スタッフはすべてディーラー出身
大分市の中心部からも近い、滝尾橋近くにピットを構えるガレージキタムラ。大分県内や九州のドイツ車ユーザーの間では整備やメンテナンスに長けた専門店として名が知られた存在である。同社は作業効率のアップとユーザーの満足度を高めていきたいと考え、10数年前に現在の場所に移転。その際に従来の輸入車販売が中心のスタイルから、整備・メンテナンスにも力を入れるようになる。移転に伴い広い敷地を探した結果、リフト4基を備える現在のピットは広々としていて、入庫している車両が多くてもスムーズな作業が行なえる理想的な空間を確保。現在、代表である北村さんをはじめスタッフ3名はヤナセ出身ということもあって、整備スキルや接客時におけるアドバイスにも安心感がある。
大分県内では、輸入車に対応したテスターを完備している専門店は決して多くないようで、コンピュータ診断を行なえば簡単に分かるようなトラブルも、ガレージキタムラに入庫したことで判明した事例も少ないないそうだ。具体的にはメルセデスのSLクラス(R230)でパワーシートのヒューズ切れが続出するトラブルが発生。テスターを繋ぎ診断したところ、ユニットを交換することで正常な状態に戻ったという。
最近、よく目にするトラブルや修理事例はVWでのタイミングチェーンの伸びや、アウディやBMWでの水漏れ、BMW各車でのオイル漏れが目立つという。オイルが漏れることで下回りまで垂れてきてしまうのだが、整備ノウハウに長けていない工場によってはパーツを丸ごと交換という場合もあるようだ。実際のところはOリングやゴムパッキンの劣化でオイルが漏れていることが多い。
整備のスタンスとしては地域に根差した整備屋を目指していて、修理前にきちんとした事前見積りを無料で作成。ユーザーの了解を得たうえで作業に進み、修理後の保証(内容は要問い合せ)も付帯する。自社では一部(ミッションなどは専門業者に依頼)を除き、オーバーホールでの作業にも対応している。
創業以来、輸入車専門というスタイルを一貫しているガレージキタムラだが、代表の北村さんにドイツ車の魅力を聞いてみると、メルセデスを乗り継いでいて、現在は03年式のS500に乗っているのだが、大排気量エンジンゆえのゆとりが気に入っているという。さらに海や山、自然環境に恵まれた大分という土地で気持ちの良い走りができることもメルセデスを乗り継いでいる理由。地域に根差した整備主体の輸入車専門店として、地元ユーザーのドイツ車ライフをサポートしてくれる。
最近多い修理事例
代表モデル:ドイツ車全般
01.タイミングチェーン
取材時にもピットに入庫していた車両があったのだが、とくにVWではタイミングチェーンの伸びが出ているクルマが増えているという。トラブルを未然に防ぐためにはオイルの油温管理が重要とのこと。
02.エアサスペンション
メルセデス・ベンツCLS(W219)で、フロントのエアサスペンションからのエア漏れにより交換。よく発生するトラブルなのだが、エンジンON/OFFで作動自体はするため気付くのが遅れる場合が多い。
03.オイルの消費
VW車ではわずか1ケ月で約1ℓもエンジンオイルを補充するケースもあるというから、定期的な点検が重要だといえる。エンジンオイルトリートメントを注入することで、ある程度は消費を抑えることができる。
●パーツの持ち込み一部不可
(エンジン関係、電装品は不可)
●代車有り(無料・要予約)
●得意なメーカー: M-Benz、BMW、VW、AUDI
- ガレージキタムラ
- 大分県大分市大字津留字六本松2012-3
- 097-554-8383
- 営業時間:10:00~19:00 定休日:日曜日・祝日
- http://garage-kitamura.com