4WD・SUV専用のタイヤブランドとして、多くのユーザーからの信頼を集めるヨコハマ「ジオランダー」シリーズ。もちろんデリカD:5に対するラインナップも強化されている。たとえばオンロードでもオフロードでも高いポテンシャルを発揮するデリカD:5だけに、注目したいのはオールテレーン(A/T)タイヤだ。ジオランダーでは、エクストリームなA/T「ジオランダーX‐AT」と、オールラウンドな「ジオランダーA/T G015」、2タイプを選ぶことができる。しかもうれしいことに、両者ともアウトラインホワイトレター仕様を用意!まさにデリカユーザーのマインドを捉えた設定である。
そこで今回は、X‐ATとG015、2つの「ジオランダー」に試乗し、それぞれのキャラクターを検証してみた。どんなユーザーにオススメなのか、探っていくことにしよう。
◆GEOLANDAR X-AT(LT235/70R16)
まず試したのは「ジオランダーX‐AT」。デリカD:5にジャストフィットのLT235/70R16サイズにアウトラインホワイトレターが設定され、実性能だけでなく、オフローダーらしいワイルドなフォルムも演出する。ノーマル車高でも無理なく履けるのも、このサイズの魅力だ。
ドレスアップに効く選べるサイドデザイン
ダイナミックショルダーブロックなどアグレッシブなサイドビューもX-ATをワイルドに見せる。サイドのデザインはセリアル側(大型ブロックタイプデザイン)・反セリアル側(ラグタイプデザイン)で異なるが、どちらを表に履いてもOKである。
[GEOLANDAR X-AT]の性能
オンロードで印象的なのは、アグレッシブなルックスながら静粛性の高いクルージング性能。LT規格のサイズなのでタイヤ剛性は高いのだが、乗り心地はゴツゴツしたところがなくしなやかで快適。またワインディングなどではキビキビしたハンドリングも楽しめる。オールテレーンらしいオンロード性能は十分確保されているといっていい。
また強力なトラクション性能も印象的だ。少々荒れた路面のモーグルのような場所でも、しっかりと路面をつかみ、デリカD:5のトラクションコントロールの介入も最小限に抑えてくれる。さらにヒルクライムの登りでグイグイ加速していく様も圧巻だ。
ストイックなフォルムを演出するブラックレター
◆GEOLANDAR X-AT G015
正統派オールテレーンと言われる「ジオランダーA/T G015」。トレッドデザインはストレートグルーブを基調に、オンロードではより快適に、オフロードでも安心のトラクション性能を発揮。さらにG015の場合、スノーフレークマークも刻印され、浅雪にも対応。たとえば冬用タイヤ規制がしかれても、G015ならそのまま通行可能、といった具合だ。
さて、そんなオールラウンド性が魅力のG015だが、こちらにもアウトラインホワイトレター仕様が設定されている。デリカD:5対応ならP235/70R16というサイズも選べるが、今回はあえてLT245/65R17サイズをチョイス。デリカD:5に17インチ、という新しい提案を試みている(装着に際してはサスペンションによる若干のリフトアップなどが必要)。
[GEOLANDAR A/T G015] の性能
もちろん大事な見た目も、G015のLTパターンなら十分、ワイルドに感じられるし、なにせ、ホワイトレターも刻まれているのだ。かといってオフロードでのパフォーマンスに不満があるかというと、そんなことはない。タイヤのしっかり感もX‐ATほどでないにしろ、十分、感じられるし、ラフな路面へのアプローチに気後れしてしまうことはない。トラクション性能にも不満はないし、河原のガタガタ道を移動する際は、むしろタイヤの当たりがソフトで、X‐ATや一般的なM/Tタイヤより乗り心地がいいくらい。
そして何より、今回は試す機会がなかったが、G015にはスノーフレークマークが付されている。つまり浅い雪道などにも対応してくれる、ということで、これは大きなアドバンテージになるだろう。
- 横浜ゴム株式会社
- タイヤお客様相談室 0120-667-520(フリーダイヤル)
- ※受付時間(平日)9:00~17:00
- https://www.y-yokohama.com