まだ日本に未導入だったFJクルーザーをいち早く国内ユーザーに紹介したり、タンドラやタコマなど、USピックアップのトレンドを創り出したり。いわゆる“逆輸入車”専門店の老舗であり、スペシャリストが「PUTデポ」だ。
そんなPUTデポが近年、とくに積極的に行なっているのが、ランドクルーザー70の国内導入だ。ランクル70といえば’14~’15年、日本で再販され、人気を集めたのは記憶に新しいところ。当時はいずれも4.0ℓV6ガソリンエンジン(1GR-FE型)を搭載する4ドア・セミロングモデル(GRJ76)とピックアップトラック・ダブルキャブ(GRJ79)が発売されたが、もちろん海外には他にもエンジン、ボディタイプなど多様な仕様がリリースされていて、そちらを求める声もかなり多かった。PUTデポがランクル70の国内導入を行なうのは、そんな声に応えるためだ。
◆VDJ78L◆
長いボディを2ドアで機能的に使う
今回、PUTデポが逆輸入したのは中東仕様。搭載エンジンは4.5ℓV8ターボディーゼルで、ランクルファンにはたまらないスペック!もちろんパートタイム式4WDを採用し、トランスミッションは5速マニュアルとなる。ちなみに今回の仕様は左ハンドルだが、PUTデポによればオーストラリア仕様の右ハンドルも導入可能とのこと(ただし車両価格はかなりハネ上がるそう…)。
エンジンは4.5ℓ/V8ディーゼルターボの1VD-FTV型、最高出力205ps、最大トルク44.0kg-mは1200~3200rpmの広い回転域で発生する。トランスミッションは5速MT、もちろん4WD方式は伝統のパートタイム式だ。
サスペンションはフロントにコイル・リジッド、リヤにリーフ・リジッドを採用。
シンプルなインテリア、フロントシートはファブリック地の3人掛け。リヤは人員輸送目的のため、対面式のシートが用意されるが、日本では乗員用としては登録不可。シートは“台”として活用したい。
タイヤはダンロップのリブラグタイヤ、225/95R16Cという7.50相当のサイズだ。ホイールはスチールだが、リング式ではない。
全長約5.2m、なのに2ドアのボディ…。異国情緒さえ感じさせるアピアランスがトゥルーピーの特徴だ。今回のモデルはシンプルなスタンダード仕様。PUTデポならより豪華なグレードにも応える。
◆GRJ71L◆
ランクルを象徴するショートモデル!!
PUTデポが紹介する今回のランドクルーザー70、もう1台は2ドアショートモデル。’14~’15年の国内再販時にも導入は見送られたし、ましてクロカン車とはいえショートモデルの人気が陰りを見せている昨今。そんな中にあって、こんなモデルを導入して見せたのは、まさにPUTデポの心意気。実際、もう何台か販売しているというから、うれしい限りだ。今回の型式名はGRJ71。つまり4.0ℓV6ガソリン搭載車だ。ちなみにショートモデルにはV8ディーゼルターボの設定はない、とのことだ。トランスミッションは5速MT、もちろん4WDシステムはパートタイム式。ちなみに、前後デフロックも、ガソリン車にはなぜか設定がないのだそうだ。ともあれ、ショートボディをマニュアルミッションで乗り回すドライバビリティは快感!ビッグボディのタフなトランスポート性能もランクルの魅力なら、機動力を活かした局地的なパフォーマンスもランクルのあるべき姿なのだ。
エンジンは日本で再販された70系と同じ、4.0ℓV6ガソリンの1GR-FE型。トランスミッションは5速MT、左ハンドルだ。ちなみにショートモデルにはV8ディーゼルターボや、前後でフロックの設定がないそうだ。
サスペンションはフロント/3リンク・コイル・リジッド式、リヤ/リーフ・リジッド式。リヤのリーフはトゥルーピーなどと比べると長さが短い。
タイヤはブリヂストンのリブラグタイヤ、デューラー619。サイズは225/95R16C、ホイールはスチール。フロントハブは直結式となっている。
今回のグレードはLX。デラックスな仕様で、ウッドパネルやウッドステアリング、ファブリックシート、エアコン、パワーウィンドー&集中ドアロックなどが標準装備となっている。リヤシートもきちんと座れるが1ナンバー登録となる。
角形異型ヘッドライトになったランクル70系のフロント部分は、ショートボディにはずいぶん頭デッカチに見える。個人的にはリフトアップなどしてもいいかな?もちろんPUTデポならカスタムにも応えてくれる。
かなりマニアックな2台のランクル70。こんなクルマを持ち込んでくれるPUTデポ、愛さずにいられない!
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