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「JAOS」機能とデザインを両立した機能美が極上のくつろぎ時間を演出してくれる

巷では相変わらずジムニー人気が止まらない。そんな新型ジムニーの登場を心待ちにしていたのがジャオスだ。
1985年、4WD用パーツをアメリカやオーストラリアから輸入するべく設立されたのがジャオスだった。その後、国内の4WDが隆盛を誇るに合わせ、自社パーツを拡充することによってメーカーへと転身した。そんな成り立ちから、ランドクルーザーやパジェロなど大型の4WDをフィールドとしており、ジムニー用のパーツはほとんど扱っていなかった。ところが、かのディーゼル法により、都心部の大型4WDがほとんど駆逐されたことによって風向きが変わる。それら大型4WDから降りざるを得なかったユーザー達が、挙ってジムニーに乗り換え始めたのだ。そんなユーザー達からパーツのリクエストが届いたジャオスであったが、実は当初はパーツ開発にあまり乗り気ではなかったという。検討を始めた2003年当時、新車として販売されていたのはJB23の4型。短命で終わったJB22は除いたとしても、それ以前のJA11は5型でモデルチェンジしている。さすればJB23も程なくしてモデルチェンジするのではないかと判断されたのだ。前述したようにそれまで大型4WDを中心に扱っていたジャオスでは、ジムニー用のパーツ開発はすべてが新規になり、時間もコストも膨大になる。そのうえで1~2年でモデルが変わられては困ると判断。来る新型から着手しようとなりかけたのだ。しかし、自らがジムニーファンでもあったジャオスの面々は「新型できちんとスタートを切るためにもJB23からノウハウを構築するべき」と考え、「J2(JAOS+JIMNY)プロジェクト」と銘打ってジムニー用のパーツ開発を行なったのだ。それから約16年。その判断が正しかったのは言うまでもない。また、その間に、ジャオス自身も自動車メーカーへのOEM供給など確実に地力を底上げしている。
多数の車種用アイテム開発しているジャオスの中でもジムニーは別格の扱い。一通りのパーツ開発を終えた今なお、新たなパーツの開発が進んでいるという。今後も目が離せない。

◆JIMNY JB64

STYLE

ネオレトロな四角いボディが魅力のJB64だが、それだけにサイドビューがいささか平面的。そこで視覚的引き締め効果とワイルド感の強調を意図してデザインされた。更に、幅方向のサイズ規制が厳しい軽自動車枠のJB64のため、寸法精度の高いABS真空成型が採用されている。

SUSPENSION

JB23時代から面々と育て上げられてきたジャオスのジムニー用リフトアップサスペンションは、チタン配合スプリング「バトルズリフトアップアップスプリング」と、KYBの周波数感応バルブ・ハーモフレックを内蔵した「バトルズダンパーVFS」の組み合わせによって実現する、乗り心地と走行安定性の両立が評判だ。その良点はもちろんJB64/JB74にもしっかり受け継がれている。

GUARD

タンクガード

トランスファーガード

ダンパープロテクター

昨今のSUVとは比較にならない地上高を誇るジムニーだが、踏み入るフィールドもそれなりにハード。そこで、要所をがっちりガードするべく設定されているのがジャオスのアンダーガード類だ。梨地仕様に仕上げられたメタル系は、強靭なSUS304ステンレスで構成されている。

MUFFLER

スポーティさを主張しながらも決して派手すぎず、大人の選択眼に応えるのがジャオスのジムニー用バトルズマフラー。ノーマルとジャオスリヤスポーツカウル、それぞれのバンパーに合わせた2タイプ。そしてそれぞれにプレーンなタイプとチタンカラーのタイプが設定されている芸コマ具合なのだ。

TIRE&WHEEL

JB64/74の登場とほぼ同時にリリースされたエクセルJX3。前型JX2のダブルスポークデザインをより大胆かつ緻密にリデザインしたのがJX3だ。リムの内側に配されたフィン形状が好評なため、今夏にジャオスからリリースされた大型4WD用新ホイールにもモチーフが採用されている。タイヤは、JB23の頃は185/85R16がスタンダードだったが、ボディが大きくフェンダーにも余裕のあるJB64では195R16が採用されている。

◆JIMNY SIERRA JB74

STYLE

JB23時代と同様、ジムニーをベースにしながら各所をボリュームアップさせたのがシエラのエクステリアデザイン。一見するとさして変わらぬようにも見えるが、寸法的な自由度を活かし、前後スポーツカウルはよりアグレッシブにリデザインされている。

SUSPENSION

前型では、JB23をしっかり煮詰めてからJB33/43を追加したバトルズリフトアップサスペンション。JB64とJB74では、開発をほぼ同時にスタートした。同時にスタートすることによってより自由度の高いセッティングが可能になったうえ、それぞれのキャラクターを加味したセッティングがなされているという。また、減衰力調整機能付きダンパーAJの再販が決まったのもトピックだ。

GUARD

マッドガード

スキッドプレート

アームプロテクター

TIRE&WHEEL

シエラ専用サイズのエクセルJX3 6.0J。同ホイールは基本的にサイズごとに型が必要となる1ピース。企画当初はJB64用をベースにインセットによって外側に振るプランも考えられたが、リムのワイド感を強調するべく、シエラ専用サイズの型がおこされた。装着されるタイヤはサイズは225/75R16。バトルズサスペンションによるリフトアップとスポーツカウル装着によって、ボディへの干渉なく履きこなすことができる。