「MOTOR FARM」マイルドなようで高い走破性、 スパルタンなようで快適、 ギャップ際立つ2台に迫る!
最新のジムニーJB64/74のリリースを皮切りにエアロパーツ業界が続々と参入し、昨今ジムニーカスタムシーンが多様化している。JA11、JB23などで培ってきた技術と経験、そして何より競技における現場主義を貫き、ジムニーに対する独自のスタンスを守リ続けているのが大阪のモーターファームだ。
ブリスターフェンダーの導入や、ウレタン素材採用による曲がってもヒットしても割れにくいバンパーの提案など、他と一線を画した多種多様・個性的なジムニーパーツの展開には目を見張るものがある。また、トライアルをはじめとする様々な競技参戦で培ってきたノウハウを惜しみなくフィードバックし、念入りにテストドライブを行なって製品化するコダワリの〝脚〟作りは特筆ものだ。見た目通りではなく、良い意味でいつも期待を裏切ってくれるモーターファームのデモカー。このテイストは、まさにジムニーカスタムシーンにおけるニュースタンダードと言っても過言ではない。
◆FARM 3Inch-UP JB64
オリジナルのサスペンションのほか、ファームロッカー(リア用)&ファームコンプレッサーを装備することで、駆動性能を最大限に引き出したジャングルグリーンJB64。アルミ製LED付ルーフキャリアや同じくアルミ製リアラダーの塔載は、ブリスターフェンダーが生み出すワイルドなシルエットとの相性が良い。スクエアなフォルムに絶妙なアクセントが際立っている。
FARM SS JB64セットの3インチアップをインストールする足回り。前後ラテラルロッドやアーム類の換装に加え、ピポットガードの装備やロングショックアブソーバー、ロングバンプストッパーと各部補正キットがセットになっており、ファームロッカーを追加する事でさらに走破性を向上。31×9.5-16LTのマッドエクストリームタイヤによるタイヤ外径UPまで考慮された自由自在な足捌きは特筆物である。
マフラーエンド形状がFARMウレタンリアバンパーのえぐれたセンター部分にマッチするFARMエギゾーストシステム・オフロードレガライズ。さらにワンオフでショート仕様に加工し、リアバンパーとの一体感をより高めて、アグレッシブかつ大胆なマフラーエンドでリアフォルムを惹きたてる。サウンドや性能面ももちろん◎だ。
ボリュームを増して重厚感を生み出すバンパーも増えているが、その逆を行く必要最小限をカバーする伝統的オフロードスタイルと、大胆にセンター部をえぐる様なのフォルムの前後オリジナルバンパーを装着。FMXのフェンダーなどにも採用される割れにくく変形しにくいウレタン素材を採用しており、万が一ヒットしたとしても最小限のダメージに抑えられる。
FARM J-TRADグロスブラックホイール(16×5.5J)に、GTラジアルSAVEROコモド マッドエクストリームタイヤ(245/75R16)を30㎜ワイドトレッドスペーサーの追加と共に履かせたワイルドなボトムス。コモドドラゴンを彷彿とさせるサイドウォールデザインが際立ち、その個性に負けず劣らずの60㎜ブリスターフェンダーが生み出すボリューミーな造形美を披露。
◆FARM 2Inch-UP JB64
ジムニーJB64のオリジナルフォルムを色濃く残してツボを押さえた控えめなフォルム。どちらかと言うとマイルドな仕立てを連想するビジュアルと裏腹に、テストコースのある撮影現場ではジャングルグリーン同様にアグレッシブな走りをみせつけた。現在開発中の調整式ロングショックアブソーバーに期待が高まる。
FARMの2インチUPコイルに前後ステンレスラテラルロッド、フロントリーディングアーム、リアトレーディングアーム、ロングバンプストッパーなどの基本セットをインストールし、今回の要となる理想形の「調整式ロングショックアブソーバー」を現在、開発中。試作段階でのテストドライブでは期待通りの走りを実現。間もなく製品化の予感!
FARM J-TRADマットブラック16インチホイールは、サイズこそグリーンと同様だが、組み合わせるタイヤがジオランダーM/T(225/75R16)と現実的なサイズ感。ワイトレを入れない状態で革シボ調9㎜オーバーフェンダーと組み合わせてベストなマッチング。出幅が9㎜とは思えない立体感とリベッドのアクセントによるリアルな仕立てもポイントだ。
モーターファームが展開するLEDテールランプは実に多彩なラインナップを誇る。今回はその中から、売れ筋のスピアチューブLED(写真下)、そしてトリチューブLED(写真上)をデモカーに装着。点灯パターンやデザインをお好みで選べるのが嬉しい。