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「YOKOHAMA」キャラも見た目も違うオールテレーン2種、どちらを選ぶか!?

4WD・SUV専用タイヤブランドとして、長きに渡ってその走りをサポートしてきたヨコハマタイヤの「GEOLANDAR(ジオランダー)」シリーズ。オールテレーン(A/T)、マッドテレーン(M/T)、ハイウェイテレーン(H/T)など、そのラインナップは万全だが、最近では環境に対応したエコタイヤや、M/Tの性能をより特化させたタイヤ(X-MT)、A/TとM/Tの見た目と性能において中間的なキャラクターを持ったタイヤ(X-AT)を設定するなど、シリーズ全体でユーザーのニーズを全方位で満たしている。
今回は、そんなジオランダーの中から、デリカD:5のために2つのタイヤをピックアップしてみた。スタンダードなオールテレーンタイヤ「ジオランダーA/T G015」と、新しいキャラクターのA/Tタイヤとして投入された「ジオランダーX-AT」だ。

ジオランダーA/T G015

4本のストレートグルーブをメインに、3Dサイプを刻んだトレッドブロック、マルチプル・ラググルーブなどを特徴とする本格オールテレーンタイヤ。オンロードの快適性とタフなオフロード性能の両立だけでなく、スノーフレークマークが刻まれ、冬道にも安心の“オールシーズンタイヤ”としての性能も満たしている。耐摩耗性、低温下でのしなやかさ、カットやチッピングに対する耐久性など、SUV専用タイヤにふさわしい、多様な路面環境への対応力が魅力だ。
今回、新型デリカD:5にマッチングしたA/TタイヤのひとつがLT245/65R17のジオランダーA/T G015。
デリカD:5のほか、RAV4などのSUVに向けたサイズ設定だ。厚みはロープロファイル傾向にあるが、LT(ライトトラック)規格を満たすほか、片側にアウトラインホワイトレターを採用。D:5のノーマル車高にも対応するほか、見た目のバランスも良くドレスアップにもオススメだ。今回のD:5にもサスペンションカスタムやリフトアップを必要とせず装着できる(多少インナーフェンダーに干渉する可能性あり。またインセットによって干渉することも)。
〝D:5で17インチを履くという選択〟も、新たなトレンドを生み出すだろう。

ON-ROAD

A/T G015のポテンシャルは、走り出せばすぐに感じ取れる。オンロードでは静粛性、乗り心地の良さだけでなく、ハンドリングに素直さも感じられる。今回試したサイズはLTパターンを採用しているが、コーナーでは、ブロックの剛性に不足は見当たらない。むしろ、路面トレース性に長けている印象があり、直進安定性の面でも安心感を覚えた。

OFF-ROAD

フラットなダートやヒルクライムといったラフロードにおいては、どちらもオールテレーンタイヤとしてしっかりとトラクションが感じられ、コントロール性や安定性を含めたパフォーマンスはハイレベルで、互角といった印象があった。もちろん厳密にはグリップ感が違う。それを感じたのはヒルクライム途中からの発進だ。G015はスリップしながらグリップを稼ぐ印象があったが、X-ATにはダイレクトなグリップ感があった。もちろん、両者ともA/Tタイヤとしては十分なオフロード性能があることを付け加えておきたい。

ジオランダーX-AT

マッドテレーンタイヤ系のコンパウンドを採用し、耐摩耗性・耐カット性を確保。ショルダー部には2つの、センター部に4つの異なる形状のブロックを配置して、オフロードのトラクション性やオンロードの快適性、さらにウェット性能までをも考慮したM/TとA/Tの中間を担うキャラクターのタイヤ。サイドにもトレッドデザインが伸張するように、凹凸の大きなブロックを展開。しかも両サイドで異なるデュアルサイドブロックデザインを採用し、好みの側を表にできるのもポイントだ。サイズはLT規格が中心だが、軽トラックサイズからSUV対応まで幅広く展開する。
M/Tタイヤの要素を加えたよりアグレッシブなA/Tタイヤが、このジオランダーX-AT。今回装着したのはLT235/70R16で、D:5ユーザーには人気サイズだ。ノーマル車高〜1.5インチアップまでに対応し、見た目と走りにジャストフィット。G015のようにホワイトレターの設定はないが、その代わりに、両サイドで異なるデュアルサイドデザインによるワイルドなサイドウォールが魅力だ。

 ON-ROAD

快適さ・操縦安定性の高さは、このゴツゴツしたトレッドパターンやワイルドな見た目にして「G015」に引けを取らない。オンロードでの静粛性やグリップ性能はG015に譲るが、乗り心地も良好でデリカD:5との相性も良い。硬さはなく、むしろ快適な印象だ。ロードノイズも気にならない。

OFF-ROAD

河原のようなシーンでの乗り心地では、X-ATの方がしなやかで快適さがあった。これは今回装着したX-ATが70偏平であるのに対して、G015が65偏平であることや10PRというケース構造でもあってのことだ。またX-ATのハンドリングの良さ、ドライバビリティは特筆すべき点があった。凹凸のあるモーグルなどでのグリップ感を含め、オフロードを積極的に走るなら、X-ATを選ぶと良い。

コンビするホイールでよりA/Tの魅力が際立つ!

MKW▲ MK-46 Hellcat

MKW▲随一の人気を誇る傑作ホイール「MK-46」に追加された話題の新色。今回のカラーは“Hellcat(ヘルキャット)”と呼ばれており、一見、落ち着いたトーンのアピアランスだが、実はミリタリーに通じる挑発的な雰囲気も放散してくれる。アウトラインホワイトレターのG015とのコンビネーションにより、一層アグレッシブになる。●17×7.5(+35)

JEPPESEN MJCR#012

ビードロックをイメージしたリム、マッシブながらも繊細なデザインワークを採り入れたディテールなど、存在感を際立たせる斬新な手法が多いJEPPESEN MJCR#012。今回装着したのは、精悍なフラットブラック/TMC(チタニックマットクリア)のD:5専用サイズで、純正より太めのタイヤもフェンダーに収めることができる。●16×7.0J(+40)

◆取材協力◆