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「X-Fang」デリカにスポーティなエッセンスを注入する

ボディ形状こそミニバンに属するが、その走りはれっきとした4WDと言えるデリカD:5。日本全国にデリカを専門に扱うメーカーは多々あるが、TGS改めX-Fang(クロスファング)では「デリカにスポーティなエッセンスを注入する!」というコンセプトで内外装からサスペンション、チューニングパーツまであらゆるパーツをラインアップする。
基本的なエクステリアのパーツ開発は一区切りついたが、4インチキットを装着した事に伴い、アンダーガード類の開発がスタート。下回りを単純に目隠しするためのものではなく、オフロードなどを走行してもしっかり保護できるように、4㎜厚のアルミを採用。ルーフラックを付けたいが、車高はなるべく低く抑えたい人のために、キャリアが装着可能なヒッチメンバーマウントが12月に発売開始となる。
さらに、オンロードからオフロードまで、幅広いシチュエーションをターゲットにしたDORONCOスプリングの発売をユーザーは非常に心待ちにしているが、こちらも目下デモカーにてテストを実施中。X-Fangでは長期間・長距離を走りこむ事で製品の検証を行なっているので、こちらの発売は気長に待った方が良さそうだ。またスプリングだけでなく、リフトアップしても安定性と快適性を損なわないように、リザーバータンク付きのリヤショックを計画中。フロントは車高調を予定しており、こちらもデモカーでテストを実施しているが、スタイルだけ追求するのでなく、心地よく『走れる』D:5を目指すところが、X-Fangのカスタムポリシーだと言えるだろう。
また、他社がほとんど扱わないアーバンギア用アイテムのパーツ開発をついにスタート!現時点ではフロントマスクとローダウンを実施しているだけだが、今後の予定としてはエアロパーツ類を予定しているとのこと。専用のエアロパーツが標準装備されたアーバンギアだが、少々のっぺりした印象を禁じ得ない。この辺りをX-Fangがどのようにアレンジするのか、ユーザー諸君は首を長くして待って欲しい。

リフトアップしたD:5は多々あるが、いずれもワイルドさやゴツさを強調した仕様が数多く見られる。それらとは一線を画し、リフトアップしてもスポーティさを演出するのがX-Fangの目指したところ。エクステリアだけでなく、使う人のことを考えてインテリアパーツも豊富にラインアップ。また、リフトアップによって起こるアライメントなどの変化を極力補正。タイヤサイズの変更でギヤ比が変わりトルク不足を感じるが、それを補うチューニングパーツも数多くラインアップ。何かに特化するのでなく、トータルバランスを重視したカスタムを提案するのが、X-Fangの追求する姿だ。
ライトの間に装着するモディファイドフェイスマスク。素材はFRPとツイルドカーボンを組み合わせているが、FRPだけのタイプも設定。
オーバーフェンダーはフロントが35㎜、リヤが30㎜ワイドで設計。向かって後ろ側を高くするデザインとする事で、躍動感も演出する。
ハートランドの4インチリフトアップキットに、X-Fangのアンダーパネルを追加。スペースが生まれる事で30インチのLEDを組み込む。
試作品のDORONCOサスペンションは、1.2インチリフト仕様で設計。フロントショックは車高調タイプとなっており、リヤショックはリザーバータンク付きを鋭意開発中。少し乗っただけでも非常にしなやかな乗り味で、安定感と快適性を見事に両立しており、発売が非常に待ち遠しい。
マフラーはエルフォードのハイパーレボルシオンをチョイス。そのままではバンパーと離れるので、出口部分を上方にオフセットする。
オイルフィラーやブレーキフルードのキャップは、アルミ削り出しのビレットタイプに変更。エンジンルームをスポーティに演出する。
ヒッチキャリアを装着したいオーナーのために、間もなリリースを開始するヒッチメンバーマウント。ステンレス製で耐久性も高い。
スポーティなスタイルに、やはりリヤウイングは欠かせない。コンパクトなサイズだが、装着するだけで印象が一変すると言える。
リヤサスの後方には、アドブルーのタンクが設置される。オフロードなどでヒットしトラブルとなるのを防ぐため、頑丈なガードを追加する。
サードシートを工具不要で脱着可能とするデタッチャブルボルトキット。アルマイトレッドの他に、アルマイトブルーも設定する。
ビレットタイプのシフトノブとモードセレクター。どちらも新型用と前期型用をラインアップしており、カラーバリエーションも豊富。
ルーフ部分の空間を有効活用できるSPYCEレーシングネット。車中泊の時にイルミを吊り下げる事など、使い方の可能性はまさに無限大と言える。
純正のフックポイントと交換する事で、強度を格段にアップ。SPYCEネットをテールゲートに装着する時の必需品と言っても過言ではない。
試作品のピラーアシストグリップ。異型マウントとなるD:5のグリップをアルミ削り出しにて再現、専用設計にて2021年1月リリース予定。
ジュラルミン素材を使用した、高級感あふれるドリンクホルダー。熱伝導の特性を利用し、エアコンの温度で飲み物を適温に保つ。
リフトアップしつつ、スポーティさも演出する。そんな今までにないスタイルを前期型D:5で提唱したX-Fang。その流れは新型D:5にも注入され、他にはない独自の世界観を生み出している。スタイルだけでなく、足回りや運動性能にも手を加えており、トータルバランスの良さが最大のポイントだ。