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【BFGoodrich】BFGoodrichに新たな伝説を刻む 新世代の〝4WD・SUV〟タイヤ「Trail-Terrain T/A」

 150年超の長きにわたって受け継いできた〝最高峰のタイヤを創る〟という理念のもと、BFGoodrich(BFグッドリッチ)はサーキット・ドラッグ・砂漠・ダート・ショートコース・ラリー・ロッククローリングなど、あらゆるモータースポーツを通じてタイヤの限界に挑戦し、過酷な使用環境に対応する様々な機能を備えたタイヤを開発してきた。そこから生まれた革新的な技術は、市販タイヤの開発にフィードバックされる。こうして険しい状況からストリートまで、またプロユースのみならずシティユースとしても活躍するオフロードタイヤが生まれている。
 そんなBFグッドリッチから新たなタイヤがデビューを果たす!2015年にラインナップしたブランドの核となるA/Tタイヤ『BFグッドリッチ オールテレーンT/A KO2』、最高峰のオフロード性能を持つM/Tタイヤ『BFグッドリッチ マッドテレーンT/A KM3』といった既存のラインナップには属さない新世代の4WD・SUVタイヤ『BFグッドリッチ トレールテレーンT/A』だ。
 トレール=オフロードをイメージさせるネーミングであり、オールテレーンと言っても良いような見た目を持つが、このトレールテレーンはむしろオンロード性能の追求を狙ったタイヤで、ドライ路面やウエット路面でのオンロードの走りはこれまでのBFGタイヤとは別の次元にある。ただしオフロードを走ってみれば、そこにはBFGファミリーのスピリットがしっかりと根付いてるタイヤであることが伝わってくる。
 全サイズアメリカで設計・製造されている、BFグッドリッチの最新タイヤの魅力と実力に迫ってみよう!

2015年に『All-Terrain T/A KO2』がデビューした時から始まった新世代のBFGoodrichタイヤの軌跡。
2018年には『Mud-Terrain T/A KM3』を加えて確固たる地位を築き、この2021年、ブランドに新たな伝説を刻み込む最新モデル『Trail-Terrain T/A』が発表された!
新しいコンセプトを持つBFGoodrichの〝オンロード4WD・SUVタイヤ〟を詳解するとともに、どこよりも最速な試乗インプレッションをお届けしよう!

ショルダーデザイン

■セレイテッド・ショルダー・デザイン

舗装路での高い走行性能に加え、砂利道などの非舗装路の走行を想定してセレイテッド・ショルダー・デザインを踏襲(ブロックの凹凸部の張り出しの違いはあるが、M/T&A/Tタイヤでも採用)。トレッド部では舗装路での快適性と安全性をしっかりと確保しつつ、ショルダー部によって非舗装路における高いグリップをも確保。

カスタムデザイン

■アドバンスド・ディフレクション・デザイン

ショルダー部分にあるV字型のアドバンスド・ディフレクション・デザインによって、オフロード仕様のドレスアップを実現。

■アウトライン・レイズド・ホワイトレター

サイドウォール部にデザインされたアメリカン・カスタムの象徴“BFGoodrich”ロゴなどをアウトライン・レイズド・ホワイトレターで演出。※サイズにより、ブラックレターの設定有

