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デリカD:5

2021.08.17

「オートフラッグス」リフトアップでなくともデリカらしさが十二分に高まるカスタム

お馴染みのフレーズ 「デリカにこだわる」のコンセプトに忠実に、スペースギアを新車購入できた時代からデリカのカスタムを手掛けているオートフラッグス。気付けばその歴史は20年超になり、今やD:5カスタムでは老舗だ。
 ちなみに以前は大幅なリフトアップと大径タイヤ装着のデリカらしいスタイルをメインに提案していたが、近年はアプローチを少し変えている。
「D:5はやっぱりファミリーカー。お買い物から子供の習い事の送迎、休日のアウトドアまで1台でこなせる唯一無二のクルマ。平日は奥様が運転することがほとんどで、ご主人の運転は週末だけのケースも多いですよね。そんな状況でお父さんが『リフトアップしたい!』と言っても、答えは火を見るより明らかでしょう。スタイルはカッコ良くても現実離れしたデリカではなく、実際に使うユーザーの立場に寄り添うアイテムを作ろう」と、代表の杉村さん。ゆえにここで紹介しているような〝ノーマル+α〟の新たなスタイルを提案中だ。
具体的には、車高は30㎜リフトアップまでにとどめ、ノーマルフェンダーのままきちんと収まる245/65R17タイヤを選択。さらに国産SUVユーザーの多くは日本ブランドのホイールを好む傾向が強いが、あえてアメリカンホイールをチョイスして違いをアピール。今回の後期型D:5にはKMC・KM545 TREKをセットし、最新D:5のシャープなラインと見事に調和させた。
 他にも様々なコダワリを細部に盛り込むことで、フルノーマルのD:5と比べると、30㎜リフトとは思えないほど堂々たる姿になっている。ファミリーカーとしての日常の使い勝手や安定感は確保されているのに、十二分に満足できるスタイルに仕上がっている。
ほかにもノーマルバンパーに追加するだけで、ミニバン色を払拭しオフロードな雰囲気を強調できるGOQBUTO(ゴクブト)や、BUCKARMOR(バックアーマー)といった独自のパーツも装着。ノーマル+αというコンセプトに則って、イメージチェンジしたいオーナーにはとても効果的なアイテムだ。ちなみにこれらのパーツは、後期型だけでなく前期型用に合わせたフォルムでのラインナップもある。そう、全世代のデリカD:5オーナーにカスタムの楽しさを提供しているのだ。
また昨今のアウトドアブームに対応すべく、薄型のルーフラックを2020年末から発売。〝バスターズ〟と名付けられたこのシリーズには、2080ルーフラックを皮切りに、オーバーランドスタイルを構築できるオリジナルのルーフトップテントやこのスタイルには必須の最新型のリヤラダーなど、続々とラインアップを拡充。なおデリカファンミーティング2021では、このルーフトップテントをチェックしようと順番待ちの列が生まれたほど、熱く注目されている。
デリカD:5オーナーは、今後もバスターズシリーズとフラッグスの動向に刮目して欲しい!

数値的にわずか30㎜のリフトアップにもかかわらず、LT245/65R17のA/Tタイヤを組み合わせることで非常に堂々としたスタイルを実現。しかもオーバーフェンダーの装着も無いため、構造変更不要で車検に適合するのも嬉しい提案だ。前期型がデビューして以来、デリカD:5のホイールは16インチ、タイヤは235/70R16が定番となり、大多数のユーザーはこの組み合わせをセレクトしている。だが245サイズ×17インチという選択肢は、新時代を先取りしたカスタムといえる。さらにルーフラックやルーフトップテント、リヤラダーの搭載と共に、フラッグス流の個性を演出する前後のバンパー&バンパーガードを装着したトータルスタイルは非常にバランスも良い。

GOQBUTO-R

ランプステーとスキッドプレートを組み合わせた形状のGOQBUTO-R(ゴクブト・アール)。3インチの極太パイプの装着でミニバンテイストを払拭して力強い4WDへと変貌させる。今回のデモカーが装着したブラックはスチール製でカチオン塗装のパウダーコート仕上げ。さらに新たに牽引フックを追加して、より使い勝手を向上させた。別バリエーションとして、アルミ製のシルバーアルマイト仕様も設定される。

