【JAOS】新世代ランクルをグレードアップ！JAOSカスタムの想いとセオリー

海外4WDパーツの輸入販売から創業したジャオス。メーカーに転身するに至ったのは、第一次四駆ブームの中心的存在だったランドクルーザー80の誕生がキッカケだった。またジャオスの機能品ブランド『BATTLEZ（バトルズ）』のサスペンションが、ダンパーまで揃えて完成度を増したのは90系プラドの洗練度にインスパイヤされたから。さらにジャオスの製品クォリティを語るに欠かせないOEM事業が本格化したのは120系プラドでのモデリスタセレクション採用から。
　事程左様に、ジャオスの変化点には必ず『ランドクルーザー』が関わってきた。そして2023年にはランドクルーザーファンが愛してやまない『70（ナナマル）』が復活し、2024年には『ランドクルーザー250』と銘打たれた新しいランクルが誕生。この大きなうねりの中、ジャオスはモデリスタから70用のカスタマイズパーツをリリース。250においては、一部トヨタディーラーでは純正用品と同様に購入および装着が可能なジャオスパーツをリリース中だ。
　もちろんアフターパーツメーカーの矜持として、自社発売のオリジナルアイテムも鋭意開発中。『フロントプロテクション』『フェンダーガーニッシュ』そして『リフトアップ』の3点装着を基本とした〝JAOS STYLE（ジャオススタイル）〟と呼称するカスタマイズ仕様を展開している。ここではジャオスがランドクルーザーのカスタマイズに込めた想いとセオリー、パーツの詳細を紐解いてみる。

L/C 300 JAOS SYTLE

ランドクルーザー100系から200系までは、いわゆる「BIGランドクルーザーにはまずローダウンエアロを設定する」ことがジャオスのセオリーだった。ところが空前のアウトドアブームの真っ只中、14年ぶりにデビューしたフラッグシップのランドクルーザー300に対しては、異なるアプローチを取ることになる。それが新機軸のプロテクションパーツの設定で、誕生したのが「JAOSバンパーガード」となる。
　以降、ランドクルーザー70をはじめとして、ランドクルーザー250まで様々なモデルに展開される重要なパーツへと成長している。加えてJAOS STYLEを象徴するアイテムであるマッドガードやオーバーフェンダーといった四駆らしいカスタムパーツを装着することで、精悍なイメージを強めている。なお、こうした樹脂系のエクステリアパーツは、今回のデモカーのように、ザラザラしたチッピング塗装のような「タフブラック」を事前に施した新たな仕様のリリースも控えているという。

左右合わせて約40㎜のワイド量で全体のフォルムを引き締めるオーバーフェンダーtype-Sを装着。本体は剛ABS製ながら、ザラザラした質感のタフブラック塗装を施した仕様を新たにラインナップ予定。ヘビーデューティな仕上がりは要注目！

約20年の時を経て装いも新たにJAOSフラットラックとして復活したルーフラックは、純正パーツサプライヤーと共同で開発を行ない、車両搭載ラックに求められる各種の強度検査もクリアした安心の国産品質。また、各部に設けられたTスロット（溝）に装着できる様々なオプションによってユーザーの好みのスタイル・使い勝手が実現できる機能拡張性も特徴だ。

比類ないオフロードパフォーマーであると共に、プレミアムSUVという側面も持つランドクルーザー300。ジャオスのサスペンションは、スプリングとダンパーのセットが基本だが、これまでは純正ダンパーに合わせてチューニングされたスプリングが先行リリースされていた。しかし、ランクル300などの大型車両に対応する新たなダンパーの開発がいよいよ大詰めになっているとのことで、そのリリースが待ち遠しい。BATTLEZスプリングはチタン配合材によるしなやかな乗り味が特徴で、長期のへたり保証も安心だ。