Mercedes-Benz 3代目Aクラス(W176)
●生産期間
2013年~2018年
コンセプトを一新したAクラス
先進の安全装備も搭載している
これまでの実用性重視のコンセプトを一新して、スポーツテイスト溢れるプレミアムハッチバックに生まれ変わった3代目Aクラス。LEDを多用した灯火類やエッジの利いたデザインなど、アグレッシブな印象となっている。エンジンは直4DOHCターボを基本に、7速のデュアルクラッチミッションが組み合わせられる。安全装備にも抜かりはなく、衝突警告システムであるCPA、インテリジェントライトシステム、アテンションアシストなど先進の装備を多数搭載している。
全幅 1780㎜
全高 1435㎜
ホイールベース 2700㎜
トレッド(前)/(後) 1545/1545㎜
車両重量 1430㎏
エンジン方式 直4DOHC+T
総排気量 1595㏄
最高出力 122ps/5000rpm
最大トルク 20.4㎏-m/1250~4000rpm
トランスミッション 電子制御式7速AT
BMW 2代目1シリーズ(F20)
●生産期間
2011年~2019年
クラス唯一のFR駆動コンパクト
ATは全モデルに8速タイプを搭載
「FR駆動のコンパクトカー」という個性が光る2代目型1シリーズ。エンジンは1.6ℓのツインスクロールターボの直4DOHCを搭載するが、グレードによって出力が異なっている。基本バリエーションは116iと120iで、これにスポーツ、スタイル、Mスポーツといったデザインラインが選べる。アイドリングストップ機能、エネルギー回生システム、電動パワーステアリングなどBMWの先進装備も満載。ATは全モデルに8速タイプを搭載し、軽快な走りを楽しめるコンパクトハッチである。
全幅 1765㎜
全高 1440㎜
ホイールベース 2690㎜
トレッド(前)/(後) 1520/1555㎜
車両重量 1430㎏
エンジン方式 直4DOHC+T
総排気量 1598㏄
最高出力 136ps/4400~6450rpm
最大トルク 22.4㎏-m/1350~4300rpm
トランスミッション 電子制御式8速AT
W176とF20の違い
カーゴの容量は?
若干の差でBMWが有利
ワゴン同様ハッチバックにおいてもカーゴルームの容量は気になるところ。メルセデスAクラスは通常時で341ℓ、リアシートを倒した場合の最大容量は1157ℓとなる。ちなみにこの数値は先代型よりも狭い。一方、BMWは通常時360ℓ、最大で1200ℓとわずかな差だがメルセデスを上回っている。
ATは?
AクラスのATはデュアルクラッチ式
BMW1シリーズには効率的な変速を実現する8速ATを搭載。構造としては従来からあるものだが、メルセデスAクラスにはデュアルクラッチを持つ7速ATが搭載されている。変速したのが分からないほどスムーズな作動で、燃費性能にも貢献している。構造としてはデュアルクラッチのほうが新しい。
駆動方式は?
メルセデスは前、BMWは後ろ
メルセデスAクラスとBMW1シリーズでの決定的な違いと言えるのが駆動方式。AクラスはFF(前輪)駆動となるが、1シリーズはFR(後輪)駆動となっている。後輪が駆動するFRはハンドリングに影響を与えないため、走りを重視するBMWにとってはこだわりのポイントなのである。