〝オフロードも走れるミニバン〟として独自の路線を歩んできたミツビシ・デリカD:5に対して、モデル誕生の頃から心血注いでパーツ開発を行なってきた、日本を代表する4WD・SUVパーツメーカー『JAOS(ジャオス)』。
パーツ単位ではスターワゴン、トータルカスタマイズとしてはスペースギアの時代からデリカシリーズと濃密に接してきたジャオスは、デリカD:5の登場からさらに精力的に様々なアイテムをリリース。中でも人気なのは、デリカD:5の走りをブラッシュアップする『BATTLEZサスペンション・シリーズ』。そして、個性を主張したいオーナーからのラヴコールも多いフロントマスクのメイクアップパーツなど。
そこにいよいよ真打ちとも呼べる機能系キャリングギアのルーフラックが満を持して加わった(ジャオスではその形状から、フラットラックと呼称する)。同時に兼ねてから高い人気を誇っているリヤラダーやサイドステップが今やジャオス・デリカの「新・三種の神器」とでもいうべき存在だ。
話は1990年代に遡る。アウトドア&ヨンクブームの立役者だったジャオス。その頃の同社ラインナップの中で欠かせないパーツが「JAOSルーフラック」だった。しかし、当時は一般的だったレインモール付き大型4WDへの搭載を前提としていた「JAOSルーフラック」は次第に装着可能車種が減少。2000年に入った頃に一旦販売終了となった。ところが、昨今改めて巻き起こっているアウトドアブームにてルーフラックが注目を浴びる…。そこで、ジャオスでは再びルーフラックを本気で開発することとなった。
メーカー純正ルーフラックを製造している国内サプライヤーや同郷のランプメーカーであるIPFとの共同開発の末に誕生したのが、この「JAOSフラットラック」。自動車部品に求められるJISやISO試験をクリアした高品質。そう、安心の国産ルーフラックなのだ。
リフトアップセットVFCAをインストールして、フロントは10〜30㎜、リヤは20〜25㎜のリフトアップを実現。このサスをインストールしたD:5は、特にリヤダンパーのハーモフレック®が効果的に働くため、オンロードは快適でフラットな乗り味が好印象。ワインディングでは少々フロントショックの減衰力を高めると小気味良く走れるだろう。一方荒れた路面でも揺り返しをシャキッと抑えこみ、乗り心地や操縦性を高レベルで保持する。
四駆カスタムの定番であるマッドガードもJAOSを象徴するアイテム。また近年は、車種専用のカーボン調PVC材でボディを保護する〝プロテクター〟系アイテムもヒット中だ。
JAOSサイドステップ
JAOSリヤラダーⅡ
JAOSフラットラック
オプションが追加しやすく、自由に拡張できるルーフラックであることもJAOSフラットラックの特徴。システムを自在に構築できるキャリアスタイルは、海外製品でも今や常識のトレンド。外枠としてはもちろん、フロアバーのTスロットに装着して間仕切りにもなる「ウォールバー」はワイルドな見た目も構築できる。また各種ランプ・ライトを装着できる「ライトブラケット」、荷かけロープの装着を容易にする「アイボルト」などオプションも充実。さらにオーニング用の取付ステーなどの開発も検討しているという。
サイズ違いやレインモール用などいくつかの種類をラインアップするJAOSフラットラック。デリカD:5に適合するのはコンパクトな1400タイプとルーフをほぼ覆う1920タイプの2種類。
- ジャオス
- ☎0279-20-5511
- https://www.jaos.co.jp.jp