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デリカシリーズのタイヤ履き替えに挑戦するなら?デリカだからこそタイヤにこだわる!

デリカD:5やデリカミニのスタイルアップを考えた時にもっとも大きなポイントになるのが、タイヤサイズの変更と、車高を上げるか、下げるかというサスペンションカスタマイズの関係だ。デリカオーナーの中には、車高を下げるという選択をする人も少なからずいるが、デリカのカスタマイズで多いのは、やはり上げるという選択だろう。デリカD:5&デリカミニのフェンダー内は、いわゆる四輪駆動車(ランドクルーザーなど)のように広くはないので、ストロークしたときのことを考えると…。したがって、ノーマル車高なら、タイヤの外径はそのままに、ホイールの径を大きくする、もしくは小さくする「インチアップ&ダウン」がカスタムの方向性となる。ただしデリカD:5なら18インチ以上のタイヤとなると幅広のものばかりになるので、オーバーフェンダーなどの装着も考えなければならない。プロショップがコーディネートするガッツリスタイルともなれば、リフトアップしてさらに大径・ワイドなタイヤの選択も視野に入ってくる。ここではタイヤ選択の条件として車高はノーマルを前提に考えてみる。
余談ではあるが、タイヤを選ぶ際のポイントを1つ。タイヤの「外径」と「幅」がキモで、純正サイズよりも外径や幅が大きすぎるとインナーフェンダーなどへ干渉することもあるので、もし自分でタイヤを選ぶ時は、外径・幅ともに純正サイズ内に収めるのが理想的なタイヤ選択となる。

■タイヤ交換3つのメリット

転がり抵抗の軽減で燃費向上を期待できる

最近、タイヤを選ぶ際に重視されるのが燃費性能である。転がり抵抗を減らす設計により、純正タイヤ以上の燃費向上を図ることができる、というタイヤも存在しており、デリカの履けるSUV用タイヤにもこうした燃費重視のエコタイヤは登場してきている。しかも、もちろんSUVとしてのオールラウンド性を損なわずに。なんだか良いとこ取りタイヤみたいである。環境派は要注目だ!

走りや使い方に合わせ選択すれば走破性UP

アフターのタイヤはオールラウンドな性能を確保しながらも、どれか一つの性能を重視して設計されたものが多い。たとえば「マッドテレーンタイプ」などは、日常の快適性能に加えて、オフロードでのトラクション性能を強めたモデル、という具合に。自分の走りや使い方に合わせタイヤを選べば、さらなる走行性能アップにつながる。ぜひ、検討してもらいたい。

タイヤのデザインでイメージは大きく変化!

純正タイヤは、あまり自己主張しないトレッドやサイドウォールデザインを採用したものが多い。これに対しアフターのタイヤは、種類によっては荒々しいトレッドを採用していたり、ホワイトレターのデザインを採用していたりで、クルマをワイルド、あるいはスマートに演出する効果もある。今のタイヤはどれも性能が良いので、デザイン重視で選ぶのもありだったりする。

■デリカD:5・デリカミニ タイヤ装着例

デリカD:5

装着タイヤサイズ:245/60R18(BFGoodrich Trail-Terrain T/A)

装着タイヤサイズ:235/70R16(TOYO TIRES OPEN COUNTRY R/T)

装着タイヤサイズ:LT235/70R16(BFGoodrich All-Terrain T/A KO2)

装着タイヤサイズ:LT245/65R17(BFGoodrich All-Terrain T/A KO2)

装着タイヤサイズ:265/65R17(DUNLOP GRANDTREK AT5)

装着タイヤサイズ:LT235/70R16(MONSTA TYRES MUD WARRIOR)

デリカミニ

装着タイヤサイズ:165/65R15(TOYO TIRES OPEN COUNTRY R/T)

装着タイヤサイズ:165/65R15(YOKOHAMA GEOLANDAR X-AT)

装着タイヤサイズ:165/60R15(TOYO TIRES OPEN COUNTRY R/T)

■DELICA MINI 165/60R15【純正サイズ】

肉厚になったタイヤによって本格的な4WD感がUP!【LT165/65R14】

外径:570㎜

幅:170㎜

タイヤの幅、外径を純正同等サイズのまま、インチダウン。タイヤはジオランダーのX-ATを装着した。インチダウンしたことでタイヤのハイトが増し4WD感が増している。またエアボリュームが増したことで乗り心地もよくなる。

