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エブリィ

2023.03.17

【工藤自動車】ワイルド&マイルドリフトアップなアウトドア系〝軽バン・エブリイ〟

創業60年以上を誇るなど、老舗モータースの雰囲気を醸し出す北九州の『工藤自動車』だが、ジムニーオーナーならその名を耳にしただけでなく、何かしらオリジナルパーツをチェックしているのでは?あえてジムニーの〝専門店〟を名乗らないが相当ジムニーに精通し、サスペンションや機能部品を数多くリリース中だ。
 そんな工藤自動車が、新たにエブリイのカスタムをスタート。昨今のアウトドア&車中泊ブームで軽キャンパーのニーズは右肩上がり。コンパクトなボディは狭い所もスイスイ走れるし、広い車内空間はジムニーにはない魅力だろう。だが例え4WDモデルを選んでも、ジムニーの得意とするラフロードを走るには少々不安。そこでジムニーで培ったノウハウを盛り込んだ、オリジナルのリフトアップキットの製作に至ったのだ。
 リフトアップ量はフロントが35㎜、リヤが40㎜となっており、フロントサスを軸とする快適なコーナリング性能を重視下仕様だ。また沢山のアウトドアギアを積載しても尻下がりにならない様に、リヤを高める配慮がなされている。
 他にもジムニーでお馴染みのアースチューニングやヒュージブルリンク、さらにアイスフューズに交換。電気をスムーズに流すことで本来のポテンシャルを引き出し、アクセルを大きく踏み込まなくても、坂道をスイスイ走ってくれる。
 工藤自動車ではジムニーパーツはもちろん、今後もエブリィ用パーツも充実させる。アクティブなエブリィにアレンジしたいオーナーは要チェックだ。

リフトアップスタイルに合わせて、前後のバンパー&サイドシルは、プラスライン製のエクステリアに換装済み。ノーマルよりもクリアランスを拡大することで、ラフロードでの走破製を高めている。さらにハイマウントストップランプもLEDタイプに交換しているが、こちらは工藤自動車のオリジナル製品でスタイルと視認性を向上させてくれる。
後ろ姿をスポーティに見せるため、5ZIGENのマフラーカッターを装着。そのままではボディとマフラーエンドが離れるので、ノーマルマフラーを少しカットし、斜め奥方向にセットする。
舗装路と違いラフロード走行はパンクやバーストが起きる可能性が高くなる。もしそうなってもスペアタイヤさえあれば何とかなる。そのため、工藤自動車ではスペアタイヤを外さないカスタムを提唱。なお、タイヤを外さないで装着できるマフラーの開発も計画中とのこと。
チューニング……と聞くと、マフラーやエアクリーナーと言った吸排気を最初にイメージする人も多いだろう。だが工藤自動車では、クルマに流れる電気の効率を最適化することで、本来持つポテンシャルをフルに発揮させるという〝eチューニング〟を提唱中。オーディオの世界では常識となっているアイスフューズを使用しつつ、ディープフリーズ処理を施したヒュージブルリンクをバッテリーのプラス端子に装着。また、最近のクルマでは充電制御バッテリーが標準採用されているが、そのゲートをパスさせた所にアースチューニングを装着。電気の流れで走りが変わるはずがない…と思うかもしれないが、これが想像以上にスムーズ&パワフルな走りを体感できる!まずスターターキットから始め、それからステップアップしてみては?
フロントの独立懸架サスは、リフトアップすると逆ハの字形のポジティブキャンバーになってしまう。これを補正するためのキャンバー調整ボルトも装着済みだ。
デモカーのリアサスには、試作品の減衰力調整式ショックが装着。ダイヤル調整がしやすい様に、ショックを取り付ける向きにも配慮。こちらは間も無く発売開始になる予定だ。

35㎜ LIFT-UP

工藤自動車のエブリイ用オリジナルコイルスプリングは、フロント35㎜/リヤ40㎜アップ仕様。国産高級乗用車も採用する、耐食性に強いジンクコートで塗装し、カラーはブラックメタリックとレッド。
 またリヤスプリングのボディ側をフラットに処理することでスプリングの座りを良くし、異音の発生を防止。さらにスプリングの自由長が伸びたことで、ノーマルショックに追加する延長ブラケットも用意するほか、他社サスキットではあまり準備されていないが、工藤自動車ではロングブレーキホースも併せて設定。リフトアップしたらロングブレーキースに交換するのがジムニーのカスタムでは常識だが、ただ車高を上げるキットとは根本的に考え方が異なる。
 「安定感」「乗り心地」「安全性」「走破性」をしっかり配慮した設計がなされている。
リフトアップに伴う補正メニューとして、ロングブレーキホースのほか、ショック延長ブラケット、キャンバー補正ボルトなども設定。