【4×4エンジニアリングサービス】クロスカントリーだけでなくオーバーランダースタイルにもマッチ
流行に左右されないデザインや高い排土性など、本気でオフロードを走るために開発されたブラッドレーシリーズは今年誕生40周年を迎え、日本国内だけでなく世界各地で愛されている。かつてはクロカンマニア向けのイメージが強かったが、近年のアウトドアライフの盛り上がり、そして豪州を発祥とするオーバーランダースタイルの台頭もあり、同社も新たなユーザー層を獲得するため新デモカーを投入。4月に開催されたビークルスタイルや、その後様々なイベントに出展しており、目にした人もいるだろう。
足回りはもちろんカントリーサスペンションで、リフトアップしつつ不快な突き上げを払拭。減衰力調整機構や細かな振動を吸収するハーモフレックスの効果と相まって、リーフスプリングとは思えないほど快適な乗り心地を実現。足元には、ブラッドレーVの哲学を発展・進化させた鍛造1ピースの「ブラッドレー匠」を装着。ランクルは16インチ!と言う信念を持つ人も多いだろうが、17インチのマッチングの良さを見ると、その考えは改まるかもしれない。
事実、キャノピーやルーフラック、オーニングなどを装着した場合、ホイールにかかるストレスは明らかに増している。だが、十二分な強度を持ち合わせる匠なら、日常からロングツーリングまで全く不安を感じることはない。タフなランクルのポテンシャルをフルに発揮したいなら、ホイールの性能面にも注目したいものだ。
カーボン製のボンネットやオーバーフェンダーは、豪州で4×4ESの正規販売を行なうROHMY社の製品。ボンネットはV8ディーゼル用を一部加工して装着している。
豪州を走るランクルのマストアイテムといえば、バンパーとグリルガードが一体になったARBのデラックスバンパー。中央には同じくARBのLEDランプを追加する。
キャノピーはステンレスの骨格にグラスファイバーを組み合わせ、抜群の強度を誇るRSI SMARTCAPの製品。豊富なオプションがあるので、自分に最適な物を作り上げられる。
ルーフラックはフロントランナーで、オーニングはダーチをチョイス。ルーフボックスは、武器の輸送などにも使われるほど頑丈なペリカンケースを使用する。
NAVIC製のワンオフロックスライダーを装着。サイドシル全体をカバーしつつ、ステップとしての機能も併せ持つ。
GRJ79専用に開発したカントリーサスペンション。リフトアップ量は55㎜となるが、デモカーの様に重量物を積載したいユーザーのために、ヘビーデューティ仕様を鋭意開発中とのこと。ショックはKYB製で減衰力の調整機構やハーモフレックを内臓し、安定性だけでなく快適性も追求している。
フロントサスペンションには、直進性を向上させるステアリングダンパーを装備。サスペンションキットにはあり/無しが設定されているが、単品での購入は不可なので注意。
アルミ素材を採用し、軽さと強さを両立させたシャックル。ロングセラーアイテムではあり、本来は機能部品の1つではあるが、視覚的な満足度も高いと言える。
ブラストトレイルのT100をベースに、ルーフラックやオーニングのオプションを追加。オーバーランドスタイルのGRJだけでもインパクト絶大だが、デジカモ風のラッピングが施されたトレーラーと合体した姿は、圧倒的な存在感と言える。
T100トレーラーには、4×4ESのAir/Gをチョイス。牽引するGRJ79の雰囲気に合わせてマットブラックを組み合わせる。オプションのアルミリングが装着可能だが、敢えてレス仕様としリムの無骨さをアピールする。
鍛造1ピースを採用した、新たな時代のスタンダードを目指したブラッドレー匠。Vの登場が四駆の16インチ化を促したと言えるが、匠によって17インチを装着することが一般的になるかも知れない。