●タイヤ:GEOLANDAR X-AT
ジオランダーX-ATはトレッドデザインが伸張した形で凹凸量の大きいブロックをサイド上部まで展開。両側のサイド部で異なるデザインを採用したオールテレーンタイヤ。オフロードでの性能はもちろん、サイド部の耐カット性能を強化したX-AT専用の新構造となり、耐久性にも優れた設計となっている。
●ホイール:BRUT BR55
幾何学的な2×9クロスのスポークデザインや、ホイールの顔でもある彫り込まれた深めのセンターパートを巧みに融合したフォルムが特徴のBR55。個性とスタイリッシュさを融合したホイールである。

純正同等のサイズでもボリューム感がアップする【165/60R15】

外径:579㎜

幅:170㎜

4WD純正サイズのオープンカントリーR/Tを装着。純正と同じ外径の579㎜ながら、不思議と大きく感じるのは無骨なトレッドデザインによるもの。機能面でもオフ性能、高速安定性も高まる。手軽に4WD感をアップできる組み合わせ。

●タイヤ:OPEN COUNTRY R/T
オフロードでのトラクション性能とオンロードでの耐摩耗性能や走行安定性を両立したオープンカントリーR/T。ノイズ低減を重視したブロック配列や排土性を考慮したスリット形状、ストーンインジェクターなどあらゆるシーンで高い性能を発揮。また、サイドウォールが左右で異なるデザインになっている。
●ホイール:TEAM DAYTONA FDX-K
FDXシリーズに加わったFDX-K。ビードロックテイストやFDXならではのリムデザインを継承しつつ、8スポークを採用、ディープ感も演出しながら、外周のドリルドピアスもアクセントになっている。

ドレスアップ効果抜群の外径アップ+ホワイトレター【165/65R15】

外径:595㎜

幅:170㎜

純正では設定のないカスタムサイズとなる165/65R15を装着。外径が16㎜大きくなったが、ホイールハウスへの干渉はなく、段差の乗り越えも問題なし。純正と比べてもよりオフロードを強調したアグレッシブなスタイルになった。

●タイヤ:OPEN COUNTRY R/T
カスタムサイズへのチャレンジとしてチョイスしたのもオープンカントリーR/T。トラクション性能に優れた「マッドテレーンタイプ」とオンロードとオフロードとのバランスをキープする「オールテレーンタイプ」という2つの特性を両立するラギッドテレーンを採用。ホワイトレターが足もとのインパクトにも繋がっている。
●ホイール:TEAM DAYTONA M9+
1ピース構造ながらまるで別体パーツで構成されているようなビードロックリングデザイン。レイズ独自の表面処理技術であるA.M.T.など最新技術も投入されている。

■DELICA D:5 225/55R18【純正サイズ】

サイドウォールの膨らみが路面からの衝撃を吸収【235/70R16】

外径:736㎜

幅:244㎜

ノーマル車高のままで2.0インチダウンすると、オフロードタイヤのサイドウォールの面積が増えてグッと四駆感が増す!さらにハイトが上がったことで、オフロードでホイールを石などにヒットしてしまう確率を減らすことができる。

●タイヤ:FALKEN WILDPEAK A/T3W
オンロードでの乗り味はスムーズで良好、ロードノイズもほとんど気にならない。これは比較的柔らかいトレッドと剛性の高いサイドウォールのバランスが優れているためである。乗る機会に恵まれたなら、純正タイヤの代わりにもなるし、一方では本気の遊びにも使えるタイヤであると、強く実感できるはず。
●ホイール:TEAM DAYTONA FDX-F7
スポークエンドに配したプレート調のフランジ処理は、1ピース構造でありながらた小さなブロックをつなぎ合わせたような〝パーツ感〟を生み出している。リムに向けて伸び上がるようなコンケイブデザインを採用する。

アーバンオフロードと本格4WD感が程よくミックス【LT225/70R17】

外径:748㎜

幅:228㎜

18インチから1.0インチほどダウンするだけでもサイドウォールの厚みが増して、デリカD:5のサイドビューにはアグレッシブな雰囲気がプラスされる。また、様々な地形や気候環境への対応力も高まる。

