4WD・SUV専門のパーツメーカー「4×4エンジニアリングサービス」がプロデュースするホイール「ブラッドレー」。
ランクル40系や三菱ジープが現役だった時代から、人気を集めた伝説的ブランドだ。初期モデルの登場は1982年、そして88年に本格オフローダーから絶大な支持を集める「ブラッドレーV」が誕生。ちなみに名称の〝V〟とは、VICTORY=勝利を意味する。事実、ブラッドレーVはパリ‐ダカールラリーの参戦マシンに採用されたほか、各種オフロードレースやトライアル競技で評価を得るなど、コンペティティブなホイールとして一世を風靡した。
フェイスはシンプルな5スポークだが、ひと目でそれと分かるラウンドしたスポークとホール部のデザインバランスは絶妙。30年以上の時代を経てもデザイ
ンが色褪せないのは、それがホイールとして、最も機能的なカタチであるからだ。
もちろん実性能のパフォーマンスも、数々のコンペティションシーンによって裏付けられている。鋳造ながら強度・剛性・耐久性にこだわり、実際のオフロードレースでパンクに見舞われながらも、そのままホイールむき出しで走りきり勝利をモノにした、という逸話もある。ブラッドレーVを〝オフロードを走るための究極のホイール〟と呼んでも、異論を唱えるオフローダーはいないだろう。
4×4エンジニアリングサービスとしては、2019年に新しいホイールシリーズ「AIR-G(エアージー)」を発表し、本格オフロード4WDはもちろん、デリカD:5やRAV4といったSUVへの親密度を高めていたが、2021年、ついにブラッドレーVに匹敵し、それを超えるともいえる走りを極める本格オフロードホイールをリリース!その名も「ブラッドレーフォージド匠」。名称からもお分かりの通り、その製法は〝鍛造〟であり、しかも1ピースホイールだという。ブラッドレーにはこれまで3ピース鍛造ホイールは存在したものの、なぜか鍛造1ピースは存在しなかった。鍛造アルミホイールといえば、高強度&高剛性、しかも軽
量であるのが最大のメリットだ。
今回、撮影用として提供されたのが、17×8.5J(マイナス30)と、17×8.0J(プラス20)の2サイズ。フェイスは名品・ブラッドレーVをモチーフにした5スポークだが、エッジの立ったシャープなデザインには、鍛造ならではの凄みとスポーティさが醸し出されている。
昨年リリースされたばかりの16インチも設定されているが「17インチがメイン」というのも、ブラッドレーVからの流れを感じさせる。
ちなみに鍛造というスペックに加え、より強度や耐久性を向上させる技術も多数採用。リム部は、溝を切ったような特殊な構造として、定評のあるブラッドレーVをさらに上回る強度と信頼性を実現。またその内側、タイヤとホイールが接するビードシートの両端には幅4㎜の凸部を設けるとともに、あえて未塗装とすることでビード落ちやビードの滑り(タイヤの空転)を防止。この「アンチビードスリップ加工」はブラッドレーVが採用する「ローレット加工」と同等以上の効果を発揮する。
加えて、エア注入部にゴムバルブを採用していることも注目。ブラッドレーVはバルブ自体の出っ張りのないフラットバルブを採用しているが、取り扱いに
少しコツが必要だが、金属製ではオフロードで折れる心配も…。そこであえてのゴム製なのだ。
こうして見ると〝鍛造である〟ということはもちろんだが、オフロードでの使用を、徹底的に煮詰めたのが「ブラッドレーフォージド匠」なのである。
◆BRADLEY FORGED 匠
17×8.5J-30/6H-139.7
17×8.0J+20/6H-139.7
FORGEDやMade in Japanといったパフォーマンスを感じられるキーワードのいくつかがインナーリムに配置してある。
BRADLEY V
- 4×4エンジニアリングサービス
- 0574-25-1050
- https://www.4x4es.co.jp