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【パイオニア・カロッツェリア】カロッツェリア+D:5、最新サイバーナビ&オーディオシステム試乗レビュー

パイオニアが擁するカロッツェリアの主なアイテムとして思い浮かぶのは『サイバーナビ』と『楽ナビ』。サイバーナビは、先進の機能を使いやすくまとめた業界最高峰のナビゲーション機能とAV機能、徹底した安心・安全機能が魅力だ。一方の楽ナビは分かりやすさと親しみやすさに重点をおき、いつでも安心して使えるナビである。これまでの大きな違いであった〝クルマWi-Fi・オンライン化〞機能が楽ナビにも追加されたことで、両者の差がハッキリと分かりにくくなってしまっているのも事実。そこでサイバーナビの魅力に改めて迫るべく、最新システムを搭載したパイオニア・カロッツェリアのデリカD:5を借り出してみた。
カロッツェリアデモカーは、利用する人が気持ちよく快適に過ごせるように様々な設備を整え、室内だけでなくスタイルもバッチリ。まさにデリカD:5の魅力とエンタテインメント性をアップさせている。システムの要は、カロッツェリア・サイバーナビ(AVIC-CQ912Ⅱ‐DC)。安心・安全に目的地まで道案内をしてくれる高機能ナビゲーションであることに加え、それとは別にハイエンド音響機器メーカーらしい、映像コンテンツやサウンドを操るサウンドデザイナー的な一面を持っているのがポイントだ。
 そう、サイバーナビは多様な音空間を創り出せて、さらに自宅の外部ユニットへの接続も、映像の再生や映像配信サービスと連携することもできるので、期待は高まる。もちろんこのサイバーナビもオンライン化されており、Bluetooth接続はもちろん、車内Wi-Fiを介してスマホをネットに接続してみた(ネットワークスティックを利用)。
 デリカD:5が奏でるサウンドは、純正で十分……と思っていたが、カスタムフィットスピーカーやサブウーファーも追加されたカロッツェリア号で聴くお気に入りの音楽は立体感が違っていた。まるでボーカルがダッシュボード上で歌い、その周囲でドラム、ベース、ギターが演奏しているようだ。高音部分の再現度は高いし、音質や重低音に磨きがかかっている。
 ドライブの休憩中には、映像配信サービスを利用してセカンドシート向けに装着された3枚のリアモニターで映像コンテンツも視聴。映像の美しさは言わずもがな。再生はスムーズだし、臨場感が半端なく深い没入感を得られた。ファミリーユースの多いデリカD:5にふさわしい装備と思わされた。
 デリカD:5の車内を、まるで上質なリビングへ変えてしまうサイバーナビは、やはり最高峰のエンタメシステムだったのだ。

今回試乗したデリカD:5カロッツェリア号は、車内だけでなく見た目も走りもバッチリな仕様。ライノラックのルーフキャリアや格納式のサイドオーニングを載せ、タイヤはオープンカントリーR/T、ホイールはデルタフォースといったオフロード仕様に変更済み。ジャオスのフロントグリルなども装備し、精悍なブラックアウトドアギア感のあるスタイルだった。

大画面でスマホより見やすく・使いやすい!だから「安心・安全に目的地へ」を実現

今回試したカロッツェリアのカーナビゲーションは、サイバーナビ「AVIC-CQ912Ⅱ-DC」。9インチワイドのモニターには、ピアノブラックの専用パネルが使われているため、デリカD:5 純正のインパネとも非常によくマッチしている。

AVIC-CQ912Ⅱ-DC/カーナビゲーション

高速データ通信(LTE)を活用して高画質・高音質な映像コンテンツを楽しめるオンデマンド機能対応カーナビゲーションのカロッツェリア『サイバーナビ(AVIC-CQ912Ⅱ-DC)』。パイオニアが蓄積する膨大な交通データとリアルタイムデータを駆使して最適なルートを選び出せる「スーパールート探索」も可能とする。これはサイバーナビとデータセンターがネットワークで繋がっているからで、まさにネットワークスティック(※)を有効に活用した機能のひとつなのだ。

Wi-Fi のオンライン化でエンタメ性能が高まる!

