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ジムニーノマド

2025.09.09

【N’s STAGE/JIMNYWORLD】南部仕様をベースに進化させた革新的なノマド“アイアンマン”

 ファミリー向けの4ドア・オフローダー。そんな優等生的な存在として誕生したジムニーノマドだが、そんな既成概念を見事に打ち崩したのがエヌズ・ステージである。
 エヌズ・ステージとともにカスタムパーツの開発を行なったのはWALD(ヴァルド)。日本を代表するカスタムパーツサプライヤーであり、その実力は海外でも認められている。実はこの両雄が手を組むのは初めてではない。かつて3ドアモデルのJB74ジムニーシエラをベースとした『ブラックバイソン・シエラ』が2019年に東京オートサロンカスタムコンテスト・SUV部門の最優秀賞を、さらに2022年には軽ワンボックスのエブリイで製作した「エヌズ・ステージ/ヴァルド・ブラックバイソン・フィッシングマスター by ソウルズ」で同コンテストのKカー・コンパクトカー部門の優秀賞を獲得。いわばカスタムシーンにおける最強タッグなのだ。
 今回のジムニーノマド・エヌズリミテッド・ブラックバイソンは、スポーティなだけでなく高級感あるバンパーやグリル、ワイドボディを力強くアピールするオーバーフェンダーやボンネットなどで、存在感を際立たせている。なおこの車両にオプションのルーフラックを装着しているが、本来はそこにフロントルーフスポイラーが備わる。このように仕様変更も可能。
 さらに外装だけではないのがジムニーのプロフェッショナルの底力。サスペンションはHB1st製の3インチアップキットのエヌズ・ステージバージョンにチェンジしてリフトアップ。さらにホイールはエヌズ・ステージオリジナルカラーのWORKガルバトレ2、タイヤはトーヨータイヤのオープンカントリーM/Tで見た目も走りも4WDらしい足もとして、ストリートとオフロードを融合したスタイリングとしている。
 ちなみに「エヌズリミテッド」とは、エヌズ・ステージがプロデュースしている新車コンプリートのブランドとなる。今回のブラックバイソンのほかに、ジャオス仕様やポップアップルーフを装備したキャンパー仕様もラインナップ。こうしたコンプリートカーは、カスタムした車両を丸ごと購入するため車検に完全適合している。そしてカスタムしたのちにナンバーを取得しているため、車検継続も含めて安心して乗ることができるのだ。またエヌズ・ステージはスズキの正規ディーラーでもあるため、メンテナンスなど納車後の作業も安心して任せることができる。
 ちなみによりシンプルなスタイリングを求める方には「エヌズリミテッド・ノマド南部仕様」もコンプリートカーにラインナップ。サスペンションはブラックバイソンと同様のスペックとしつつ、バンパーやグリルなどの外装はエヌズ・ステージオリジナルパーツで換装。ジムニーノマドでアクティブにアウトドアを楽しみたいなら南部仕様も選択肢に入れたい。

■JIMNY NOMADE N’sLimited“BlackBisonモデル”

幾重にもレイヤーを重ねた凝ったデザインを採用するブラックバイソン・フロントスポイラ―。細部にまでこだわって設計することでスポーティなだけでなく高級感と存在感が高まっている。またリアスポイラーはボリューム感を出しつつもライト部分を一段階落とすことで立体感を演出。両サイドにはカナードフィンをモチーフとしたデザインをあしらい、やはりスポーティな雰囲気を高めている。
フロントバンパー両端の開口部にはLEDランプをセット。デイランプとして光らせれば存在感が一層高まる。またテールランプは純正を使用できるため、純正形状の社外ランプに交換することも可能だ。
ボンネットにはエアインテークデザインのボンネットスクープカバーを装着。さらにその先端左右にはボリュームのあるLEDウインカーも装着し、迫力あるスタイリングを実現。グリルはメルセデスベンツ系のカスタムでは定番のジャパメリカーナグリルを装着。シャープな縦スリットが高級感を高めてくれる。
コンプリートカーの本来の仕様ではルーフにフロントルーフスポイラーを装着しているが、デモカーはHAMER4X4 IRONMANルーフラックをオプション装着。スチール製で強度も高く、作業灯も装備した実用性の高いヘビーデューティな装備だ。
足元を飾るホイールはWORK製ガルバトレ2のエヌズ・ステージオリジナルカラー。またコンビしたタイヤは生粋のオフローダーらしさのあるトーヨータイヤのオープンカントリーM/Tをチョイス。サイズはLT245/75R16でワイルドな足元を演出している。
245/75R16というワイドタイヤとホイールにマッチするオーバーフェンダー。バンパーとの連続性も考えられたデザインだ。

