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【SHUEI】完成形を常に意思しながらプロと一緒にカスタムを実施

「ジムニーを購入したら、自分の思い通りにカスタムしたい!」という思いはよく分かる。最近はネットやSNSを参考にする人が大多数と思われるし、それを否定するつもりはない。だが、会ったこともない人の意見を鵜呑みにするのは少々不安ではないだろうか。カスタムする重要なポイントを強いて挙げるなら、完成予想図をしっかり描くこと。そして、頼りになるアドバイザーを見つけ、その人の意見を聞くことにある。
今回紹介する水野さんは、免許を取得してスグにハイラックスやビッグホーンを所有。当時はハイリフトブームが巻き起こっており、水野さんもかなり車高を上げていたとか。シューエイとの付き合いはその頃まで遡るが、営業部長の山田さんとは同僚だったことがあり、友でありアドバイザーでもある関係が現在まで続く。
自分だけのジムニーを目指したはずが、手当たり次第にパーツを追加してガチャガチャした(残念な?)仕様になる人は少なくない。ベテランオーナーのクルマが意外とシンプルなのは、この経験を糧としているからだ。
エクステリアに関しては、水野さんが装着したいブランドの候補を挙げるが、山田さんは水野さんの使い方や走らせ方を熟知しているので、ほかのブランドを提案することもある。そんな二人三脚で仕上げたのがこのJB64だ。水野さんがとくにこだわったのはカラーリング。サイドアンダーミラーを追加したくないので車高を上げすぎず、シンプルにまとめたいというコンセプトを掲げ、足回りは性能を考えつつシルバーで統一。ボディ各部はブラックに変更し、オリジナリティを追求する。
内装関係は水野さんのDIYによるもの。実は水野さんの本業は塗装関係なので、イメージを伝えるよりも自分の手を動かした方が思い通りにできるからだそう。リアゲートにテーブルを設置するが使いやすさを重視しており、既製品とは違う個性が溢れている。今後は本格的にオフロードを走りたいとも考えており、足回りは細かな補強も実施済み。ローレンジのギヤ比変更など、まだまだカスタムは終わりそうにない。

フロントバンパーはオートルビーズ製だが、取り付け位置をアップ。またジャオスのリアハッチパネルにワイルドグースのナンバー移設キットを組み合わせるが、配線が見えないように処理。フューエルゲート内側にLEDを埋め込み、夜間はサイのマークが浮かび上がる。タイヤはBFグッドリッチのAT KO3で、DEANクロスカントリーをセット。
「アクセルを踏んだ分だけ進む!」という目標でライトチューンも実施。吸気系はGReddyのエアインクスキットに加えサージタンクも大型化。さらにアーシングの追加やイグニッションコイルも施す。C.L.リンクのスロットルコントローラーやサクソンマフラーをインストールし、225/75R16タイヤを装着しているとは思えないほどのレスポンスを実現している。

スプリングはショウワガレージで、ショックはビーストRのリザーバータンク付きをチョイス。またラテラルロッドの根本などには、石塚エンジニアリングの補強プレートも追加している。

アウトドアでの使い勝手を考慮して、ウインドウ内側には保護パネルを追加。ペイントでどう印象が変わるかを予めシミュレーションすることで良否を見極めるそう。シフトノブやドアの内張はグレーをベースにしつつ、ブラッシングで独特な模様を施す。水野さんもオリジナルステッカーを制作するが、車内には仲間から貰ったステッカーがびっしり。

シューエイ

1986年に創業し、これまでに数多くの4WDユーザーを支え続けてきたシューエイ。大型の4WDをメインに扱っており、サスペンションやブレーキ、金属チェーンなど様々なオリジナルパーツを発売する。現行型ジムニー用のオリジナルパーツはないものの、ユーザーの要望に合わせてベストな提案をしてくれる頼もしい4WDプロショップだと言えるだろう。