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【CAR STYLE】卓越したセンスが溢れ出す進化を続ける魅惑のスタイル

遡ること2019年、トラスト社の米国法人「GPP」とタッグを組み、JB74ベースで300馬力というハイパワー・モンスターシエラを、世界最大の4WDカスタムパーツの祭典『セマショー』に展示。アメリカで世界の注目を集めたショップである「カースタイル」。その次なるプロジェクトが明らかになった。それが「エクステリアスワップ・オフローダー」だ。
 まずジムニーの存在意義であるオフで「使えるクルマ」とするため、今回は未装着の新サスペンションを開発中。ただし1インチアップと過剰なリフトアップはしない。ホイールハウスが大きい新型ではタイヤの大径化が十分可能、という判断だ。日本製スプリングなど品質へのこだわりは従来通りだが、ビルシュタインダンパーは操安性を高めるためピストン径を拡大するなどスペックを変更済みだ。
 では「エクステリアスワップ」とは何か。それは〝外装変更だけでスタイルが激変するパーツ〟を意味する。例えばフロントバンパーは既存品と異なり、センターのリップをなくすことで、フォグランプなどオフロードアクセサリーの装着が可能といったアイデアが盛り込まれた新デザインの外装パーツだ。
 全パーツが完成して揃うのは当面先になりそうだが、最終形はジムニーの概念を覆す新たなクルマになる。誰も知らない地平へ…。カースタイルが再びジムニーを新世界に導いてくれる。

レーシー感あるフルカーボンエクステリア

カースタイルのエクステリアパーツの中で、ブリスターフェンダーセット、リアスポイラー、リアゲートカバーの3点はカーボン仕様が登場!ただし通常の商品ラインナップではなく受注生産のみの対応だ。これはカーボンの織りを美しく仕上げられる腕利きの職人による製作で、大量生産が難しいため。しかしその品質は折り紙付き。好評発売中のカーボンボンネットとも組み合わせることで、トータルでジムニーシエラの高級感とレーシーテイストをアップさせることができる。

①② “ZERO STYLE”CARBON JB74 90㎜ワイドブリスターフェンダーキット
③ “ZERO STYLE” CARBON JB74ワイパーレスリアゲートカバー(CSバッジ付)
④ “ZERO STYLE” CARBON JB74リアスポイラー
※カーボン仕様は受注生産(FRP製品版は 好評発売中、詳細はWEBへ)
ボンネットはカースタイルオリジナルデザインのカーボン製に換装。センター後部を大きく立ち上げることでエンジンの熱気を排出する機構を備える。プレミアムスポーティな雰囲気を醸し出しつつ、純正比で約5㎏の軽量化が可能。

フロント

リア

今回の車両は、純正車高のスポーツゼロコイルに換装。車高は変わらないが、その乗り味は純正と比較すると雲泥の差。幾度もテストを重ねて完成したサスだ。当然ビルシュタインショックの効果も大きい。
タイヤの大径化やパワーアップと同時にブレーキも強化。オリジナルのキャリパーも採用するカースタイルのビッグローターキットなら、強力な制動力と微妙なコントロールが可能。ホースはステンメッシュに変更。
カースタイルプロデュースのトラスト製マフラーである、従来の純正バンパー穴あけタイプのセンター排気を変えずに、開発中の新たなリアバンパーに変更。これもエクステリアスワップ、ということ。
レイズを代表する高剛性・軽量な鍛造ホイールTE37XTを装着。実はカースタイル限定のオリジナルモデルで、サイズは16×7.0Jインセット-5、カラーもオリジナルのフォーミュラシルバー。他にも16×7.5J±0/カラー:ブラストブラックをカースタイルオリジナルで用意。シエラユーザーが嬉しい稀少なサイズだ。
オフロードスタイルに合わせたサイドステップも開発。オールブラックモデルはスチール製。来春にはステンレス製ステップモデルもリリース予定。
下のバンパーが従来のカースタイル・ゼロフロントバンパー。一方、上の新型バンパーではセンターダクト下のリップが外されている。これによってブルバーやフォグランプが装備できるオフロードスタイルを新たに構築可能。エクステリアスワップの完成が今から楽しみだ。
オフロードスタイルのブルバーをリリース予定。トータルスタイルでは一見派手に見えるが、同社のパーツデザインはシンプルで洗練された美しさがある。
単にチューンナップしているだけでなく、面白いのがこうしたチューンドレスアップ。エンジンを開けた時にも映えるアイデアが随所に散りばめられている。海外ではメジャーな手法だが日本でもこれから主流になるはず。こちらもカースタイルで対応可能だ。
ノーマルのK15B型エンジンをベースユニットに、GReddyのT517Zタービンのターボユニットを装着し、エキマニとサージタンクはワンオフで製作。冷却システムは、インタークーラーをグリル裏に前置きで設置し、さらにターボ化による熱量に対応するためラジエター自体をアルミ製として、インタークーラー後ろにレイアウト。またハイパワーに対応するためピストンやコンロッドも強化済みだ。
これらを制御するのはフルコンのMOTEC。開発当初は純正ECUの解析ができていなかったので、外付けによる制御となっているとのこと。ちなみにこのスペックは受注生産だがカースタイルでのオーダーが可能。JB74でハイパワーの魔力に憑りつかれてみたい…そんなオーナーはぜひ相談してみて欲しい。