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【YOKOHAMA】“ジムニーの魅力を解放!!!“新定番”OFFタイヤ「GEOLANDAR M/T G003」

◆GEOLANDAR M/T G003 (225/70R16)

コロナ禍で3密を避ける、ということもあり、今や空前のアウトドアブームが進行中。それとともに、トランスポーターたる4WD・SUVも大ヒットを遂げている。もちろんただトランポとして乗るだけでなく、アクティビティの高いカスタマイズで“映え”を狙うユーザーも増加し、かつての4WD&SUV=オフロード!といった指向だけでなく、乗り方や使い方はまさにユーザー層の広がりの数だけ存在している。
 そんな状況を踏まえ、4WD・SUVタイヤの雄、ヨコハマタイヤ『GEOLANDAR(ジオランダー)』が、また新たな提案をしてくれた。それがフラッグシップタイヤである『ジオランダーM/T G003』に、PC規格(パッセンジャー)のサイズをラインナップさせたことだ。具体的なサイズは「225/70R16 103S」だ。タイヤ総幅228㎜、外径は722㎜で、ちょうどリフトアップしたジムニーシエラやデリカD:5にフィットするところにある。なお、何よりのアドバンテージはその“軽さ”だ。
 これまでG003は本格マッドテレーンタイヤらしく、サイズ設定はLT(ライトトラック)規格が中心。もちろん高耐久であり負荷能力の高さを追求しての結果だが、つまりはタイヤの造り自体がしっかりしていて、重量も重くなりがちだ。そのためLTタイヤに履き替えたら、発進時にもたつくし、燃費も悪くなった…なんてユーザーの声も実際チラホラ聞こえていたのだ。
 そこでジオランダーが新たにリリースしたのが、本格M/TタイヤなのにLT規格ではないPC規格のサイズというわけだ。ではその効果のほどは?早速実走して試してみた。
 今回、このタイヤを組み合わせたのは『アピオ』のジムニーシエラ・コンプリートカーTS4。同社の40㎜アップサスペンションで武装し、225/70R16もジャストフィット。車両の持つタフなイメージを一層強調している。
 まず印象的だったのは、走り出しの軽快さとスムーズさ。一般的にはこの足回りの設定に組み合わせるM/Tタイヤは、LT225/75R16や6.50R16LTなどから選ぶところだが、それらと比べると今回の〝225〟は圧倒的に軽い。実際、G003のほぼ同じLT2258/75R16と比べてみると〝225〟は実に、1本あたり約7㎏も軽量である。これが発進や追い越し加速時のスピードの乗りに大きく貢献し、また燃費にも好影響を与えてくれるはずだ。
 またM/Tタイヤということで気になるオンロードでの乗り心地だ。PC規格ということで空気圧を車両の標準値に設定すれば、負荷能力を十分に発揮できる。したがって路面への当たりもしなやかで、乗り心地自体しっとりと落ち着いたものにある。またタイヤノイズについても、このサイズは溝が浅く設定されているため、通常のM/Tタイヤと比べてみると、やはりかなり静かに感じられる。

今回設定された225/70R16は、まるでカスタマイズされたジムニーシエラやデリカD:5への装着を想定した雰囲気がある。いずれもユーザーの指向はオフロード寄りで、M/Tタイヤを履いたワイルドなルックスを求める声も多い。それでいてもちろん家族やパートナーを乗せた普段乗りの快適さも大切にする…。そんな方々にはぴったりの選択だ。ちなみに今回はアピオの40㎜アップ仕様のシエラJB74/TS4で履いてテスト。

ジオランダーM/T G003 225/70R16のポイント

ジオランダーのフラッグシップモデルであり、本格マッドテレーンタイヤとしてお馴染みの『ジオランダーM/T G003』。従来はLT(ライトトラック)規格やC(コマーシャルカー)規格が中心で、またリフトアップなどに対応するハイトが高く(75~85偏平)、タフな造りのサイズが多かったが、今回の225/70R16はあえてPC規格であることが最大の特長。

