「4×4エンジニアリングサービス」オフロードファンの足もとを支え続けてきたブラッドレーシリーズに2021年新たなホイールが誕生!「BRADLEY FORGET匠」
◆BRADLEY FORGET匠
4WD・SUVの専門パーツメーカー『4×4エンジニアリングサービス』がプロデュースするホイール「ブラッドレー」シリーズ。それこそランドクルーザー40系や三菱ジープが現役だった時代から、人気を集めた伝説的ブランドだ。
初期モデルが登場したのは1982年、そして88年に本格オフローダーから絶大な支持を集める「ブラッドレーV」が誕生する。ちなみに名称の〝V〟とは、VICTORY=勝利を意味する。事実、ブラッドレーVはパリ‐ダカールラリーの参戦マシンに採用されたほか、各種オフロードレースやトライアル競技で評価を得るなど、コンペティティブなホイールとして一世を風靡することになる。
そして今なお、このブラッドレーVを愛し続けている4WDユーザーは多い。フェイスはシンプルな5スポークだが、ひと目でそれと分かるラウンドしたスポークとホール部のデザインバランスは絶妙。30年以上の時代を経てもそのデザインが色褪せないのは、それがホイールとして、最も機能的なカタチであるからにほかならない。もちろん実性能のパフォーマンスも、数々のコンペティションシーンによって裏付けられている。鋳造ながら強度・剛性・耐久性にこだわり、実際のオフロードレースでパンクに見舞われながらも、そのままホイールむき出しで走りきり勝利をモノにした、という逸話もある。ブラッドレーVを〝オフロードを走るための究極のホイール〟と呼んでも、異論を唱えるオフローダーはいないだろう。
そんな長きに渡って、オフロードファンの足もとを支え続けてきた「ブラッドレー」シリーズに2021年新たなホイールが発表された。
その名も「ブラッドレーフォージド 匠」。名称からもお分かりの通り、その製法は〝鍛造〟であり、しかも1ピースホイールだという。ブラッドレーにはこれまで、3ピースの鍛造ホイールは存在したものの、なぜか鍛造1ピースは存在しなかった。もちろん鍛造アルミホイールといえば、高強度&高剛性、しかも軽量であるのが最大のメリット。今回の「匠」に関しても、期待は高まるばかりだ。
マットシャドーブラック(17×8.5J-30/6H-139.7)
ブラッドレーフォージド 匠は、まずランドクルーザーなどにフィットするサイズを用意。こちらは17×8.5J−30と、タイヤがハミ出しそうなイキオイのかなり攻めたサイズ。今回装着したランクル70や、80などの超ワイドオーバーフェンダー車などへのマッチングを想定し、まずは6H-139.7と5H-150を設定。カラーはマットディープグレーとマットシャドーブラックの2色展開。
マットディープグレー(17×8.0J+20/6H-139.7)
こちらは17×8.0J+20という一般的な標準サイズ。ディープリム感が相当強かった-30に比べてフラットなすっきりしたフェイスデザインとなる。ただし、車両に装着すると実際はかなりスパルタンなシルエットに見えるだろう。こちらは6H-139.7の設定となり、150プラド、FJクルーザー、ハイラックスなどに適合する。カラーバリエーションは−30と同様に2色で展開。
ロック登坂路などでは、ホイールのエアバルブが岩に接触して破損するケースもある。これを防ぐため、ブラッドレーVではエアバルブの出っ張りがないフラットバルブを採用。ただし、扱いが少々面倒なのも事実であった。今回の匠ではゴムバルブを採用して、オフロードでの走りを第一に考慮しているのだ。
タイヤとホイールが接するビードシート部分には、未塗装の凸部を設け、低い空気圧のロック走行でもビードが落ちにくい構造の「アンチビードスリップ」を採用。瞬間的に大きなトルクがかかっても、ビード滑りを防ぐ効果も期待できる。
ブラッドレーフォージド 匠は、世界でも希有な8000tプレスマシンを有し、日本最先端の鍛造製法で世界のレースシーンを支えるTAN-EI-SYAで製作される。アルミ合金に強大な圧力を加え、金属組織を高密度で均一化することで高い強度と剛性を実現、もちろんホイール自体の軽量化にもつながる。FORGEDやMade in Japanといったパフォーマンスを感じられるキーワードのいくつかがインナーリムに配置してある。
鍛造製造技術の一環として、リム部は素材をローラーで引き裂きながら圧延する裂開製法で形成。薄く鍛え上げられながら、高強度と軽量化を両立し、デザイン的に歪みが残らない高精度を誇る。ステッカーも付属。
◆ブラッドレーV実験動画◆
●【ランクルプラド150】~オフロードをホイールのみで走ってみた!~
●オフロードをホイールのみで走行してみたら・・・