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【4×4MACHIYAMA】匠の技で甦るクロカン黄金期!昭和レトロバンパー、開発進行中

年号が昭和から平成へと切り替わる頃、日本では空前の4WDブームが巻き起こった。各自動車メーカーがこぞって新型車を投入し、とりわけ2代目パジェロやランドクルーザー80は大ヒットを記録した。これにより「四輪駆動車=仕事やマニア向け」という従来のイメージは覆され、乗用車的な感覚で楽しむユーザーが急増したのである。(本誌が創刊したのも、まさにこの時代背景があったからである)。その後、4WDは徐々にSUV的なスタイルへと変化していったが、近年ではジムニーやランドクルーザー250のように無骨なスタイルが再評価され、4WDの原点に回帰したデザインが好まれている。
このような時代の変化やユーザーの嗜好を敏感に察知してきた4×4マチヤマは、ルーフラックやリアラダーはもちろん、創業当時から培った高い技術力と抜群のセンスを活かし最も得意とする、アルミ製で軽量かつ強靭なフロントバンパーの製作を再開した。その第一弾となるのが、今なお絶大な人気を誇るランドクルーザー80用である。
このバンパーは、取り付け位置を可能な限り上方へシフトするとともに、下方向への張り出しを抑制。これによりノーマルと比較してアプローチアングルが大幅に改善されている。純正バンパーは樹脂製であるため傷や変形を受けやすいが、マチヤマ製はアルミ素材の中でも耐食性や溶接性、比較的強度の高いものを採用している。さらにスチール製に比べて大幅に軽量であるため、ハンドリングの悪化も生じない。デザインは往年のクロカンバンパーをモチーフとしつつもシンプルにまとめられており、ベテランユーザーには懐かしく、若いユーザーには新鮮に映るであろう。単なる懐古趣味や復刻ではなく、令和的なアップグレードが施されている点も特徴である。
今後はJB64/74用のフロントバンパーを計画しており、ランドクルーザー80用リアバンパーの開発も検討中とのことである。4WDらしい普遍的なスタイルを求めるユーザーにとって、マチヤマのフロントバンパーは大いに注目すべき存在である。レトロと最新を融合させた〝本物の昭和リバイバルパーツ〟に、ぜひ注目してほしい。

アルミ素材を採用することで、強靭さを備えた金属バンパーでありながら、重量はわずか約7kgという驚きの軽さを実現。

バンパー下部には牽引フックを追加。ユーザーの使用環境に合わせて細かな仕様変更やオプションの追加にも対応可能だ。裏面にはチッピング塗装を施し、サビや腐食を防止するとともに、耐久性にも配慮している。

バンパーの奥行きは純正とほぼ同等であり、取り回しに変化はない。むしろ対地クリアランスが大幅に向上し、オフロード走行時の安心感は格段に高まる。アルミ素材の質感を活かしつつ当時の雰囲気引き立てるため、あえて落ち着いた光沢仕上げを採用している。中央には一体型の大型のランプも装着可能なランプステーを備え、補助灯を組み合わせることで往年のスタイルを再現可能である。溶接部の仕上げも美しく、コーナーは鋭くシャープ。そこにはマチヤマの匠の技と魂が込められている。