Mercedes-Benz 3代目Cクラス(W204)
●生産期間
2007~2014年/2011年~後期型
アジリティコントロールによる上質な走り
安全性能も飛躍的に高めている
Cクラスとしては初めて、同じ排気量のエンジンを搭載しながらアバンギャルドとエレガンスという仕様の違いを選べるようになったモデル。力強いフロントマスクと上質なインテリアを持ち、ボディも堂々としたサイズ。足回りやステアリングには「アジリティコントロール」と呼ばれる統合的な制御技術を搭載。通常走行時の快適性を損なうことなく、緊急時やハードなスポーツ走行にも対応できる高い限界性能を両立している。レーダーセーフティパッケージなど最新の安全装備も搭載する。
全幅 1770㎜
全高 1445㎜
ホイールベース 2760㎜
トレッド(前)/(後) 1540/1545㎜
車両重量 1490㎏
エンジン方式 直4DOHC+SC
総排気量 1795㏄
最高出力 84ps/5500rpm
最大トルク 25.5㎏-m/2800~5000rpm
トランスミッション 電子制御式5速AT
BMW 5代目3シリーズ(E90)
●生産期間
2005~2012年/2008年~後期型
もはやコンパクトとは言えないが
走りの遺伝子は受け継がれている
当時の7/5シリーズに続きエッジの利いたラインに生まれ変わった5代目3シリーズ。全幅は1815㎜という堂々としたものとなり、これまでのコンパクトなFRサルーンというイメージは感じさせない。ボディが拡大されたことによって居住性と安全性は大きく向上。重量増加を最低限に抑える工夫が様々な箇所に取り入れられているのも特徴で、ランフラットタイヤを使用してスペアタイヤの重量を削っているのもその一例だ。08年末にマイチェンを実施、フロントマスクの印象も変わった。
全幅 1815㎜
全高 1425㎜
ホイールベース 2760㎜
トレッド(前)/(後) 1500/1515㎜
車両重量 1460㎏
エンジン方式 直4DOHC
総排気量 1995㏄
最高出力 150ps/6200rpm
最大トルク 20.4㎏-m/3600rpm
トランスミッション 電子制御式6速AT
W204とE90の違い
足回りは?
新技術か熟成か
W204には路面状況に応じてダンパーの減衰力を調整するアジリティコントロールと呼ばれる新技術が搭載されている。これにより高い安定性と快適な乗り心地を実現。一方、E90はフロントがシンプルながら熟成の極みでもあるストラット。リアサスはどちらもマルチリンクである。
ATは?
MT仕様を用意する3シリーズ
W204には電子制御式5速または7速が搭載されるが、E90は6速のみ。ただ、E90の4気筒モデル(320i)にはMTの設定がされている点に注目したい。これは3シリーズの伝統とも言えることだが、AT全盛の時代にあえてMTを用意しているところが3シリーズのキャラクターを物語っている。
実用性は?
全幅に大きな差がある
ボディサイズはコンパクトサルーンとは言えないほどお互い堂々としたもの。そんな中で差が大きいのは全幅で、E90が45㎜も大きい。ただし、後期型ではドアハンドルの形状を見直して1800㎜に縮小されているが、それでもE90の方が大きく、室内の幅(後席)もE90の方が若干広い。