●タイヤ:BFGoodrich All-Terrain T/A KO2
アメリカの大地で培った本物の耐久性と走破性能を兼ね備えたオールテレーンタイヤがAll-Terrain T/A KO2である。4×4車両からSUV、コンパクトSUVなど幅広い車種をカバーする。オフロードやオンロードのサポートはもちろん、ドレスアップとしての役目を果たすなど、オールラウンドに対応する。
●ホイール:TEAM DAYTONA FDX-D
デリカD:5のシルエットを際立たせる力強い7本スポークデザインは、センターからリムに向けて途切れなく繋がるスポークは、まるで細かいパーツを組み上げたような、メカニカルなアピアランスを創出している。

純正同等のサイズでも4WDらしさは高められる【225/60R18】

外径:727㎜

幅:228㎜

純正サイズと同等ということは、様々なデメリットが皆無で、安心して履き替えができることが最大のポイントだ。もちろんサイズはそのままでもオフロード系タイヤ&ホイールに変えるだけで印象は激変する。

●タイヤ:OPEN COUNTRY R/T
アグレッシブなトレッドパターンから想像できないほど、オンロードでは静粛性の高さが印象的。またハンドリングは素直で、グリップレベルの高さが伺える。日常走行の快適性、操縦性はA/Tタイヤと同等と言っていい。オフロードでは、そのアグレッシブなトレッドが生み出すトラクションの強さが、しっかり感じられる。
●ホイール:TEAM DAYTONA DS5
リバースリム構造を採用し、より深いリムスタイルと足長スポークを極めたアルミホイール。ツインファイブスポークは、奥行き感とリバースリムの両立を図るべく計算された造形であり、コダワリのリム深度を実現。

■4WD&SUVタイヤの種類

M/Tタイヤ

アグレッシブなトレッド&サイドで、泥や岩での強力なトラクションを重視して設計されたのがM/T=マッドテレーン。まさにオフロードタイヤの王道だが、普段乗りではタイヤノイズやゴツゴツした乗り心地に覚悟が必要だ。
■こんな人にお勧め:毎週のようにオフロードを楽しみたい人、乗り心地は悪く燃費も悪化するが、それを覚悟で愛車のワイルドなルックスにこだわりたい人。

H/Tタイヤ

純正に近いキャラクターだがM+S(マッド&スノー)規格を満たし、オフロード性能を確保。ただしそれより高速道路をメインにした快適性、操縦性といったオンロード性能に重きを置いているのが特徴。
■こんな人にお勧め:見た目はオトナしめ。ルックスよりも普段乗りの快適性や静粛性、燃費などにこだわる方に。高速道路を走る機会が多く、オフロードは半年に一度……な方にも。

A/Tタイヤ

4WD&SUVタイヤの、最もオーソドックスなタイプがA/T=オールテレーン。一般路から高速道路、さらにはオフロードまで、すべてのシーンでパフォーマンスアップ。純正より見た目もアグレッシブに演出してくれる。
■こんな人にお勧め:普段乗りや高速道路移動の快適さ、燃費性能を重視しながら、月イチ程度のオフロードもソツなくこなしたい。見た目もワイルドにキメたい。

R/Tタイヤ

アメリカではラギッドテレーンと呼ばれている新カテゴリータイヤ。見た目はM/Tのようにゴツくワイルドだが、オンロードでの乗り心地は快適そのもの。オフロード性能もA/T並みに稼がれている。ドレスアップ指向が強い。
■こんな人にお勧め:M/Tを履かせた時のようなワイルドなルックスを演出したいが、乗り心地や燃費の悪化は避けたい、オフロード性能にはこだわらない方に。

乗り心地が変わるLT規格とP規格について

P規格

LT規格

デリカD:5の標準タイヤは、ヨコハマタイヤのジオランダーSUV(16インチ)もしくは、ジオランダーA/T G015(18インチ)で、いずれもパッセンジャー規格(P)となる。16インチへの履き替えで人気BFGoodrichは、ライトトラック規格(LT)となる。LTはLIGHT TRUCKの頭文字でライトトラック用となる。その用途上、タフに作られており、指定空気圧は高めに設定される傾向があり、乗り味には固さがある。P規格は、PASSENGERCAR(パッセンジャーカー=乗用車)の頭文字を取ったもので、比較的ソフトな乗り心地の商品が多い。パッセンジャー規格では、自動車メーカーが推奨する空気圧を設定する。