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ジムニー

2022.04.16

【ショウワガレージ】アウトドアにもスポーツにも進化する2種類のSG流JB64スタイル

走り・旅・アウトドアといった多様なジャンルでジムニーは愛されているが、そんな〝使える相棒〟像をイメージ付けた立役者でもあるパーツメーカーが『ショウワガレージ』だ。あらゆるアイテムを自社で開発し販売するなど、同社オリジナル製品を見れば、ジムニーパーツの全てが揃うと言っても過言ではない。
 今回はそんなショウワガレージの最新JB64を2台紹介する。まずはSGアジャストコイル75を装着したアウトドア仕様だが、75が示す通り、リフト量は3インチアップ(=75㎜)。前後バンパーはABSタイプ:シボブラックを装着し、そこに9㎜ワイドフェンダーを採用。一見JB74シエラと見間違うような外観を構築する。
 アウトドア仕様と銘打った理由は、ルーフラックとサイドオーニングの装着にある。これは定番となりつつあるショウワガレージオリジナル『A-x(エー・クロス)ルーフラック』のLサイズワイドフット付きに『A-xオーニング』を搭載した仕様。積載性アップはもちろん、ジムニーでキャンプした時の快適性も高まる。3インチアップではルーフ上の荷物の積み下ろしは大変では?と思われかもしれないが、新たに追加されたリアラダー30㎜バックの使い勝手は良く、実使用と見た目を考慮。荷物の積み下ろしもアウトドアの醍醐味的な感じで楽だ。
 さらに足回り:X(クロス)ショックで減衰力を調整すれば、ルーフラックに荷物を乗せた状態でも快適な走りが可能。また車内には汚れた荷物を気軽に乗せられる3D形状のラゲッジマットやフロアマットなど、アウトドアに振ったアイテムがあるのもポイント。
 次にSGアジャストコイル50装着のスポーツ仕様だが、JB64でオン/オフ問わずスポーティ走行を行なうには2インチアップが最適。まずはSGアジャストコイルの由来ともいうべき、コイルの線間密着部分をカットすること車体姿勢を決め、積載状況と出力に応じてセッティングを行ない、Xショックで減衰力を調整することで、かなりのスポーツ性を発揮する。そこに軽量・高強度のカーボンボンネットやFRPリアウィングなどを装着し、スパルタンに仕上げた。
 今回紹介した2台は、それぞれのサスペンションの素性を活かした〝理想形〟。どちらで行くのか?じっくりと吟味して欲しい。

◆SG75 Ajast / 3INCH-UP

ボディのプレスラインに沿うのはもちろん、サイドステップまでを考慮した形状で装着されるAES 9㎜オーバーフェンダー。柔軟で割れない素材を使用するなど、その質感の高さは純正クオリティと言えるだろう。
アウトドアユーザーならずとも役立つA-xルーフラックには、ボルトオン装着可能なオリジナルのA-xオーニングをセット。2000×2500㎜の寸法で十分くつろげる広差を確保。慣れれば1人での設営も可能とのこと。JB64で使用しているYouTuberの動画などもチェックしてみたい。
使用状況や搭載する車種に応じた豊富なバリエーションを持つA-xルーフラック。屋根全面を覆うタイプから、システムバー装着状態で設置するタイプや、近日発売予定の縦長ロングのハーフサイズなどオーナーが選ぶ選択肢を豊富に準備。アルミ製の軽量さとシボブラック焼き付け塗装によるスチール製のような見た目もポイント。オーニングなどの発展性にも期待大。
リフトアップしたジムニーにルーフラックを搭載したら、装着必須のアイテムがリアラダーだ。今回は大径タイヤ装備を考慮した幅狭タイプのラダーを使用。ゲートヒンジに取り付けるため、ゲートの変形などの心配は無用だ。また新たに30㎜バック仕様が追加ラインナップ。ゲートとの距離に余裕をもたせてより足をかけやすくなった。
リヤバンパーのチェンジや大径タイヤ装着に伴い、ナンバーをゲートに移設するのは歴代ジムニーの定番カスタム。さらにこのナンバー灯を全天候型のLEDランプとすることで、メンテナンスサイクルが長く、球切れなどのトラブルも起こりにくい嬉しい仕様だ。
アウトドアアクティビティとは野外の汚れとの戦いでもある。車内にはどうしても泥や汚れを持ち込んでしまう…。クルマ自体は日常でも使うので清掃作業はできれば簡潔に終わらせたい。そんな要望に答えるのが3Dラゲッジマット&3Dフロアマット。滑りにくい素材で使い勝手も良い。
車内をカジュアルに見せる画期的なアイテムがシートカバーだろう。その中でもショウワガレージオリジナルのデニム素材のシートカバーはかなりお洒落と言わざるを得ない。他のアイテムと合わせやすく、ウッド調コンビステアリングなど、様々なアイテムが映える室内になる。もちろん汚れ対策にも効果的だ。
ロングドライブ時、疑問にすら思うのが「どうして純正でアームレストが無いのだろう?」ということ。そこで収納付き・ボルトオン装着のアームレストが新たにショウワガレージからリリースを開始。質感の良さはもちろん、専用設計でグラつきなどもないアームレスト、JB64/JB74オーナーなら必須だ。