G003のほぼ同じサイズLT225/75R16から約7㎏軽いと、新サイズはかなり軽量。トレッドには『マッド&ストーン・エジェクター』『シーケンシャル・サイプ』『ラージメッシュ・ラググルーブ』といったオフロード走破性を高める技術を盛り込むが、一般的なG003モデルより溝は浅く、オンロードでのタイヤノイズや乗り心地も考慮されている。

攻めの意思を刻みこむパターン&アグレッシブなサイドデザインもジオランダーM/T G003を象徴的部分。トレッドパターンがサイドにまで拡張されたような印象の『アグレッシブサイドブロック』の採用などでルックスはワイルドだが、実性能はオンロード指向だ。
空気圧の設定もその要因だろうが、タイヤの当たりが柔らかく一般的なオールテレーンタイヤよりもソフトライドに感じられる。また他のG003より溝が浅く、それもあってかタイヤノイズも小さい。見た目はゴツいが、やさしい乗り味だ。同じM/T G003だがまるで〝タイヤの造りが別物〟な印象すらある。
何より印象的だったのは発進時の加速感。アクセルを軽く踏むと、スッとスムーズにスピードに乗っていく感じ。高速道路でもクルージングから、いざ追い越そうとアクセルを強めに踏むと、ググっと加速態勢に。バネ下重量、とよく言われるが、軽ければこれほど反応は素早いのだ。

オンの快適さだけでなくオフでもしっかり頼もしい

オンロード走行では想像以上の快適さを披露したM/T G003の「225/70R16」サイズ。PC規格ということもあり、ある意味ではLT規格のオールテレーン(A/T)タイヤよりソフトライドですらあった。ワイルドなルックスなのに普段使いも快適……と、まさにM/Tタイヤの新しい世界を広げてくれそうだ。
 では一方、M/Tタイヤならではのオフロードでのポテンシャルはどうか? 
 まずダートやガレ場では、何より乗り心地がイイ。オンロードで感じたタイヤ自体のソフトな当たりはオフロードでも同様で、路面からの入力を上手に吸収してくれる。またダートを少しスピードを上げて走ってみると、サスペンションとの相乗効果を発揮してくれる。先述の通り、バネ下が軽くなった分、路面追従性の良さが如実に現れて、挙動も終始安定し、乗り心地の良さもそのままだ。
 また泥や砂といった路面では、他サイズのG003が、トレッドを突き刺しながらグリップを稼いでいく…といった印象なのに対し、こちらは転がりながらトラクションを生んでいく感じがある。これはM/Tタイヤというより、どちらかと言えばA/Tタイヤの走りのようなイメージだ。そう、PC規格だからといってオフロードに対して躊躇するようなこともなく、安心して果敢にチャレンジできる。
 M/Tタイヤは見た目がワイルドでぜひ愛車に履きたいけど、乗り心地やタイヤノイズなどネガな部分が気になる……。ましてや加速や燃費も……。そんなオーナーこそ、この「225/70R16」のスペックならば、安心してオススメだ!またできれば、今回の新提案である〝PC規格のM/Tタイヤ〟は、サイズの拡大も望みたいところだ。

ダート走行でのトレックでは、バネ下が軽くなったアドバンテージを存分に感じられる。サスペンションの動きと連動して路面追従性が良くなり、乗り心地も操縦性も高まるからだ。またオンロードで感じたソフトライドなキャラクターも、路面からの衝撃を上手にいなしてくれる。
泥や砂、ガレ場などでのトラクションのフィーリングは、従来のG003とは少し異なる。従来が鋭いトレッドを路面に突き刺しながらグリップを稼いでいくイメージなのに対し、この225/70R16はタイヤを転がしながらトラクションを生み出している印象がある。PC規格ということもあるのか、A/Tタイヤに近いフィーリングだ。
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