ノマドカスタムを決定付けるサスペンションの最適解

ノマドの車格やタイヤサイズ、全体のバランスを考えて車高量は3インチアップとする。サスペンションはカリスマパーツサプライヤーであるHB1st製のコイルスプリングとショック、前後強化アームを含むサスペンションキットを採用。さらにオンロード志向も考慮するエヌズリミテッドとして、エヌズ・ステージオリジナルのパーツ構成としている。もちろんラテラルロッドやブレーキホースなど車高アップに伴う補正もしっかりと行なっており、純正以上のドライバビリティを実現している。
ショックは信頼のKYB製HB1stオリジナル。減衰力はスプリングに合わせたHB1st独自の設定だ。また14段階で調整も可能なので、乗員や積載両、路面に合わせて簡単にショックの乗り味が変えられる。

CHECK:JIMNY NOMADE N’s Limited “BlackBison Model”

N’s Limited(エヌズリミテッド)とはエヌズ・ステージがオリジナルでカスタムしている新車コンプリートの総称。今回のブラックバイソン仕様のほか、南部仕様やジャオス仕様、HB1st仕様、タニグチ仕様などをラインナップ。納車時にカスタム車両がそのまま届くのは嬉しい限り。またカスタム工賃なども車両価格に含まれるためコスパも良い。さらにカスタムしてから新車登録を行なうので車検時の記載変更のストレスもなし。車両購入はエヌズ・ステ―ジのほか、特約店であるジムニーワールドでも可能だ。

■JIMNY NOMAADE N’s Limited ” IRONMAN ” NANBU EDHITION

さまざまな仕様のジムニー・コンプリートカー〝エヌズ・リミテッド〟の販売でお馴染みの「スズキ アリーナ エヌズ・ステージ盛岡(ジムニーワールド本部)」。WALD仕様とともにカスタムを進行させているもう1台のジムニーノマドがある。それがノマド南部仕様をベースに、IRONMAN仕様へと進化しているモデルだ。現時点ではまだ試作パーツも多いが、今後〝エヌズリミテッド〟として設定されるジムニーノマドの片鱗を披露してくれた。
 印象的なのは下半身の安定感。ボディが延長されて若干間延びしたシルエットのノマドを、どっしりとスパルタンなアピアランスに変貌させている。装着タイヤはLT225/75R16サイズで、純正の195/80R15に比べたらふた回り以上大きい!もちろんこのサイズを履かせるためにリフトアップサスペンションも実装。JAOSが開発中のバトルズサスペンションキット(約40㎜UP)を装着している。
 そして強化された下半身とともに独自の存在感を放つのが、エクステリアパーツの数々。前後バンパーは『ジムニーワールド・アイアンスタイル』に変更。エッジの効いたデザインは、大径タイヤ装着時の干渉を防ぎ、また対地アングルの向上にも貢献する。さらにフロントマスクを演出する『ジムニーワールド・サムライ・フロントグリル2』は、センターバーのIRONMANデカールがボディカラーにマッチ。オプションで追加された4連のグリルマーカーによって、一層印象的な表情を造り上げている。
 ちなみにノーマルではパワー的に若干の物足りなさを感じるジムニーノマドだが、エヌズリミテッド仕様はモリモリ走る!そう、コンピュータチューンが施されていたのだ。大径・ファットな225タイヤを履いていても、上り坂をグイグイ加速させていく。しかもガソリンはレギュラーでOK。ジムニーノマド・カスタムの必須メニューになりそうだ。
フロントグリルには 「JIMNY WORLD Samuraiフロントグリル2」をセット。センターバーのIRONMANデカールが印象的だ。さらにオプションの4連マーカーランプもセットされ、アメリカンかつワイルドなイメージを盛り上げる。
前後バンパーは「JIMNY WORLD IRONMAN Style」に変更。両端の切れ上がったシャープなラインに、無骨なイメージを盛り込んだ、なかなか勇ましいシルエットを造り上げている。フロント側はセンター部分にウインチの装着も可能(ステーは別パーツ)、フォグランプのステーも備えている。リアは純正のリアコンビランプを移設しながら、シンプルな形状で対地アングルを確保。ナンバープレートはセンターに付くがヒットしにくい位置に。
  • エヌズステージ/ジムニーワールド
  • ☎019-632-6222
  • http://ns-stage.jp
  • 取材協力:ジムニーワールド宇都宮
  • ☎028-663-6688