Japan Mobility Show 2025の会場内で開催された特別イベント「LAND CRUISER & COFFEE #3 Japan Mobility Show」。主催は、トヨタが運営するランドクルーザーのコミュニティ「ランクルBASE」。 〝ランドクルーザー好きのための公式オフ会〟として企画されたこの特別版では、歴代モデルから最新モデルまで計46台のランドクルーザーシリーズが、海沿いの特設エリアに集結した。朝の光を浴びて整然と並ぶ車列は壮観そのもの。モビリティショー来場者の視線を一身に集めていた。
「歴代のランドクルーザーを乗り継いでいます」「うちは親子二代でランクルに乗ってます」、取材の間にも、そんな声があちこちから聞こえてくる。オーナーたちはコーヒー片手に愛車との思い出を語り合い、穏やかな時間を過ごしていた。人の笑顔と会話が会場を満たす、それこそが、ランクルBASEが大切にしている世界観なのである。
参加オーナーの写真とコメントは、愛車に掲げた専用QRコードを読み取ることで知ることができて、それぞれが愛車とのストーリーを披露していた。長年乗り続ける理由、家族との旅の記録、手放せない思い出、どの言葉にも、ランドクルーザーと共に歩んできた時間の深さがにじむ。訪れた人々も足を止め、そのQRコードにスマホを向け、それぞれのストーリーを楽しんでいた。
さて、今回で3回目の開催となるLAND CRUISER&COFFEEは、単なるランドクルーザーファンのためのイベントではない。ランドクルーザーを通じて人と人を繋ぎ、〝暮らしの中の冒険を共有する〟そんな想いが根底にある。静かな海風の中、オーナー同士が互いのクルマを眺め、笑顔を交わす姿からは、ブランドを通じた確かな絆が感じられた。
夕暮れ、海辺に並んだ46台がオレンジ色に染まる光景は、ランドクルーザーの歩んできた歴史と、これから続く物語を象徴しているかのようだった。
〝クルマと人、そして仲間をつなぐ場所〟ランクルBASEが届けたこの特別なひとときは、訪れたすべての人の心に深く刻まれたに違いない。



「LAND CRUISER & COFFEE」フォトフレームで記念撮影!コーヒー片手に、笑顔が絶えないフォトスポットに。開発中の電動モビリティ「ランドホッパー」に乗って登場した開発者。会場ではその軽快な走りに注目が集まった。
本日のコーヒー提供は“移動するセレクトショップ&カフェ”バレノタウンクロージングストア エアストリーム店



アメリカ・アリゾナ州にあった23フィートのエアストリームを購入し、現在は店舗兼移動カフェとして活用している。車内の電気系統を除く内装は、オーナーが一人でDIY。空のシェル状態から理想の空間を作り上げた。このエアストリームを牽引しイベント会場へ運ぶ“働く相棒”が、オーナーにとって初めてのランドクルーザーであり、初めての新車、そして初めての愛車となった2015年式ランドクルーザー70だ。オーダーから半年、納車の日を心待ちにした一台である。後部荷室には自作のベッドキットを備えるなど、長距離移動でも快適に過ごせる工夫が満載。「楽しむためのクルマ」でありながら、エアストリームを牽引して各地を巡る「働くクルマ」としても欠かせない存在。ランクルとエアストリームのコンビで出店する姿は、まさにオーナーの理想を体現したワーク&ライフスタイルだ。

ランドクルーザーCE(チーフエンジニア)の内山征也氏、ランドクルーザーFJの主査・浅井氏をはじめとする7名の開発陣、そしてランクルBASEアンバサダーの小鑑貞嘉氏が、「LAND CRUISER & COFFEE #3 Japan Mobility Show」に登場。トークショーなどが繰り広げられた。



ランクルBASEのブースでは、希少なランドクルーザー関連グッズの即売会をはじめ、ランドクルーザー70のラダーフレームやエンジンの展示、さらには普段なかなか目にすることのない“ランドクルーザーの祖先”TOYOTA BJも登場。こうしたサプライズがあるのも、LAND CRUISER & COFFEEの大きな魅力だ。
■カスタムを通じて広がる、ランドクルーザーの世界
TOYO TIRES
4×4 Engineering Service

flexdream

珈琲の香りがつなぐ、ランクル仲間の笑顔。







家族みんなで楽しめるのが「LAND CRUISER & COFFEE」だ。


〝くれちゃんのランクルファミリー〟のご主人。奥様の一声で300のGR SPORTへ乗り替え、さらにランドクルーザーFJの購入まで決めたそうだ!


3インチアップした車高に対応させるため、バックランプをバンパーへ移設。さらにスモールとストップランプとも連動して点灯する仕様を、すべてDIYで仕上げたのが嶋野さんだ。


GDJ76を手に入れるためにコツコツ貯金を続け、見事抽選に当選してランクル70を迎え入れたテシくん。ラゲッジには自作のベッドキットを装着し、車中泊やキャンプを存分に楽しんでいるそうです。

会場の隣では、ランドクルーザー300やランドクルーザー250の走行体験コーナーも設けられていた。


会場には、ランドクルーザーを愛してやまない多くのファンが集結。その中から、ランドクルーザーのスペシャリストたちが“気になるランクルファン”をセレクトした。栄誉に輝いた5名のファンと、そのこだわりの愛車をここで紹介しよう。(右から小鑓貞嘉氏、並木忠親氏、浅井 崇氏、天池雅明氏、内山征也氏)
内山征也氏 セレクト

ヨンマル特有のフォルムに惚れ込み、カスタムする際も“全体の形を崩さない”ことを大切にしている。現在のスタイルは、父が乗っていた当時のヨンマルを再現したもので、すでにほぼ完成形に近いという。3Bディーゼルエンジンにターボを追加し、大径タイヤにも対応できる仕様だ。
浅井崇氏 セレクト

旦那様が免許取得後、初めて選んだのがこのランドクルーザー プラド(120系)。16年間ノーマルのまま大切に乗り続け、走行距離は24万km超え。奥様も十代の頃から「買うなら四駆」と決めており、この一台を見た瞬間に一目惚れしたという。なお、5000kmごとのオイル交換は欠かさないそうだ。
並木忠親氏 セレクト

娘さんはお気に入りのランドクルーザー70で来場。街中ではあまり見かけない車で、後部座席の乗り心地も高く評価されている。普段からよくドライブを楽しんでおり、先日は岩手までの長距離ドライブを満喫したそうだ。ちなみにランクル歴は長く、過去には74や150プラドを乗り継いできたという。
天池雅明氏 セレクト

旦那様はランドクルーザー60と80の2台を所有する“ランクル病”にかかっており、その熱は奥様にも伝播!結果、アクアを手放してランドクルーザー70を手に入れ、二人で合計3台のランドクルーザーを所有することになった。なんとも幸せなお二人だ。
小鑓貞嘉氏 セレクト

子どもの道具づくりやクルマいじり、キャンプが好きで、そうした趣味に合わせて収納スペースを工夫している。天井にラックを取り付けるなど使い勝手を高めるアイデアを取り入れ、ベッドも自作だ。ライフスタイルに寄り添ったカスタマイズを楽しみながら、今後も挑戦したいことは尽きない。






- 開催日:2025年11月3日(月・祝)
- 会場:Japan Mobility Show特設会場
- 主催:ランクルBASE (トヨタ自動車株式会社)
- https://toyota.jp/info/landcruiserbase/
- リポート:レッツゴー4WD取材班