ネットワークスティックを接続してdocomo in Car Conectを契約すれば(※)、車内が通信し放題のWi-Fiスポットとなる。ナビ本体でオンライン動画を快適に楽しむことができるのはもちろん、スマホやタブレット、ノートパソコンと繋いでオンライン化もできる。サイバーナビには最大5台の機器のWi-Fi同時接続が可能。
YouTubeや各種ストリーミングサービスのほか、家庭用ブルーレイレコーダーとの連携接続なども可能。オンライン化によって車内が極上のエンタメ空間に早変わり!

■レビューの3ポイント<エンタメ機能/映像とサウンド>

インターネット接続で映像を堪能

インターネットを経由して、自宅のブルーレイレコーダーやハードディスク(ネットワーク対応)に保存してある番組などを車内でリモート再生することも可能。さらにFire TV Stickなどを接続して、ストリーミングでの映画鑑賞もできる!

高音質サウンドにチューニング

トゥイーター別体のセパレートスピーカーや、コンパクト設計のサブウーファーで臨場感溢れるサウンドを楽しめる。前者のトゥイーターは取付け方法にひと工夫あって、フロントガラスの干渉を受けにくいオンダッシュタイプを採用し、高い臨場感を実現。

同乗者も快適な時間を楽しめる!

室内ルーフには、ドライバーの後方視界を邪魔しない13.3V型大画面のフリップダウンモニターをセット。さらに運転席・助手席のヘッドレストには、HDMIやUSB接続も可能な10.1V型プライベートモニターの取り付けもファミリーにはオススメ。

音質の微調整も楽しい!さらなる音質向上も◎

オンライン化がもたらすエンタメや便利さに加え、少しでもいい音希望!という方にもサイバーナビはオススメ。今回のデモカーのようなカスタムフィットスピーカーやサブウーファーが奏でるサウンドはもちろん、純正スピーカーでも音響のコントロールができるからだ。車内を自然なサウンドで満たしたり、ギンギンサウンドに変更したりと自由自在。

■カロッツェリア TS-C1730SⅡC/カスタムフィットスピーカー

トゥイーター

ウーファーユニット

中高域を受け持つトゥイーターと、中低域に厚みを持たせるウーファーユニットにセパレートしているカロッツェリアのカスタムフィットスピーカー。純正では味わえない豊かなサウンドを手軽に手に入れるひとつの手段だ。

■カロッツェリア TS-WX140DA/サブウーファー

70W CLASS Dアンプを採用し、高出力時でも歪みのないクリアで迫力のある重低音を奏でるサブウーファー。パワフルかつ高音質な重低音を活かしきるハニカム構造も採用。さらに新DSPイコライザー「DIGITAL EQ」により、低域部の周波数特性を3モードから選択可能。

ジャズやクラシックなど深みのある低音再生に適した「DEEPモード」、自然なバランスでクセのない重低音再生を実現する「NATURAL モード」、EDM やロックなどの突き上げるような低音再生に最適な「DYNA MI Cモード」といった3モードを、リモコンで簡単に切換えて楽しめる。
スペースユーティリティに優れた全高70㎜のコンパクトサイズで、幅広い車種の取付けに対応。このサイズで存在感のある高品位なデザインも魅力。

高精細な画面で極上シアター体験

後部座席で自分だけの映像を楽しめるプライベートモニターやフリップダウンモニターもファミリー向けに最適。国内最大級13.3V型大画面のフリップダウンモニターは、開いた状態でもドライバーの後方視界を妨げないシステム設置が可能。さらに寝転んだ状態で視聴できるエニタイムビジョン機能も採用。プライベートモニターはサイバーナビとHDMI接続すれば、地デジやDVD鑑賞のほか、スマートフォンのミラーリング映像など、前席のディスプレイと独立したリアシートで楽しむことが可能となる。

■カロッツェリア TVM-FW1300-B/フリップダウンモニター

フリップダウンモニターやプライベートモニターの取付部分の周囲には、ブルーLEDイルミネーション埋め込まれており、夜間の車内を高品位に彩る。

■カロッツェリア TVM-PW1000TⅡ/プライベートモニター

10.1V型ワイドXGAパネルを搭載した高画質な2台セットのモデル。