『BFGoodrich』の最新タイヤ『トレールテレーンT/A(以下、TT)』だが、コンセプトの〝オンロード〟に反した見た目にも驚かされた。今回テスト前にも装着したFJクルーザーを見たが、十分にオフローダー的だし、むしろ万人受けするスタイルだ。
TTの最大の魅力は、やはりオンロードでの走行性能にある。そしてアグレッシブなパターンとサイドウォールデザインが、快適性とドレスアップを兼ねているところもポイント。加えて日本国内では15〜22インチまで全37サイズを用意。人気車純正サイズはもちろん、今回装着したようなカスタムサイズ『285/70R17』も設定し、幅広い車種に装着可能。アウトライン・レイズドホワイトレターというこれまでのBFグッドリッチにないサイドもまた魅力だ。
さて早速オンロードのインプレッションへ。コンパウンドは同ブランドのA/T KO2と同じだそうだが、オンロード性能は、純正タイヤからの交換でも自然で快適そのもの。これはTTがBFグッドリッチでは唯一の乗用車規格のタイヤであり、オンロード性能を重視している設計によるところ。当然A/Tよりしなやかで、路面の段差を乗り越えた時の当たりは柔らかく、不快な突き上げ感も皆無。コーナリングでは以前乗ったA/Tの剛性の高さがむしろ好ましい面もあるが、サスペンションの減衰力を最適化するとその印象は一変。狙ったラインを綺麗にトレースでき、ワインディングのスポーツ走行を楽しめる。また制動性能も極めて高く、四輪がしっかり接地して止まるため、重量級車との組み合わせにありがちな制動力の甘さもない。この見た目にして、オンロード性能は純正タイヤとほぼ同等なのだ。
なおTTの想定する状況はオンロードがメインで、週末はキャンプでラフロード走行もこなすということだが、それを考慮してダートも走行。細かな衝撃を拾う傾向はあるが接地感はまずまず良好。普通ではスタックする場面でも、TTなら気にせず走れてしまった。
オンロード性能はもちろんスタイルも重視した〝TT〟。新ジャンルのBFGタイヤは、どちらかと言うとファミリーユースに最適なモデルなのかもしれない。
BFグッドリッチ Trail-Terrainの特徴
ショルダーデザイン
セレイテッド・ショルダー・デザイン
舗装路での高い走行性能に加え、砂利道などの非舗装路の走行を想定してセレイテッド・ショルダー・デザインを採用トレッド部で舗装路での快適性と安全性を確保しつつ、凹凸のあるショルダーデザインが路面に引っかかることで、非舗装路でのトラクション性能を発揮して、高いグリップ力も誇る。
アウトライン・レイズド・ホワイトレター
カスタムデザイン
アドバンスド・ディフレクション・デザイン
トレッドパータン&サイプ
フルデプス・3D ロッキングサイプ
優れたロングライフ性能と快適な乗り心地を実現するため、ブロックの倒れこみを抑制してブロック剛性を確保。舗装路における安定性と快適性に貢献するトレッドパターンを採用した。一方で偏摩耗も抑制し、ロングライフも実現。また、深く刻まれたサイプは、雨天時の路面の水幕を除去し、天候の変化にとらわれず摩耗末期まで安定したグリップを発揮。
- 日本ミシュランタイヤ
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- 日本ミシュランタイヤお客様相談室
- ☎0276-25-4411 ※受付時間(土日祝日を除く月~金)●10:00~12:00/13:00~17:00