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【4×4エンジニアリング】リジッドサスだけじゃない!プラド用のカンサス、あります!

 歴代のランドクルーザーの中でも、今なお全モデルのリーフスプリングをリリースし続ける4×4エンジニアリングサービス。長年ランクルを愛用し続けるユーザーにとって非常にありがたい存在だが、そのイメージが強すぎて「現行モデルの足回りはないし、オフロード向けのサスペンションでしょ?」という先入観を持つ人が多いのでは無いだろうか?だからこそ声を大にして言わせてもらおう!カンサスはリジッド用だけじゃないし、オフロードだけでなくオンロードの性能も重視していると。
 テストを行なった150プラドのカントリーサスペンションキットの特徴は、フロントショックが車高調式となっている事。2TR/1GDエンジンのどちらにも対応。フロントは20㎜~80㎜の間で車高を調整可能。リヤのコイルスプリングは40㎜リフトとなっているので、リヤの車高に合わせてフロントを調整する事で好みのスタイリングを手にする事ができる。ラインナップは、付属品の有無によって6タイプを設定。だがキットの根幹を成すショックとスプリングは全て共通の物を採用しているので、後からステップアップしてもムダがない。
 フロントショックは40段階、リヤショックは14段階で調整可能で、リヤには周波数感応して減衰力を自動的に変化させるハーモフレック機構も採用。ノーマルタイヤよりも硬いMTタイヤを装着しても、その事を忘れてしまうほど快適な乗り心地を実現するので、真の意味でオン/オフを問わないマルチな性能を実現しているのだ。

カントリー サスペンション キット

今回の試乗車は1GDのディーゼルエンジン搭載車で、タイヤはジオランダーM/T G003を装着。ノーマルタイヤよりも硬いコンパウンドなのでゴツゴツした乗り心地になりがちだが、ハーモフレックのおかげでコツコツ程度にしか感じられない。
約2インチのリフトアップとなるが、わずかそれだけでも重心位置が上がりロール感が増すが、ビッグカントリーショックがしっかりロールスピードを抑えてくれるので不安な感覚は一切なく、むしろワインディングではラインを狙って走らせる事ができるほど。リフトアップして理想的なスタイルを手に入れるだけでなく、カンサスなら「快適に走らせる愉しみ」も手に入れる事が可能だ。
フロントショックは好みの高さにアレンジできる車高調式を採用。ノーマル+20~+80㎜の間で調整できる。また、装着後にウインチなどを追加しても、再度車両の姿勢を最適化する事が出来るのも魅力と言えるだろう。また前後とも減衰力が調整可能なので、夏タイヤと冬タイヤを履き替えた際に、好みの乗り味にアジャストする事も可能。ハーモフレックは振動の抑制や静粛性にも効果を発揮するので、ファミリーカーとして愛用するオーナーに最適なサスペンションと言えるだろう。
オンロードに続いて、オフロードでもカンサスの乗り味をチェックしてみよう。オンロードの安定感が高いとオフロードではサスペンションが動きにくいイメージがあるが、ショックとスプリングを同時開発しているので、大きな凹凸のある路面に対しても、非常にしなやかにトレースする事が可能で、一切妥協を感じられない。
 
オフロードを走るならやっぱり前後リジッドでしょ!と思う人はいるだろうが、カンサスを装着したプラドのポテンシャルは、決して侮れないレベルだ。ちなみにほぼ同じサスペンションを採用するFJクルーザー用のカンサスも実は10年近く前から販売中。プラドだけでなく、FJのオーナーもチェックしてみて欲しい!

スタビやラテラルもラインナップ

スタビライザー

ラテラルロッド

ショックアブソーバーとスプリングを交換すれば、確かにリフトアップは可能。だが、それで本当的な乗り心地を手に入れられるのか? 答えは否だ。ノーマルサスは緻密に計算された上で設計されているが、リフトアップする事は、その角度を変化させてしまうことでもある。そのため、ラテラルロッドを交換したり、スタビラーザーのリンク位置を補正も必要。また、直進時の乗り味は変化させず、コーナリング時のロールスピードを抑制するスタビライザー(FJ用はあるがプラドには設定なし)もオプションでラインアップするので、思い通りの乗り心地に仕上げる事が可能だ。

BRADLEY FORGED 匠

デモカーに装着するホイールは、4×4エンジニアリングがブラッドレーVの進化版と位置付ける「BRADLEY FORGED 匠」だ。ノーマルフェンダーのプラドにジャストフィットするのは8.0J×17、+20。マットディープグレイ/マットシャドーブラック/マットチタンブロンズの3色をラインアップするが、今回はマットシャドーブラックをチョイス。強さと軽さを両立し、新時代のオフローダーはもちろん、様々なランクルユーザーにとって、憧れのアイテムとなるだろう。

シートエプロン:5,940円

サスペンションやアルミホイール以外にも、4×4エンジニアリングではオフロードで役立つアイテムを発売中。ランクルユーザーはオフロードに出かける機会が多いと思うが、決していつも天気に恵まれる訳では無い。濡れた服でクルマに乗ら事もあると思うが、そんな時こそこのシートエプロンが大活躍。ランクルに適したシートカバーは決して豪華さを演出するのでなく、こうした機能性を高める物だと思うがいかがだろう。