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【TRITON CUSTOM BOOK 2025】パフォーマンスを引き出すカーゴスペースの極め方、トライトン遊びは無限大

なぜボクらは、自分の愛車に〝トライトン〟を選んだんだろう?高級車の雰囲気を味わいたいなら、それこそ上級なセダンに乗ればいいんだし、オンロードを快適に、オフロードを安心に走りたいならSUVだって選択肢になる。カッコがいいから?そう、確かにピックアップトラックのカッコ良さは尋常じゃない!クルマだけじゃなく、オーナーのライフスタイルのカッコ良ささえ主張してくれるスタイル&シルエットなのだ。
考えてみると、そのすべての答えは「荷台」…「ベッド」とか「デッキ」とか「カーゴスペース」とか呼び方はいろいろあるが…にあるはずだ。つまりこの、オープンエアな「荷台」があるからこそ、ボクらはトライトンを選んだのではないか?となると、オーナーとしては荷台について深掘りしてみないわけにはいかない!トライトンというクルマを徹底的に使い尽くし、遊び尽くすには、荷台をいかに活用するかに関わってくるのだ。
たとえば荷台に、何を載せるのか?「夢を載せてます」なんてオーナーさんがいたが、それは大正解!ボード系のアウトドアグッズやキャンプ道具、もちろん仕事道具も余裕で載せられるし、引っ越しの時にも大活躍してくれるだろう。どんなシチュエーションの、どんなモノでも収めてくれる、そんな頼もしさがトライトンの荷台にはある。
さらに近年、アウトドアズマンたちに人気の〝オーバーランダー〟との相性も、ピックアップトラックの荷台は相性がいい。荷台の上に車載テントを載せてしまえば、そこは寛ぎの空間に早変わり。ルーフテントなどよりも使い勝手がよく、しかも設営のユーティリティが高い。存分に活用したいところだ。
そして最後に。ピックアップトラックは、オフロードマシン(クロカン系というよりハイスピード系の)としての素性に優れている。屈強なラダーフレームに載せるのは、コンパクトなキャビン。荷台部分は軽量化もしやすい。アメリカのデザートレースやクロスカントリーラリーでの活躍を見ても、ピックアップトラックの戦闘能力の高さは明らかだろう。
遊べて、寛ろいで、いざとなれば闘う準備もOK。荷台のパフォーマンスを引き出せば、トライトン・ライフはもっともっと楽しいものになるはずだ!
ピックアップトラックとして、カスタマイズによってはミニバンとして、2つの顔を持つ、唯一無二の存在のトライトン。デイリーに使うファミリーカー、あるいはカスタムベースのクルマとして乗るだけじゃ、なんだかもったいない。そのポテンシャルは、フィールドへ連れ出して存分に使い切ってあげなければ!

カーゴスペールの究極の活用方法は、本格的なキャンピングカーのように就寝スペースやキッチンなど、設備を充実させること。これなら自由な旅を楽しむことができる。

■寛ぐ

独立した密閉空間を手に入れくつろぎの時間を楽しむ

荷台の上にテントを設置すれば寛ぎの空間に。アウトドアズマンに人気の“オーバーランダー仕様”の完成だ。荷台に直接、でもいいが、フレームを組んでルーフの位置まで上げてテントを置けば、荷台スペースも活用できる。もちろんサイドタープを備えてフィールドにダイニングを設えてもいい。様々なアイテムがリリースされているので、自分なりの使い方を探そう!