〝ガンダム〟を想起させるデザインを純正バンパー同様のABS樹脂で構築

フロント

リア

ショウワガレージといえば、あの〝ガンダム〟をモチーフにした前後バンパーが有名。既に定番化しつつあるこのオリジナルバンパーが素材のバリエーションを増やし、FRP製とABS製の2タイプをラインナップ。さらに、オーダー時にボディのカラーナンバーを指定すればジムニーの純正色に限ってはカラーオーダーも可能。DIY派を含めユーザーにとってはかなり嬉しいサービスとなっているのだ。

ショウワガレージのバンパーとの同時装着が推奨されているスキッドプレートは、穴開け加工などのないシンプル取り付けが魅力。さらにハニカムメッシュを採用した、他とは違うフェイスをイメージさせるフロントグリルもオススメだ。

安心・安全なリフトアッププラン!実用的なNEWアイテムを開発中

今、話題となっているのが、「最低地上高に関する法規制」。まだ結論がしっかりと出ていない状況ながら、ショウワガレージでは検査事務所と議論しながら対策アイテムを製作中だ。現状は愛知県での内容に沿っており、全国での検証ができていないが確実に商品化は近いので気になるユーザーは要チェックだ。リヤのチューブバンパーガードのような見た目でドレスアップでもいける仕上がりも魅力だ。
チューブ系アイテムとして、オフローダー御用達のロックスライダー風のサイドステップも現在試作中。実際かなり強固で使えるサイドステップなのだ。
 
ショウワガレージ製のSGアジャストコイルだが、このアジャストというのは、コイルスプリング上部の線間密着部分を切断することで、前後の姿勢を任意で変更できる機能のこと。これとXショックの減衰力調整機構を駆使することで、さまざまな乗り方やオフロードセクションに対して、細かな調整が可能となる。ショウワガレージは走りに対してのコダワリはかなり強い。写真はアイボリー車が装着するSG75仕様だ。
スタビライザーが効くタイミングの変更と、リフトアップ補正を同時に行なうショートリンクや、バンプ特性を任意で変更する大容量バンプラバーもセットには付属。サスペンションの基本を支える重要部品をラインナップしている。
こちらもオリジナルのLinksマフラー。そのエンド部分は、ジムニー用としては珍しいカチ上げダウンテールという仕様だ。抜けやサウンドといった性能面はもちろん、サイレンサーが上向きとなり、出口のカールファンネルが下向きというルックス的にもこだわった逸品なのだ。

◆SG50 Ajast / 2INCH-UP

SGアジャストコイル50を装着したジムニーJB64は〝ワインディング・スポーツマシン〟という呼び名がふさわしい仕上がり。ショウワガレージによると、軽規格としては大柄なJB64のボディは、オン・オフを問わずスポーツ走行をするためには「2インチアップが最適」だという持論がある。ゆえにワインディングやダートで快走することを目的としてセッティングされている。サスペンションキットのショックに盛り込まれた減衰力調整機能、ショートスタビリンクや大容量バンプラバーなどの効果は大きく、普段使いからスポーツ走行まで快適にこなしてくれるだろう。

フロント

リア

SGアジャストコイルの75と50はカスタムベースのJB64の車体バランスが大きく影響するため、スポーツ性能が異なる。この「50」の方がコーナリング性が高いため、調整を行なえば楽しくスポーツドライビングが可能だ。
L-RTM工法という特殊製法を用いたリアルカーボン仕様のボンネット。先の製法によって製品の均一性が高くなった見た目や強度はもちろん、かなりの軽量化に貢献。ゆえに操舵感もしっかりと軽くなる機能系アイテムと言える。固定方法などは純正と同一で、現行法規適合なので安心して装着できる。今大注目のアイテムだろう。
GPSを内蔵し、常に車速と方位を表示してくれる斜度計のクリノメーター。旧ジムニー純正アイテムを彷彿させる逸品だが、むしろ現代的になり、かなり高性能。ダッシュボード上に設置すると、ついつい目をやってしまうシンプルなアイテムだ。
リアゲートに装着するタイプのリアウィングにはJA11のイメージが感じられる。大きすぎずシンプルな形状ながら、しっかりとシルエットをシャープに見せてくれる。取付けも簡単!
ショウワガレージのリアバンパーには、純正テールを使用するタイプと、アルトのテールランプを流用するタイプをラインナップ。写真は後者のアルト仕様で、よりスリム化が図れるなど個性的なルックスに仕上げられる。
今回紹介する2台とも、ドアミラーのウインカーを流れるシーケンシャルタイプのLED仕様に変更済み。スモークタイプで灯火してない通常時は目立たないのもカッコイイ(クリアタイプも用意)。一方グリルのウインカーは、ドライビングランプとしても機能。
LEDフォグランプのバルブは、使用条件に合わせて任意で色を選ぶことができる。例えば雪国のユーザーや雪山を攻める場合、絶対的にイエローがオススメ。それ以外ならホワイトでも良い。購入時に要相談だ。
今回の2台の足もとにも注目!右の3インチアップにはTYPE-MホイールとオープンカントリーM/T 225/75R16を採用。一方の2インチアップにはショウワガレージ別注カラーのRAYS グラムライツ57JVとオープンカントリーR/T 225/70R16が装着されている。コンケイブの深さを強調したTYPE-Mはアウトドアのイメージが強く、軽量なグラムライツは見た目にもスポーツを意識させる。ほかにもオリジナルのホイールのバリエーションを多数揃えているので要チェック!