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【JAOS】「国内で使用するヨンク」として磨き上げられた純日本製Jeepの魅力底上げパーツ

「ラングラーは我々にとって近くて遠い存在だったんです」。ジャオス企画宣伝部の内田氏は語る。ジャオスと言えば、アフターパーツはもちろん、今では自動車メーカーのOEMも請け負う日本屈指の4WD&SUV用パーツメーカーだ。
 そのジャオスで、広報宣伝から商品の企画・デザインまで担当しているのが内田氏。今回は「ラングラー用商品開発について」インタビューを行った。

 「ヨンクファンにとって、ラングラーは特別なモデルです。実際には他の車種に乗っていたとしても、きっと胸の片隅にはラングラーがいるはず。しかし『一家に一台のクルマとしては使い勝手が……』などの理由で二の足を踏んでいる方がいらっしゃったと思うんです。ところが、4ドアのアンリミテッドの登場によってそのウイークポイントが払拭され、購入対象として現実味を帯びました」
 だが、その広がりはコアなヨンクファンに留まらなかった。
 「何しろ、スタイルが魅力的です。おかげでパフォーマンスにはあまり興味のない層にまでその人気が広がりました」
 すると今度は別の問題が。

 「CJやYJを知ってるユーザーたちにすれば飛躍的に乗用車化したJKラングラーでしたが、その雰囲気に魅かれた一般ユーザーにとっては異質な乗り味だったようです」
 そうした背景もあってディーラーから「もう少し乗りやすくできないか」とのオファーを受けることになったという。
 しかし、以前からラングラーシリーズをリスペクトしていたジャオススタッフには、「アメ車であるラングラーのユーザーには、国産のジャオスパーツは受け入れられないのではないか」と懸念する思いがあった。モノづくりに対する知見やスキルは米国メーカーにだって負けない自負はある。しかし、“それ”だけではないこともよく理解していた。その想いこそが「近くて遠い存在」の所以。しかし、ラングラーがコアなユーザーだけのものではなくなったということは、国産のジャオスパーツを受け入れる土壌もできているのではないか……そう判断してのパーツ開発スタートだった。

 そこからの話は早い。様々な4WD&SUVを扱っているジャオスにとっては、多少毛色の異なるラングラーもそのバリエーションの一つ。サスペンションやマフラーなど機能部品、そしてオフロードバンパーをモチーフとしたスポーツカウルなどエクステリアパーツまで「国内で使用するヨンク」として磨き抜かれたパーツラインナップを完成。自動車メーカーへのOEM供給で培ったディーラー対応も含め、気が付けばラングラー用国産パーツの定番となっていた。現行JLラングラーに至っては、車両の国内正規リリースが始まる前に独自で入手、一足先にパーツ開発研究を行うほどの力の入れようだった。今後もジャオスは、車両の進化に合わせて更にアップデートを続けていくというから楽しみだ。

ラングラー用ジャオスパーツのシンボル

JAOS フロントスポーツカウル

ソナー無車用 価格:121,000円
ソナー車用  価格:132,000円

カスタマイズは顔が命。サスペンション開発がJAOSのラングラー用パーツ開発の起点とすれば、JAOSスタイルのシンボルと言えるのが、このフロントスポーツカウルだ。JKラングラー用で好評を博したデザインを現行JLモデル用では更にブラッシュアップ。
純正バンパーより約3kg軽量な上にアプローチアングルも十分に確保。

●こんな選択肢もあります。

ガード機能とドレスアップの両立

JAOS フロントスポーツカウル用 スキッドプレート

JAOSスタイルと言えばスキッドプレートが欠かせない。スポーツカウル専用となっているが実は純正バンパーにも装着可能。

JAOS サイドステップ ブラック

一般的なアフターパーツのサイドステップと言えば、パイプの上に滑り止めシートを貼ったものが大勢であった。しかし、使い勝手を重視した樹脂製ステップとなる「JAOSサイドステップシリーズ」は、「サイドのパーツはあまり売れない」というJAOSの定説を覆すエクステリアパーツになったという。
何気ないパーツに見えるが、パイプチューブに樹脂ステップをマウントするために施している抉り加工が実は難易度の高い技術なのだ。
そのデザインは超シンプル。もちろんロックスライダーのような形状など、プラスαを追加することはそれほど難しいことではない。しかし、「サイドシルのガード」「ステップとしての機能」この2点に絞って磨きぬいたことも、「JAOSサイドステップ」が定番化した所以だと思われる。

