サーキットシーンではその名を知られたチューニングブランド「ブリッツ」が、4WD・SUVにも、そのノウハウを惜しみなく投入してくれた。ターゲットはランドクルーザー・プラド150系。手がけたのはエンジンチューン、そしてサスペンションのセットアップ。従来の「4WD系カスタム」とはひと味違う、サーキット系ブランドならではのアイデアで、150プラドの可能性を、また大きく広げてくれる。
たとえばここで紹介するのは「ブリッツ・コンプレッサー」。TRJ150W、つまり2.7ℓ直4ガソリン(2TR-FE型)搭載車専用に、スーパーチャージャーを設定したのだ!
2.7ℓガソリンのプラドは、クリーンディーゼル搭載車や初期型のV6ガソリン車の裏方的な存在だが、実は販売台数の7割程度を占める人気車。リーズナブルなプライスと維持費がその理由だが、いかんせん、走りのほうは、ディーゼルやV6と比べてしまうと、かなり見劣りがする……。
そんなことからも注目したいのが、このコンプレッサーだ。早速試乗すると、とにかく低回転時のトルクの太さが印象的。ノーマルははっきり言って発進時のもたつき感がかなり不満だったが、コンプレッサー仕様はアクセルを8分の1くらい開けただけで、車体がぐわっと力強く前に出る。もちろん加速もとてもスムーズで、気がつけば法定速度をオーバーしてしまう……。ターボ車のような唐突なパワー感ではないので扱いやすいし、巡航からの加速もたくましく、シャープ。V6やクリーンディーゼル車より、明らかに余裕がある。
これなら、多積載・多人数乗車時も、おまけにトレーラーなどの牽引も、力強くこなしてくれるに違いない。コストもトータルで50万円弱と想像したほどでなく、いやあ、これはぜひ装着を考えてほしいアイテムだ!
BLITZ COMPRESSOR SYSTEM
純正バンパーはもちろん、モデリスタ・エアロにも対応
150プラド(TRJ&GDJ)専用のマフラー「ニュルスペック」もリリース。オールステンレス製、テールパイプとマフラー本体が別体となった新構造を採用する。テール部は真円・デュアル仕様をベースに「カーボンレッド「チタンカラー」、「ステンレスカラー」の3タイプのカラーをオーナーの好みでカスタマイズ可能。またテールの突出量も調整でき、真円のほかオーバル・デュアル仕様も設定している。「交換用マフラーの事前認証制度」を取得済みで、車検にも対応。サウンドもブリッツならではのスポーティ感あふれるもの。これはYouTubeでも確認できる。
ブリッツでは排気系にも力を入れており、150プラド専用品をリリースしている。刺激的なサウンドも魅力のポイント。オーバルと真円テールはチタンとステンカラーの2色を用意する。
- ブリッツ
- 0422-60-2277
- https://www.blitz.co.jp/