのだが、それを可能にするまでにはインストール技術とセッティングというジョイントならではのノウハウが注ぎ込まれているからこそ。
 例えば、このショックアブソーバーを装着するためには、正確なマウトン装着が必須であり、かつタイロッドやホイーシングの強化、調整式のロングアームを使うといったことも実施している。実はコイルスプリグンの選択からして、ジョイントならではの知識が持ち込まれているなど、現在も進化し続けている1台なのだ。
サスペンションはシナジーMFGのロングアームキットがベース。これにロッククローラー&テラフレックスのアーム&ロッド類を使用している。
コイルオーバー式を採用したスプリングはEVOで、KINGのショックアブソーバー&バンプストップを使う。ハイステアキットなどの補正パーツも装着されており、その乗り味はロックセクションであっても驚くほどしなやかによく動くセッティングとなっている。
ホーシングは前後ともG2へと変更し、ファイナルダウンと前後エアロッカーを装備。ROCK HARDのアンダーガード類も装着済みだ。
オフ走行で外す必要がなく、装着したままでよく伸びよく縮む足を提供するROCKJOCKのアンチロック。
「付けるところが無かった」ということでナックル上部に装着したKCランプは、ロックライトとしても使用。
ルーフやピラー回りだけでなく、フロントシートの後方までも回り込み、剰員保護とボディの補強というふたつの役目を担うROCK HARD SPORT CAGE。
ジョイントのビードロックホイールにミッキートンプソンのBAJA PRO XSという組み合わせ。タイヤサイズは40インチ×13.5!空気圧の低圧時にはリアルビードロックホイールが効果的な働きをする。
前後バンパーはモトビルト、背面タイヤキャリアおよびロックスライダーはポイズンスパイダーを装着。前後のフェンダーはナロータイプのポイズンスパイダーを選択しているが、公道走行時はパイプフェンダーを装着する(私有地での撮影のためパイプフェンダーは外している)。幌はBESTOPが装着されている。

ホーシングなどもガッチリ補強

5インチアップ仕様のJKアンリミテッド。足回りはKINGのコイルオーバーキットおよびこれ用のマウント装着、EVOーMFGのロア&アッパーアーム、FOXのステアリングダンパー、AXLE TRUSS&ナックル補強といった万全のオフ仕様としている。外装はリアにオフロードエボリューションのタイヤキャリアなどが目を惹くカスタムだ。