【群馬トヨタ/RVパーク】四駆の可能性や魅力を引き出す様々なスタイルを提案する!
若い読者は信じられないかもしれないが、一昔前まではディーラーでカスタムする事など、ほぼ不可能と言っても過言ではなかった。仮に何かパーツを装着できたとしても、それは純正オプションのパーツだけで、ましてや社外パーツの取り付けなど、ほぼ不可能に等しかった…。
そんな既成概念打ち破り、ディーラーでありながらカスタマイズの提案という、今までにないスタイルを構築したのが、群馬トヨタのRVパークと言えるだろう。オープンから昨年でジャスト30年を迎えたが、その存在は当時としては異色と言えるものであったが、群馬パーツショー(通称GPS)や車種別のカスタマイズフェアを開催するなど、クルマを購入したら終わりではなく、そこから新たな楽しみ方も提案してくれる、頼もしい存在だ。
そんなRVパークを擁する群馬トヨタグループ(以下GTG)が2022年の東京オートサロンに出店したのは、2台のランクル70とRAV4の合計3台。まずはセミロングのGRJ76から紹介していくが、よく見ると左ハンドルモデルで、実はこの車両は中東仕様。昨年、ランドクルーザーシリーズが誕生70周年を迎えた記念に登場した70周年特別仕様車で、GTGのオリジナルステッカーが装飾されている以外は、実はフルノーマル。搭載エンジンは4000ccのガソリン。車内をよく見ると、70周年記念の特別内装をフル装着しており、レザーのシフトボブ&シートカバーやドアの内張り、さらにはUSBの充電コネクター付きのドリンクホルダーなどを装着。
「70だから昔のままで良いだろう…ではなく、現代のユーザーの使い方に合わせて、何かできることがあるはず」というコンセプトから産み出されたアイテム群の事は知っていたが、いざ自分の目で見ると「70の進化がまだまだ終わらない!」という事を実感した。
続いては、ソフトトップが非常に硬派で「ザ・クロカンマシン」的なスタイルにアレンジしたナナマル。ベース車両は1995年式のHZJ70で、それなりにヤレていたのだが、これを新車同然の美しい姿へとリフレッシュを実施。ブラッドレーVのアルミや、WARNの8274など、王道スタイルの70には欠かせないパーツのチョイスも重要と言えるだろう。細身大径な235/85R16のタイヤもまさにそれで、まさに70のカスタムはかくあるべき!という、お手本のようなスタイルだ。
さて、トリを飾るのはネッツトヨタ高崎が販売するX-VENTUREと呼ばれる、オリジナルの特別仕様車。一見するとアドベンチャーグレードの様に思えるが、実はハイブリッドがベースで、アドベンチャーにフェイスリフト!今ではハイブリッドのアドベンチャーがカタログモデルになっているが、ボディ各部にあしらわれた「元祖」とは、そう言った深い意味が込められているのだ。
◆LAND CRUISER 76 70th Anniversary
日本で唯一となる70の70周年特別仕様車!
昨年、デビューから70年という節目を迎えたランドクルーザーシリーズ。日本でも70周年記念の特別仕様車が販売されたが、日本以外の地域でも設定された。例えばランクルのメインマーケットと言える中東では、70系にも特別仕様車を設定。ボディ同色の前後バンパーやブラックにペイントされたフェンダーなど、これまでのワークホース的な雰囲気を一変し、好みは別としてSUV的な雰囲気を醸し出している。
この車両は、エンジンは1GRのガソリンを搭載。特別仕様車のために設定されたオリジナルの内装もポイントで、実用車然として70のインテリアを、現代風に可能な限りアップグレード。エンブレムや内装パーツは現在でも国内販売されているので、是非このチャンスにご購入してみてはどうだろうか。ただし7月末には終了してしまうので注意!