トレッドパータン&サイプ

■フル・ディプス3Dロッキングサイプ

サイプを採用して、ブロックの倒れこみを抑制することで、優れたトレッドブロックの安定性を実現したトレッドデザイン。偏摩耗を抑制し、優れたロングライフ性能と快適な乗り心地性能を発揮する。また、深く刻まれたフル・ディプス3Dロッキングサイプは、路面の水幕を除去し、天候の変化にとらわれず摩耗末期まで安定した高いグリップを発揮してくれる。
BFグッドリッチのタイヤはこれまでは主にLT規格(小型トラック用)の言わば、オフロードタイヤをリリースしていたのだが、今回のトレールテレーンでは、ついに乗用車規格(PC=Passenger Car)のタイヤとして発表された。つまり、明確にオンロードの走行性能を狙った〝第3の4WD・SUVタイヤ〟となる。これはこの4WD・SUVジャンルが、本格派クロカン4WDに加えて、オンロードパフォーマンスを謳うスポーティSUVまでが登場してクロスオーバー化し、さらにユーザーの指向や使い方が多様化していることに起因している。
 それではトレッドパターンやブロックが大人しい印象なのかというとそうではない。見た目にはハッキリと〝BFグッドリッチファミリー〟のタイヤだと分かるワイルド感があるにもかかわらず、オンロードでは緩さを感じさせないグリップ性能があり、しかもコンフォートな印象なのである。
 さらに静粛性も高く、劇的に快適なオンロード性能に対して、オフロードはどうだろうか?走ってみれば分かるが、乗り味・操作性・トラクション性能は一般的な4WD・SUVタイヤとしては十二分以上。ハードかつシビアなオフロードを攻めることがなければ、全く遜色ないと言えるだろう。
 ちなみにBFグッドリッチの現在のラインナップでのポジショニングとしては、A/TタイヤのKO2はすべてのシチュエーションにおいて優等生であり(性能比としてはオフロード:オンロード=4:6といったイメージ)、一方でM/TタイヤのKM3は最高のオフロード性能を誇りながら街乗りにも十分対応(性能比はオフロード:オンロード=8:2)。
 そして、今回のトレールテレーンは、まさにこのKM3の真逆であるオンロード:オフロード=8:2に位置している。オンロードが快適なのに、必要にして十分なオフロード性能を持っていることはさすが!そのルックスとパフォーマンスによって、まさにBFグッドリッチの4WD・SUVタイヤであることを証明している。
オフロード走行ではオールテレーンを想像させる太い溝やショルダーデザインによって、オンロードで感じたものと同等のレベルの高い走りを体感。今回は落ち葉が降り積もって滑りやすい林道にトライしてみたが、しっかりと足を踏みしめるようなトラクションが感じられた。林道だけでなく、河原やキャンプ場へアクセスする際にも安心して踏み込んでいけるだろう。
乗り心地の良さや静粛性が高いのはもちろん、一方で耐摩耗性や偏摩耗性にもしっかりと配慮。これはアメリカのユーザーから強く要求される要件であるロングライフ性能を満たす目的があるゆえ。
2022年2月から発売で、全37サイズをラインナップ(一部サイズは3~5月発売)。日本国内に流通する人気車に対応する主要サイズを網羅。その中から、デリカD:5純正サイズ(225/55R18)とランドクルーザープラド150系の純正サイズ(265/65R17)でテストを実施した。
BFGoodrich TRAIL-TERRAIN T/AはM+S規格であることはもちろん、国際基準であるシビアスノータイヤの証である3PMSFマークが刻印されている。今回はオンロードのドライ路面と林道といったラフロードしか走れていないが、天候を気にせず四季を通じて走りをサポートする性能を持つという。もちろん凍結路面にはスタッドレスの装着を推奨している。

 先述の通り、力強さとタフさを想起させるトレッドパターンに加え、サイドウォール部には、アメリカン・カスタムの象徴である“BFGoodrich”ロゴをデザインしたアウトライン・レイズド・ホワイトレターを採用。またV字型アドバンスド・ディフレクション・デザインにより、ショルダー部分でもしっかりとオフロードスタイルを主張できるドレスアップ性が実現されている。
 詳細なインプレッションやA/Tタイヤ(KO2)、M/T(KM3)との比較インプレッションについても本誌では随時レポートしていくが、まずはこのBFグッドリッチの歴史に新たに刻まれた記念碑的タイヤ「トレールテレーン」の誕生を心から歓迎したい。

◆レッツゴー4WD公式チャンネルにて動画でも公開中◆

https://youtu.be/dK8M1jiTu3s