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【APIO】JB74の機動性を保ちつつボディのナロー化を実現する

ジムニー界のスペシャリストとして名高い「アピオ 」からこのたび2022年に向けた新作パッケージが到着。気になるその中身は「JB74のスペックをJB64並みの車格で楽しめる」といもので、ここでは早速、同社のデモカーを例にパフォーマンスなどをチェックしてみたい。
 「JB74ナロースタイル」という名前が与えられたこのパッケージは、JB74が採用する1.5リッターエンジン、つまりシエラの機関系をキープしたままJB64のようなサイズ感を味わえるのがポイント。シエラが純正採用するオーバーフェンダーをナロー(細身)なフェンダーへと交換することによってフロントで58㎜(片側29㎜)/リア54㎜(片側27㎜)という車幅を実現することができたというわけだ。
 これにともないホイールを16インチに、タイヤに205R16という少しだけ大径サイズをあてがうことで細めの足もとと路面からのクリアランスを両立。また、シエラの純正フェンダーを取り去ったことでムキ出しになるスペースに用意されたジュラルミン製のH・D・サイドシルガードは、路面の凹凸からボディを保護することはもちろん、ドレスアップ効果も抜群だろう。
 「JB74の使い勝手を保ったまま、もう少しコンパクトに日本の林道を楽しみたい」というユーザーからの声から生まれたナローシエラは、まさに近年人気のミニマムキャンプやスモールアウトドアにもオススメ。そんな1台は、全体のルックスをアピオらしく、そしてサスペンションやマフラーといったパフォーマンスもまた同店らしい充実度のもと、新旧ジムニーファンが楽しめるパッケージとなっている。

■前後を引き締めるタクティカルバンパー

アピオ タクティカルフロントバンパー/JB74用(未塗装) 

JB74ナロースタイルに用意されたタクティカルバンパー(ABS製)は、シャープかつエッジの効いた形状によってまるでスチールのような質感を求めたこだわりの逸品。本体左右にみえる大胆なカット面はオフロード走行時にタイヤの干渉を防いでくれる効果もアリ。

アピオ タクティカルリアバンパー/ ナローフェンダー用(未塗装)

JB74ナローシエラにパッケージングされるタクティカルバンパー&ランプユニット(JB64)もまた頑丈かつ軽量なABS素材(真空成形)を使用。6つのライトは小型のランプケースを採用することで薄くシャープなデザインとした。

■フロント58mm/リア54mmのナロー化を達成

ナロー化の秘密は足元の大径化とアピオ製ナローフェンダー

アピオ ナローフェンダー 

フロントで58mm(片側29mm)/リア54mm(片側27mm)というナロード加減はアピオが開発したオリジナルのナローフェンダーによるもの。タイヤには純正のJB74よりもロードクリアランスを稼げ、なおかつナローフェンダーでカバーできるサイズのYOKOHAMAジオランダーM/T G003 205R16を採用している。

アピオ WILDBOAR X ガンブラック

JB74ナロースタイルが採用するホイールは、王道かつ飽きのこないシンプルな5本スポークが人気のアピオ WILD BOAR Xガンブラックの16インチ。

アピオ H.D.サイドシルガード

ナローフェンダー装着時に取り付けるサイドシルガードは、厚さ3.0mmのジュラルミン×2枚構造によって軽量かつ高強度を実現。本体はベース・トップ・アプローチ・エンドキャップという片側4つのパーツで構成され、アプローチ側はスライドさせやすい形状となっている。

ヨシムラステンレスサイクロン(JB74用)

アピオと2輪パーツメーカーヨシムラとのコラボによって誕生したステンレスサイクロンは、チタン製とはまた異なるサウンドとスポーティー感を楽しめると人気のアイテム。パイプはアピオ タクティカルバンパーからの「出面」を美しくみせるようその取り回しにもこだわったという。
アピオのデモカーに採用されているAVユニットは、9V型のラージサイズでBluetoothはもちろんCD&DVDの再生~ナビゲーションまでを一括操作できるパイオニアのAVIC-RQ911。トゥイーター(写真下)やスピーカーの取り付けキットには同社のジムニー用を選ぶことでオーディオ周りをスマートにアップデートしている。
サスペンションはアピオ伝統のチタン配合仕様のコイルスプリングが付属する30mmアップキット(現在開発中)を組み込むことでマイルドなリフトアップを達成。4本のショックはオン~オフロードを存分に楽しめるよう14段調整式の減衰力機構を備えている。