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「NITRO POWER」オーセンティックな10スポークをこだわりの造形とカラーで彩る「M10 PERSHING」

◆M10 PERSHING

本格的アメリカンスタイルをコンセプトとするブランド「NITRO POWER(ナイトロパワー)」。2021年の新作として「M28 BULLET(バレット)」と共に注目を集めているホイールが、シンプルな10本スポークフェイスでピュアなアメリカンスタイルを具現化した「M10 PERSHING(パーシング)」だ。一見するとオーセンティックな印象だが、細部にナイトロパワーらしいオリジナルのラインを施すことで、スポーティさを表現した1本だ。

セミグロスブラック/マシニング

ブラック/DC+マシニング/ブラッククリア

M10を最も象徴するのはやはりスポークデザイン。スポーク正面のラインに2つのセクションで折るアクションは、応力のかかりやすいスポークセンター部とそのエンド部を最適な形状とすることで構築されたもの。また断面ラインを天面ラインの交点にクロスさせ、強い立体感を与えた。
リムフランジには15個のフランジドリルド加工とカービングセクションを配置して、ビードロックルックを表現。センターサークルはスポーク断面ラインとリンクさせて、エッジを際立たせたデザイン処理を実施している。こうして生み出されたインパクトは、まさにナイトロパワー流のアメリカンスタイルだ。

なおここで紹介している5H-114.3は「S」、5H-139.7に「J」というサブネームを与えることで、装着対象をハッキリと明確化していることもポイントだ。

ビードロックルックのリムフランジと、そこに与えられたフランジドリルド加工もM10パーシングのポイント。10本のスポークに対して、あえて15個のドリルド加工というところが絶妙。その配置をズラすことでリムフランジとスポークに視覚的な遠近感が生まれる。それが全体的な立体感の強調にも貢献。
センターサークルは、スポーク断面ラインの折れとリンクさせてエッジを効かせる。通常立壁と底面の二面で構成されるサークルデザインは、三面構成とすることで、圧倒的な立体感をもたらす。
M10パーシングは、本場アメリカでトレンドとなっているシンプルな構成でスポーティに見せる10本スポークスタイル。さらに、2つのセクションで折れアクションを加えることで、フラットなスポークに比べて表情豊かなナイトロパワーらしいアメリカンスタイルを確立。単なる見た目だけでなく、この部分が応力のかかりにくいスポークセンターと、応力のかかりやすいスポークエンドとの交点になる。そう、応力分散や強度に考慮したデザインなのだ。