BATTLEZ ラテラルロッド フロント・リア

価格:36,300円

価格:36,300円

リフトアップで左右方向にズレるホーシングを、ターンバックルによるロッド長調整で適正値に補正。ワッシャーには特殊な皿ばねを使用しているので、逆ねじ方向での食込みを防ぐ。一見地味だがリフトアップには欠かせないアイテム。

チタン配合によってしなやかな特性と高耐久性を両立したTi-Wコイル。へタリ保証を付帯している。
BATTLEZサスペンションに対するチューニングコンセプトは明快だ。ロール(車体の傾き)を“制限”するのではなく、ロールスピードを“制御”することによって乗り味と操安性を両立させる。そうして仕上げられたサスペンションは、オンロードでは確かなハンドリング、オフロードではしなやかなサスペンションストロークを堪能できる。

BATTLEZ リフトアップセットMS

今では貴重な存在と言える前後リジッドサスペンションを備えたクロスカントリーマシンとしては、乗り味と操安性が高い次元で両立されているJLラングラー。しかし、更なる高みを目指したチューニングとリフトアップを実現しているのがJAOSのBATTLEZリフトアップセットだ。

◆待望の2.0L用マフラーいよいよリリース開始

BATTLEZ マフラー ZS-4 JL20L用

 待望の2.0Lモデル用BATTLEZマフラーのリリースがやっと開始された。鋭敏にキックダウンするクレバーな多段ミッションは、走行性能にはプラスとなるが加速騒音計測にはネックとなる。しかし、時間をかけて新設されたオールステンレスのサイレンサーにより、気持ちよいレスポンスとエキゾーストノートを両立したうえで、車検時にも安心なスポーツマフラーが完成した。
左右にバランスよく配された4本の排気管がアメ車らしさをアピールする。
デパーチャーアングルにも十分留意された設計だ。
静かな中にもしっかりと低音が増されたエキゾーストノートによって、クルマと共にドライビングファンが加速する。

●こんな選択肢もあります。

BATTLEZ マフラー ZS-W JL20L用

「数が多いほうが良い」と単純にはならないのが興味深いところ。ZS-WもZS-4も販売数は拮抗しているという。迫力のZS-4に対して、すっきりかつスポーティに見えるところがZS-Wの人気の要因か。

JAOS フットレスト

輸入車の常として、左足の置き場に困る右ハンドルのラングラー。そこで開発されたのがJAOSフットレスト。本体は強固なカチオン電着塗装を施したスチール製。マットと車両フロアに挟み込むように設置する大型ベースプレートの採用により、後付けフットレストに起こりがちなぐら付きを防いでいる。
大型のベースプレートをフロアマット固定用のフックに共締めする。
プレートはフロアマットで覆ってしまうので後付け感も皆無。

JAOS マッドガードⅢ 汎用

JAOSパーツの代名詞ともいえるマッドガード。誕生は約30年前までさかのぼるが、以来、様々なアップデートを重ね、現行モデルは3世代めの“Ⅲ”だ。オリジナルブレンドによるEVAシートは、シックなブラックと鮮やかなレッドの2色を揃えている。
 
JAOSマッドガードⅢの特徴はハンガーベルトプレート。プレス加工によって角は全て丸められ、安全性と質感を高めている。

JAOS ドアハンドルプロテクター

ドアハンドル部のひっかきキズや汚れを防止するドアハンドルプロテクター。カーボン調のデザインでスポーティなワンポイントアクセントとしても有効。強力な粘着面で装着も簡単だ。
純正オプションにも採用されているPVC樹脂を使用。

JAOS オーバーフェンダープロテクター リヤ

飛び石やブッシュからの傷を受けやすいフェンダーを、ドアハンドルプロテクターと同じPVC樹脂でカバー。カーボン柄のシートはフェンダを強調するアクセントにも。

JAOS スペアタイヤスペーサー

サイズアップしたタイヤは、ハイマウントストップランプブラケットに干渉して背面に正しく装着することができない。そこで、9mm後方にオフセットするスペーサーを設定。「295/70R17」+「17×7.5J+44」まで装着確認済み。
9mm厚のスチール製。表面は強固なカチオン塗装のヘビーデューティ仕様。
クロスカントリーマシンとして綿々と磨き抜かれたJeepラングラー。その機能美あふれるフォルムを邪魔することなく、より魅力的に演出するのがJAOSの高品質なエクステリアパーツ群。
本来はあまり得意じゃないはずのツイスティなワインディングロードも、しなやかなBATTLEZサスペンションを与えられたJeepラングラーは、適度にロールしながらリズミカルに駆け抜けていく。