ファミリー向けの4ドア・オフローダー。そんな優等生的な存在として誕生したジムニーノマドだが、そんな既成概念を見事に打ち崩したのがエヌズ・ステージである。
エヌズ・ステージとともにカスタムパーツの開発を行なったのはWALD(ヴァルド)。日本を代表するカスタムパーツサプライヤーであり、その実力は海外でも認められている。実はこの両雄が手を組むのは初めてではない。かつて3ドアモデルのJB74ジムニーシエラをベースとした『ブラックバイソン・シエラ』が2019年に東京オートサロンカスタムコンテスト・SUV部門の最優秀賞を、さらに2022年には軽ワンボックスのエブリイで製作した「エヌズ・ステージ/ヴァルド・ブラックバイソン・フィッシングマスター by ソウルズ」で同コンテストのKカー・コンパクトカー部門の優秀賞を獲得。いわばカスタムシーンにおける最強タッグなのだ。
今回のジムニーノマド・エヌズリミテッド・ブラックバイソンは、スポーティなだけでなく高級感あるバンパーやグリル、ワイドボディを力強くアピールするオーバーフェンダーやボンネットなどで、存在感を際立たせている。なおこの車両にオプションのルーフラックを装着しているが、本来はそこにフロントルーフスポイラーが備わる。このように仕様変更も可能。
さらに外装だけではないのがジムニーのプロフェッショナルの底力。サスペンションはHB1st製の3インチアップキットのエヌズ・ステージバージョンにチェンジしてリフトアップ。さらにホイールはエヌズ・ステージオリジナルカラーのWORKガルバトレ2、タイヤはトーヨータイヤのオープンカントリーM/Tで見た目も走りも4WDらしい足もとして、ストリートとオフロードを融合したスタイリングとしている。
ちなみに「エヌズリミテッド」とは、エヌズ・ステージがプロデュースしている新車コンプリートのブランドとなる。今回のブラックバイソンのほかに、ジャオス仕様やポップアップルーフを装備したキャンパー仕様もラインナップ。こうしたコンプリートカーは、カスタムした車両を丸ごと購入するため車検に完全適合している。そしてカスタムしたのちにナンバーを取得しているため、車検継続も含めて安心して乗ることができるのだ。またエヌズ・ステージはスズキの正規ディーラーでもあるため、メンテナンスなど納車後の作業も安心して任せることができる。
ちなみによりシンプルなスタイリングを求める方には「エヌズリミテッド・ノマド南部仕様」もコンプリートカーにラインナップ。サスペンションはブラックバイソンと同様のスペックとしつつ、バンパーやグリルなどの外装はエヌズ・ステージオリジナルパーツで換装。ジムニーノマドでアクティブにアウトドアを楽しみたいなら南部仕様も選択肢に入れたい。
■JIMNY NOMADE N’sLimited“BlackBisonモデル”









ノマドカスタムを決定付けるサスペンションの最適解




CHECK:JIMNY NOMADE N’s Limited “BlackBison Model”


■JIMNY NOMAADE N’s Limited ” IRONMAN ” NANBU EDHITION

印象的なのは下半身の安定感。ボディが延長されて若干間延びしたシルエットのノマドを、どっしりとスパルタンなアピアランスに変貌させている。装着タイヤはLT225/75R16サイズで、純正の195/80R15に比べたらふた回り以上大きい!もちろんこのサイズを履かせるためにリフトアップサスペンションも実装。JAOSが開発中のバトルズサスペンションキット(約40㎜UP)を装着している。
そして強化された下半身とともに独自の存在感を放つのが、エクステリアパーツの数々。前後バンパーは『ジムニーワールド・アイアンスタイル』に変更。エッジの効いたデザインは、大径タイヤ装着時の干渉を防ぎ、また対地アングルの向上にも貢献する。さらにフロントマスクを演出する『ジムニーワールド・サムライ・フロントグリル2』は、センターバーのIRONMANデカールがボディカラーにマッチ。オプションで追加された4連のグリルマーカーによって、一層印象的な表情を造り上げている。
ちなみにノーマルではパワー的に若干の物足りなさを感じるジムニーノマドだが、エヌズリミテッド仕様はモリモリ走る!そう、コンピュータチューンが施されていたのだ。大径・ファットな225タイヤを履いていても、上り坂をグイグイ加速させていく。しかもガソリンはレギュラーでOK。ジムニーノマド・カスタムの必須メニューになりそうだ。







