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Gクラス

2021.12.07

【EC.SPEC】上質な 芸術品を楽しむ。マット/グロス、双方の持ち味をフルに引き出すノウハウとセンスが抜群!

様々なインポートカーの中でもハイエンドクラスのカスタマイズを得意としているのが福岡のECスペック。長年に渡り蓄積されて来た技術的なノウハウと、オーナーの期待値を遥かに上回る大胆さと繊細さを兼ね備えたコーディネイトセンスには九州というエリアを超え、各方面から賞賛の声が寄せられている。

G63 AMG

 これまでも数え切れないほどのメルセデスGクラスをベースとしたカスタマイズ仕様を手掛けて来たECスペック。先代から約30年ぶりとなる大幅な改良が行われ、話題を集めた現行型のW463Aに関するオファーも年々増加の一歩をたどり、今やその人気は旧463を凌ぐほど勢いがあるという。そんな中、今回本誌の企画用として披露してくれたのは、突出したインパクトをあえて抑えながらも、じっくり見れば見るほどGクラスファン達の琴線にジワジワと染み渡るような、こだわりのテクニックが凝縮されている。
 「ブラバス・ワイドスターに象徴されるボディキットでアグレッシブに攻めるという方法も大いにアリですが、同じGクラスのオーナーが横に並んだ時に“おッ!”と思わせるようなスパイスの効いた、ノーマル+αのシンプルメイクも面白いと思います。今回持ち込んだ2台はまさにそんなイメージを具現化させたモノ。人によってはホイールを大径タイプ(双方共に23インチ)に換えただけという印象かもしれませんが、隅々に至るまでパーツの選定には手間と時間をかけています」と語るのは、ECスペックの井口さん。
 両車のスタイル作りに込められた共通のキーワードは、相反する要素の融合。すなわち、ページ上段写真の右側、デジーノマグノナイトブラックというマット系ボディカラーのモデルにはグロス系のアクセントを、そして左側のスタンダードなブラックモデルにはマット系のアクセントをそれぞれ加えている。その手法もポイントごとに塗装とラッピングを使い分ける工夫がなされ、後付け感を徹底的に排除。さらに両車共にヘッドライトやテールレンズ、エンブレム類などは純正オプションとしても人気の高いナイトパッケージのアイテムを投入。W463Aが持つ卓越した機動力やラグジュアリーSUVとしての風格をそのままに、大幅にブラッシュアップされた個性とバランスの取れた各部のフィニッシュは、見事という他ない。これからカスタムへの着手を予定しているGクラスオーナー諸氏にとっても、大いに参考となりそうな作品と言えるだろう。

ブラバス製アイテムを各部に投入

 迫力のボディキットやターボチューニングなど、Gクラスのみならずメルセデスユーザーからの圧倒的な支持を誇る名門ブランド、ブラバス。その高品位なアイテムを中心としたモディファイが行われた車両。まず目を引くのがデイライトを内蔵したフロントスカート。大きさ自体は控えめながら、フェイスの印象をより精悍なものとしている。さらにホイールはブラバスのフォージドモデル、モノブロックYをセレクト。ストックのままでも演出効果は高いが、ポリッシュ加工を施した上、ブラッククロームでリペイントを施すなど、ECスペック流のアレンジが加えられている。国内ではほとんど見かける機会の無い、サイドマーカー付きUSモールも見逃せないポイントと言える。
サイドマーカーを内蔵したUS仕様モール。リアフェンダー側はバンパーのリフレクターと共にスモーク加工が施されている。
スリーポインテッドスター周りやグリルのルーバー、バンパーのオーバーライダーをマットブラックのラッピングで加工。さらにバンパーアンダー部分には、ブラバスのフロントスカートをプラス。
リペイントされたブラバス・モノブロックYのスポーク間からは、シルバー塗装&ブラバスロゴが描かれたキャリパーが覗く。

マットカラーが醸し出す硬質な機能美

 デジーノマグノナイトブラックのボディに、23インチのヴォッセ製フォージドホイールという組み合わせだけでも十分過ぎるほどのアピール度だが、さらにECスペック流の濃密なフレーバーをふんだんに振り注いだのがこちらのG63。ライトやエンブレム類はナイトパッケージ/ナイトパッケージ2のアイテムでブラックアウトさせた他、フロントグリル内部のルーバーやバンパーのオーバーライダーはグロスブラック仕上げに。さらにリアゲートのスペアタイヤカバーはサイド部分をボディと同系色で統一感を図るなど、不要な色味やクローム系の装飾部分を徹底的に排除。際立った主張性より、流行に左右されない持続性を重視したスタイルは、掛け値ナシに魅力的だ。
ナイトパッケージおよびナイトパッケージ2のアイテムが多用されたエクステリア。サイドステップはボディ同系色のラッピングを施し、さらにクリアのプロテクションフィルムでカバー。マフラーはテールエンド部分がブラバスに変更されている。
シャープなデザインを持つヴォッセのフォージドモデル、M-X6を装着。組み合わされるタイヤはアドバンスポーツV105。ルックス面のみならず、走行性能や安全性という点にも十分な配慮がなされている。
 
■取材協力 EC.SPEC
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