世界中で活躍するランドクルーザー。その中でも70シリーズは様々なバリエーションをラインナップする。現在、日本国内には2800ccディーゼルに6ATを組み合わせたモデルしか設定されていないが、海外には何と4000ccガソリン車も存在する(実はランクル300にも搭載されている!)。クルマを維持する場合、税金や燃費は確かに重要だが、ディーゼル車の振動やノイズが苦手な人もいるだろう。
そんな不満をきっちり解消し、しかも運転しやすいATモデルをPUTデポが国内に逆輸入した。以前から本誌では何度も78トゥルーピーを紹介してきたが、今回紹介するのはFJクルーザーや150プラドに採用されていた1GRエンジンを搭載する「GRJ78」だ。オプションのルーフキャリアやラダーステップ、ピントルフックを装備しているが、外観の違いはV6のエンブレム程度。だが車内を見るとMT車がベンチシートで前席3人乗りだったのに対し、AT車はセパレートで2人乗りとなっている。またデフロックの設定はなく、パワーウインドーも装備されない。だが本来のランクル70系は「シンプル・イズ・ベスト」を体現したようなクルマなので、どストライクと思う人もいるだろう。
最近は「ランクルはリセールバリューが高いから…」なんて理由で選ぶ人もいるが、本来は自分のライフスタイルでクルマを選ぶべき。抽選という名の忖度もなく、多少時間はかかったとしてもPUTデポなら確実に乗りたいクルマを購入することができるのだ!
■LAND CRUISER 78 Troop Carrier






150プラドやFJクルーザーにも搭載されていた、V6・4000ccの1GRガソリンエンジンを搭載。四角い形状のエアクリーナーを採用する第二世代モデルで、デュアルVVTiを採用する。トランスミッションはシーケンシャルタイプの6ATで、2ndスタートモードやDACも装備。なお、前後デフロックの設定はない。トランスファーはパートタイム方式で、変更点はない。


16インチのスチールホイールが標準装備となるが、エアバルブは空気圧センサー付きを採用。タイヤはダンロップのSP QUALFIER(225/95R16)を装着。比較的細いタイヤだが、タイヤの外径も非常に大きいので、ロードクリアランスをしっかり確保している。フロントサスペンションはコイルリジッド方式。リヤはリーフリジッドを採用。GDJ76は乗り心地を重視しリヤリーフは2枚となるが、GRJ78は耐久性を考慮し、従来モデルと同じ枚数となっている。






ステアリングの位置が左にあるだけで、基本的なインパネデザインは国内仕様と同一。中央には2DINサイズのカーステレオを装備する。シートの間にはドリンクホルダーを1個装備。センターコンソールは蓋のないタイプとなる。これまで日本に導入されたトゥルーピーは、ほとんどがベンチシート仕様で3人掛け。それに対しATモデルはセパレート仕様なので、新鮮に思える。燃料タンクはメインに加え、運転席下にサブタンクも装備。給油口は2カ所あるが、車内で切り替えが可能。
PUT DEPOT


北米や中東、豪州などから、日本国内では販売されていない魅力的な4WDの輸入・販売を行なう、逆輸入車のパイオニア的存在。近年はランクル70シリーズを積極的に扱うが、現行タンドラも販売中で、新型4RUNNERの輸入も計画中。車両の輸入・登録からアフターサービスまで、全てを任せられるプロフェッショナルショップだ。
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