BUCK ARMOR

ノーマルバンパーにジャストフィットな形状で、ワイルドな雰囲気を生み出せるバックアーマー。〝アーマー〟の名が示す通り、ボディリヤアンダー部をしっかりと保護できる。ちなみに両端部の牽引シャックルはダミーだが、オフロードテイストを盛り上げるディテールだ。写真は後期型用だが、同コンセプトの前期型用バックアーマーもラインアップ。
BUCK ARMORの奥にはアドブルーのタンクガードも装備される。さらに写真のようにオプションのヒッチメンバーの装着もできる(ヒッチレシーバーキャップはオリジナルのバックアーマーロゴ入り仕様だ)。
マフラーを交換したいが家族のためにも音を大きくしたくないユーザーにオススメなのが、このマフラーカッター。純正マフラーのテールに装着するだけで、スポーティ感をアップさせることができる。エンド部分に今回装着したのは100φのカーボン調フィニッシャー仕様。
ルーフラックやルーフトップテントに合わせたマスト装備であるリヤラダーも新たにラインアップ。気軽にキャリアライフを送ってもらうためにリーズナブルな価格を追求し、組み立て式とすることで送料にも配慮。送料・税込み¥39,800という破格!なお、写真は試作品で若干の仕様変更を予定。エッジの効いたデザインとワイドで使いやすい形状はそのままだが、肉抜きを行ないさらに軽量化を図る。そうすれば、現状 の重量でも問題ない電動リヤゲートの開閉がさらに完璧になるという。

BUSTERS2080

バックオーダーを抱える大ヒットアイテムとなったフラッグス発のルーフラック・BUSTERS2080(数字はルーフラックのサイズ2080×1330㎜という大きさを表している)。大型ながらBUSTERSシリーズ専用のアルミ押し出し材を採用し、薄さと軽さ、強度を実現していることが最大の魅力。アッパーレール付きで高さは150㎜。一方、レールを外した場合で、さらに低く90㎜に。いずれもノーマル車高で装着した場合2.1mの駐車場への入庫ができる。また、アッパーレールを着脱すれば、ルーフトップテントやスキー板などの長尺物の積載も可能だ。
ABS成型の樹脂フェアリングを標準装備するなど、専用設計だからできる大胆なフロントデザインにも注目。重心の低さと、本体重量の軽さ、エアロスタビライザーフィン付きのフェアリングで風切り音に配慮するなど、徹底的なコダワリがある。
フロントのフェアリングもアッパーレールと同じく脱着式。外せば大型フォグランプが取り付け可能な4つの高剛性ランプステーが出現する。
バスターズ2080専用のカーゴネットも発売中。専用品のため、しっかりと積載物を固定できる。
オートフラッグス・オリジナルのコイルスプリング、パーフェクトリフト30+を装着して30㎜のリフトアップを実施。コイルだけでなく、メンバーの補正も敢行することで、いい意味でリフトアップを感じさせない自然な乗り味を実現する。ハイリフト仕様に比べると大仰ではないが、脱ノーマルを図りたいオーナーにはオススメのカスタムメニューだ。
純正のオートステップよりリーズナブルな価格で、さらに傾斜を設けた乗り込みやすい形状が魅力の電動サイドステップ。ドア開閉に連動するサイドステップなので、格納時はスッキリとしたバランスの良いルックスを実現。左右セットのほか、使用状況に合わせて片側のみも販売。
まるで複数の歯車がかみ合わさったかのような直線基調の六角形で構成されたメカニカルな造形を誇るアメリカンホイール、KMC KM 545TREK(17×8J+35)。そこにBFグッドリッチのオールテレーンT/A KO2(LT245/65R17)をセット。ノーマルフェンダーのままで極力大きなタイヤを装着できるメニューのひとつとして、フラッグスが提案するスタイル(1インチアップは必要)。ここにマッドフラップやデカールを組み合わせるのも良い。
超合金のダイカストを使用した「デリこだ」エンブレム。文字部分はヘアライン仕上げで、コダワリ派のデリカオーナーの必須品。
ルーフラックと共に装着したいのが、オーバーランドスタイルとして話題のルーフトップテント。オリジナルのBUSTERSルーフトップテントは、ハードタイプのカバーを採用して雨天時でも安心の仕上げ。さらに路面を気にせず設営・撤収をスピーディーに行なえるため、一度使ったキャンパーは元のテント生活には戻れなくなるかも…。テントの内寸は長さ2200㎜×幅1600㎜、大人2人が快適に寝られるスペースを確保。展開時はラダーがテントの突っ張り棒的な支えとなり、ルーフテントの揺れも軽減できる。