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新車〜10年落ちモデルのトラブル事例 Mercedes-Benz Eクラス(W212)&Cクラス(W205)【シーバース】

豊富な作業実績を持つメルセデス・ベンツ専門の整備工場であるシーバース。 コンピュータ診断機など高年式モデルに対応できる設備を完備し、確実な故障診断をしてくれる。 ヤングクラシックモデルにも強い、頼れるファクトリーである。

トラブルパターンを熟知し確実な整備で完調を維持

 メルセデス・ベンツ専門のファクトリーとして豊富な実績を持つシーバース。創業35年という長い歴史の中で、数多くのメルセデス・ベンツを救ってきた老舗ファクトリーである。そんなシーバースの強みは、3万台を超える整備・車検実績に裏付けられた確かな整備力。

 入念なチェックした上でのATのメンテナンスやオーバーホールを実施。ヤングクラシックモデルの機械式から、その後の電子制御式まで豊富な経験と知識、高い技術があるからこそ確実なオーバーホールを実施してくれる。費用がかかる整備だからこそ安心な整備工場に任せたいもの。ユーザーの愛車への想いを理解して整備してくれるのは非常に嬉しい。

 新車の納期が遅れている現在、メンテナンスに使用する部品も入手するまでに時間がかかるケースがある。もちろん、基本的な消耗品は別だが、W124などヤングクラシック世代のメルセデスにおいてもその状況は変わらない。そんな現状において部品の入手ルートを確保しているシーバースでは、国内のみならず世界中から必要な部品を探し出してくれる。そんな中で重要なポイントになるのが中古パーツの活用だという。新品パーツを入手するまでの期間限定としての使い方が、今の環境にマッチしているといえる。だが注意したいのは中古パーツにはリスクがあるということ。そこを理解した上で、メカニックと相談しながら整備を進めるのが失敗しないコツだ。

 高年式モデルについては、下のトラブル事例集にあるように、様々なパターンがある。その中から発生率が高いものを教えてもらったので、愛車のメンテナンスにぜひ役立てて欲しい。

W212 カムシャフトスイッチからのオイル漏れ

メルセデスケアが切れて入庫してきたE300。走行も5万kmを超え、左右エンジンのカムシャフトスイッチからのオイル漏れが発生。Oリングを交換して、シーリングコンパウンド施工し確実に漏れを抑える。

S205 エアサスペンションのトラブル

走行中にエアサスペンションの警告灯が点灯。その後、車高が落ちてしまい走行不能の状態に。原因はエアコンプレッサーの焼きつき。Eクラスには予備タンクがあったがW205には無く、エア不足となった事例である。

W212 パワーステアリング不良(オイル漏れ)

 

E300 BLUETECのパワステ不良の入庫。フルード漏れが酷い状態だった。走行距離が少なかったのでパワステホースを疑ったが、本当の原因はパワステポンプのジョイント部分からの漏れ。こうした事例も覚えておきたい。

W212 車内にガソリン臭が!?

 

エンジン上部のインジェクションの高圧ホースからガソリンが漏れており、下のアンダーカバーまで到達していた。典型的な車両火災の要因となるのでガソリン臭がしたら、まずは安全な場所に停車しプロの判断を仰ぐこと。

W212 オイル交換はとても大事なメンテナンス

エンジンオイルフィルターケース、ブローバイホース等からエンジンオイルが漏れ、下回りまで付着していた。外した部品を見ると、オイルがドロドロの状態。このままいたら大きなトラブルに繋がっていたかもしれない。

W212 274エンジンに多いガソリン漏れ

724エンジン特有のフューエルプレッシャーポンプにつながるホースとガソリンタンクからの最終コーナーのホースからのガソリン漏れ。ホースは高い部品ではないので予防整備しておくべき部分といえる。

W212 足回りからの異音の原因は?

足回りからの異音が発生していたのでチェックしてみたら、スプリングリンクアーム(ロアアーム)のベアリング(ブッシュ)が、外れそうになっていた。個人売買で購入してすぐだったようだが、やはりプロの点検が大事。

 

シーバースではコンピュータ診断機はメーカー専用機のほか、汎用の診断機も完備しており、あらゆる世代に対応できる体制を整えている。メルセデス専門ということもあり、各モデルのウィークポイントも熟知している。

●取材協力 シーバース

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