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「JAOS」本格アイテムを纏った新世代のJAOSスタイル

2021年、ジャオスは〝原点回帰〟を宣言するようなパーツの開発を発表した。それが新しいルーフラック。ルーフラックと言っても、純正オプションを含め様々だが、ユーザーが求めるジャオスらしさを検証し、現時点ではアルミ製の薄型構造のラックを「安心」「高品質」「高耐久性」を満たす純国産品にこだわって開発中だ(撮影したのは試作のスタディモデル)。
80年代に巻き起こった四駆ブームの当時、ルーフラック/リアラダー/グリルガードの3点は四駆のマストアイテムで、ジャオスはそのカスタムを牽引し、それは「JAOSスタイル」も呼ばれていたということもある。
そう、ルーフラックが開発中なら、やはり欲しくなるのはフロントのアイアンガード。ジャオス・ジムニーの定番フェイスは、今回JB64に装着されているフロントスポーツカウルで構築しているが、実は純正バンパーに組み合わせるフロントブッシュバーをリリース済み。それがJB74用にも開発され、今回お披露目された。純正バンパーを活かしつつ、作業灯のランプステーにもなるこのアイテム、装着後はラギッドな印象。
かつてのグリルガードでは少々ゴツ過ぎるが、このブッシュバーはいい意味でちょうど良い。まさにフロントビューにインパクトを与える、NEOジャオススタイルの誕生なのだ!

JB74 JAOSスタイル

純正バンパーを活かして装着するメタル系アイテムのフロントブッシュバー。先代JB23/43を含め近年のJAOSには設定のなかったパーツだが、JB64/74のネオレロトなスタイルには、よく似合う。仕様は耐食性・耐チッピング性を高めたタフネスさを誇る。ラギッドなパーツだが、チューブバーの太さや、貼り出し具合、ボディに沿った取り付け位置など、緻密な計算でフォルムを構築しているのもジャオスならでは。

マッドガードやアンダーガードといったプロテクションアイテムを充実させているジャオス。今回、シエラ用の新作パーツとしてリリースされたのが、サイドシルプロテクターやリアフェンダープロテクター。意外と傷つきやすい部分だけに装着してボディをしっかりとガードしたい。カーボン調PVCを素材とするため、見た目もレーシーな仕上がり。
ブッシュバーと共に新世代のJAOSスタイルを構築するのが、この開発中のルーフラック。今回撮影したのはあくまで「試作の試作」という段階で、大幅に形状が変わる可能性がある。とはいえ目標とする品質・安心感を「純国産品」で実現する設計思想に変更はない。なお、この試作品は、車両重量の増加を抑えるため素材にアルミを採用。トレンドの薄型に各種アタッチメントを装着してキャリアシステムを構築するスタイルを想定する。
JB64用をベースに、フェンダーの分だけ全体をボリュームアップしてJB74にフィッティングしたリアスポーツカウル。立体的な造形ながら対地アングルも向上。テールランプはECE規格に適合するスポーツカーのような丸テールを採用。このスポーツカウル専用のチタンカラーのマフラーもインストール。

JB64 JAOSスタイル ラリーグラフィックver.

JAOSジムニーを象徴するパーツ、フロントスポーツカウルをボディ同色に塗装して装着したJB64。純正フォグランプの移植が可能で、純正より切りあがったシャープなスタイルを、どの角度から見ても違和感なく調和するデザインで表現。ウレタン素材を使用した製品クオリティの高さも魅力だ。フロントグリルやスポーツカウル専用のスキッドプレートを組み合わせると、さらにスポーティなNEOクロカンなマスクを演出できる。
軽規格のため、出幅を8㎜以内としたABS製フェンダーフェンダーガーニッシュを装着。リベット留めしたようなダミーボルトの採用も人気を集める要因だ。
サスペンションも両車とも同様のセットアップ。ハーモフレック®機構を採用するBATTLEZダンパーをメインに、40㎜リフトアップを実現するコイルを組み合わせたBATTLEZリフトアップキット VFS コンプリートを装着。前後ともラテラルロッドを変更し、フロントのキャスターブッシュやステアリングダンパーも交換済み。もちろん、コイルのバネレートやショックの減衰力は車種別にセッティング済み。
サスペンションの核となるのはやはりダンパー(ショックアブソーバー)。特にダンパーに組み込まれたKYBのハーモフレック®の効果は大きい。リフトアップした車高と、走破性は随一だが乗り心地には不利なМ/Tタイヤを履いているにもかかわらずのソフトさがある。これはハーモフレック®の特性により、細かな振動が生じる際に減衰を低減して雑味をボディに伝えない…ということ。ではソフト一辺倒な乗り味かというと、そうではない。コーナリングのような大きくゆっくりした動きには本来の減衰力を発揮するハーモフレック®の特性が働き、ビシッと挙動は安定しているのだ。
タンクガード、トランスファガード、キャニスターガード、アームプロテクター、ダンパープロテクターなどのプロテクションパーツはラリー活動を行なっているJAOSならではの提案。オフロードに少しで踏み込む機会があるなら装着しておきたい。
ホイールはJAOSオリジナルのJB74&JB64専用のエクセルJX3をセット。リブを設けた5スポークに、ディスク外周には冷却フィンをイメージした形状を採用したスポーティなホイールだ。組み合わせたタイヤは195R16Cサイズ専用のオフロードに特化したパターンを持つオープンカントリーM/T-Rを装着する。