どうしても実物が見てみたいと思う人は、RVパークに展示されているので遊びに行ってみてはいかがだろうか? 基本的にはノーマルだが、色を変えるだけでここまでイメージが変わる好例と言えるだろう。
前後バンパーはボディと同色にペイント。オーバーフェンダーは艶ありのブラックとなっており、イエローとブラックを組み合わせたオリジナルのサイドデカールも装着される。またヘッドライトのインナーをブラックとし、丸目に見える様になっているのもポイントだ。基本的には日本で再販されたGRJ76とフロントマスクは同じ。だが、バンパーやグリル、ライトのインナーが変わると印象が激変する。
ウッド&レザーのコンビステアリングや、レザーのシフトノブなどで、大幅に高級感がアップ。ドアトリムやフロアマットもブラウンに変更。
シートはレザー調のシートカバーを装着。これだけで車内の質感が格段にUP。作業車感を完全に払拭し、SUV的な雰囲気を醸し出す。
助手席側エアバッグの下には、特別装備のウッドパネルを装着。木目が非常に美しく、国内でも装着した人はいるのでは?
70の進化を実感したのは、フロントと中央のドリンクホルダー。しかもUSBの端子が備えられており、まさに21世紀版と言える内装だ。
フロントフェンダーには、ランクル40をオマージュした筆記体のエンブレムも装着。同様のカスタムが増えるかもしれないね。
ボンネットの70周年の記念ステッカーは、残念ながらこの国内未発売。その横に群馬トヨタ・横田社長のサインステッカーも追加。
◆LAND CRUISER 70 Cubed
四半世紀を経てもリフレッシュ可能な所がランクル
製造から27年が経過した、1995年式のHZJ70。以前からRVパークのイベントでレスキュー車として活躍していたが、これを大幅にリフレッシュ。ボディは新車同然にリペイントされ、幌やFRPトップは4×4エンジニアリング製に交換。サスペンションはマスターピースで、ARBのウインチバンパーは新品に交換済み!エンジンルームを覗いて気がついたが、実はこの車両にはボルトオンターボも装着されており、大幅にポテンシャルもアップさせている。RVパークなら、クルマのスタイルだけでなくチューニングにも対応できるので、見た目だけでなく走りもグレードアップしたい人は、一度相談してみてはいかがだろうか?
シートは左右ともBRIDEに変更。乗り心地とホールド性を格段にアップ。ステアリングはナルディに変更し、握りやすさも改善する。
前席だけをカバーするFRPトップ。レーシーな雰囲気を醸し出すが、これが4×4エンジニアリングにの残っていた最後の1個だったとか。
ボディサイドには、70周年記念エンブレムと同デザインのステッカーを追加。70系だけに、このステッカーは非常によく似合う。
ウインチバンパーにWARNの8274。オーバーフェンダーは装着せず、ナローだがハイトのあるタイヤ。さらにボディ同色のブラッドレーVと、まさに70の典型的な王道スタイル。SUVではなく四駆!のあるべき姿だ。
◆RAV4 HYBRID X-VENTURE
ハイブリッドのアドベンチャーマスクを最初に製作
現在ではカタログモデル化されているが、RAV4の登場時には、アドベンチャーのハイブリッド車は設定されていなかった。だが、経済性に優れつつ、SUVらしいスタイルを求める人はいるハズ。そこでネッツトヨタ高崎では、X-VENTUREという特別仕様車を発売! アウトドアでの使い勝手をアップさせるために、ルーフラックやオーニングを追加。JAOSのサスペンションでリフトアップし、ラフロードでの安心感もUPさせている。内装面も充実しており、カーゴトレイやサイドバーを追加し、様々なアウトドアギアにも対応可能。X-VENTUREの名の通り、まさにいいとこ取りな1台と言えるだろう。
ハイブリッドの少々温厚なフロントマスクを、アドベンチャーのマスクに交換。純正フォグも装着し、違和感のない仕上がりを実現!
サイのトレードマークが特徴的な、ライノーラックのルーフラックとサイドオーニングを装着。積載能力を格段にアップする事が可能。
ホイールはJAOSのADAMAS BL5で、独特な輝きを放つマシンポリッシュゴールド。タイヤはオープンカントリーAT EXを組み合わせる。
普通にアドベンチャーモデルと思うかもしれないが、実はハイブリッドをベースに、アドベンチャーのフロントマスクを合体させたもの。TRDのフェンダーやマッドフラップ、モデリスタのステップを追加する。