2025年で生誕55周年を迎えたジムニーシリーズだが、エポックメイキングなのは、ロングモデル・ノマドの誕生だろう。ただホイールベースが延びて5ドアボディとなっても、ジムニーノマドもあくまで“ジムニー”。ハードウェアは普遍的なのだ。

ボディデザイン

「機能に徹したデザインの継承」とメーカーが言うように、ノマドのボディデザインは合理的で無駄のない機能美を表現したスクエアなもの。全長はシエラから340㎜延ばされたが、フロントドアは約100㎜短縮。その分はリアドアの設置と荷室のスペースに割り当てられた。
ラダーフレーム

ウィズ・フレームのボディ構造を採用するのも、ジムニーが本格4×4と呼ばれる理由だ。5ドア化にあたり従来のフレームにセンターフレームを追加し、フレーム長を340㎜延長、またセンタークロスメンバーを加えることで剛性も確保した。前後部分はシエラと共通なので、対地アングルの悪化も回避された。
エンジン

エンジンはジムニーシエラと共通のK15B型・直41.5ℓ。出力・トルクともシエラ用から変更は報告されていないが、中回転域の豊かなトルクで扱いやすさと経済性が追求されている。ちなみに燃費はWLTCモードでシエラは14.3k㎞/ℓ(AT)、ノマドは13.6㎞/ℓ(AT)と100kg増の車重の影響がある。
足回り


サスペンションはもちろん、前後ともコイルスプリングによる3リンク・リジッド式。この足回りこそジムニーのジムニーたる所以。悪路に踏み込んでサスペンションが伸縮しても変化のない最低地上高、シンプルな構成は、リフトアップ・カスタムも行ないやすい。
ブレーキ

フロントにはディスク式、リヤにドラム式を採用するジムニー&シエラだが、ノマドは重量増に伴い、フロントがベンチレーテッド化。もちろん放熱効果は向上し安全性もアップ。ジムニー&シエラもベンチレーテッド化に期待したい。
トランスミッション


1グレード構成のノマドだが、トランスミッションは5速MTと4速ATから選ぶことができる。ジムニーファンとしてはMTを残してくれたことに拍手。ギア比はいずれもノマド、シエラとも共通だ。ただしATに関しては重量増に伴い、ノマド用には各構成要素が高強度化して搭載。基本設計は変わっていない。
パートタイム4WD


パートタイム式4WD、Hi&Loレンジを備えた副変速機(トランスファ)を備えているのも、ジムニー ノマドの特徴。切替はレバー式だ。5速MTと4速ATではギア比が異なる。センターデフをもたないこのシステムは、より確実に駆動力を伝えられる。モードは2H、4H、4Lの3つを設定。
インテリア

後席の快適性と積載性を向上しているのがノマド最大のアドバンテージだ。後席はクッションも厚く、足もとスペースにも余裕が。荷室はフル乗車時、シエラより350㎜奥行きが増えている。ラゲッジルームは、アレンジ時にフラットになるようにデザインされる。