ヘヴィーデューティなオーバーランドスタイル

produced by FLEX DREAM

ランドクルーザー79やハイラックスなど、ピックアップトラックでの本格的なオーバーランドカスタムを得意とするフレックス ドリームが手掛けたトライトン・オーバーランドスタイルが、三菱自動車主催のトライトンカスタムコンテストで見事に最優秀賞を獲得した。トライトン・オーバーランドスタイルは2種類ある。GLSグレードをベースに荷台に垂直ポップアップ式のトラックキャンパーを搭載したFTポーターと、GSRグレードの荷台を完全に取り払い、アイアンキャンパーユニットを製作したFTポーターエンデューロ(一般的なキャンピングカービルドと同じく、ワンオフやオプションパーツを多用)である。受賞車両は後者。写真は、FTポーターエンデューロの内部である。

フレックス・ドリームとタクホウコーポレーションによるコラボモデルで、キャンパー部分にはリチウム200Aバッテリー、100Aソーラーシステム、2000Wインバーター、外部電力ユニット、エアコン、FFヒーター、横付けファンといった充実の装備が魅力。

■闘う

本格的なラリーで闘えるポテンシャルが備わる

頑丈なラダーフレームをベースにエンジンルームとキャビンを設え、リアセクションは軽量に抑えられるピックアップトラックは、オフロードレースやクロスカントリーラリーでも闘えるポテンシャルを秘めている。ちなみにチーム三菱ラリーアートは2022年からトライトンでアジアクロスカントリーラリーに挑戦し、優勝も修めている。今年2025年ももちろん参戦予定だ。

トライトンの力量を引き出すための取組み

produced by RALL ART

ラリーアートの技術力、アジアクロスカントリーラリーへの挑戦の意気込みが感じられるカーゴベッド。重量バランスを十分に考慮したレイアウト、瞬時に工具を取り出せるセッティングなど、カスタマイズの参考になるノウハウが隠れている。実は、タイヤ下のフロアは、切り抜かれている。

効率の良いターボを三菱重工エンジン&ターボチャージャーと共同開発したほか、トランスミッションもノーマルのH パターンから6速のシーケンシャルタイプに変更し、耐久性と操作性を向上させていた(2024年版)。

リヤサスペンションをコイルスプリングに変更(さらに5リンクから4リンク化)。少々のギャップをアクセル全開で走行できるようになった。加えてワイドトレッドとしたこと、エンジンのパワーアップにより、高速のコーナリングはかなりスムーズになっている(2024年版)。

■遊ぶ

アウトドアに便利なアイテムで冒険へのトビラを開く

グローバルにはシングルキャブやロングベッド仕様も用意されるトライトンだが、日本仕様はダブルキャブのみ。ベッドサイズは長1470㎜×幅1525㎜(GSRグレード)で、このスペースをいかに活用するか?アウトドアスポーツのトランスポーターにしてもいいし、アウトドアギアを満載してもOK。オープンエアのラゲッジスペースだから、大型ギアも積載できる!

遊び道具を放り込める空間をユーティリティパーツで実現

produced by auto flags

オーバーランダーの必須アイテムであるBUSTERSルーフラックをキャビン上に、カーゴベッドにはBUSTERSベッドラックを取付けルーフテントを載せた。ルーフラックは高さを抑えたロータイプとフェアリング効果で風切り音を最大限に抑制する。

produced by MDF EQUIPMENT

スプリングの追加で劇的に開閉作業が軽く、スムーズに行なえるテールゲートアシストを装着。専用ラダーによりテールゲートへのアクセスが用意となるため、ベースラックに装着したボックスやベッドへの荷物の出し入れなども楽々行なえる。カーゴは、LEITNERのアクティブカーゴシステムを装着した。 

専用ラダーは、使用後にテールゲートの内側に固定できるので、収納スペースをスポイルすることはない。 

produced by weed

レイトナーのアクティブカーゴシステムにギアPODを左右に装着。ベッド部分の機能はそのままに、上方向の空間を有効活用し、積載能力をアップした。ギアPODはロックも可能なので、防水性だけでなく防犯性にも優れている。

金属製で抜群の強度を誇る、クロスロードのアイアンキャノピー。ルーフラックと一体となっており、キャリアにiKamperなどのテントも載せられる。左右のハッチには引き出しも備わるが、好みの仕様にアレンジも可能なのである。

  • TRITON CUSTOM BOOK 2025より