SUVブームが再来したことで、猫も杓子もリフトアップカスタムを展開中。もちろん目的があってリフトアップするなら問題ないが「みんながやっているから…」という動機でカスタムするのはナンセンス。せっかく時間とお金をかけてカスタムするのだから、ひと目で自分の愛車だと分かるような個性を追求したいし、本来カスタムとはオリジナリティの追求だったのでは? そんな画一的なスタイルとはまったく異なるスタイルを提案するのが、KUHL JAPAN(以下、KUHL)だ。
元々KUHLはエアロやローダウンカスタムを得意としているメーカー。周りに同調せず自らのスタイルを貫くことで、ほかに類を見ないスタイルを実現。ちなみにKUHLのエアロパーツの特徴は、FRP素材でありながら高い強度を実現。また抜群のフィッティング性を実現しており、DIYでの装着が可能。しかも純正色塗装に加えて塗り分けにも対応しているので、届いたその日のうちにカスタムを完成することも可能だ。
またKUHLでは、エアロパーツだけでなくこの世界観にマッチしたオリジナルホイールも展開中。トライトンに装着しているのはVERZ‐RACING FORGED VRF01SVで、圧巻の22インチを装着。その名が示す通り、軽さと強靭さを兼ね備えた鍛造製法なので、決して見た目だけを追求するのでなく、運動性能も考慮されている。

ボディ各部にエアロパーツを追加し、より低く見えるスタイルにアレンジするが、やはりサスペンションチューニングは不可欠。そこでKUHLでは足回りをエアフォースと共同開発したエアサスに変更。シャックルとリーフはノーマルのままで、ホーシングとリーフの位置を逆にするアンダースラング化を実施。この状態で約4インチダウンだが構造変更は不要だ。
デモカーはさらに3インチのブロックを追加しており、合計8インチのダウンを実現。構造変更は必要となるが、ノーマル車高とはまったく異なる佇まいを実現している。
エアサスはちょっとハードルが高いかな…と思うユーザーのために、KUHLではコイルスプリング仕様の車高調を7月末にリリースする予定。減衰力調整機構も備わるので、自分の走り方や好みの乗り心地にセット可能だ。なお詳細は伏せておくが、新型のエアロパーツも計画中とのこと。KUHL RACINGブランドから発売になる予定なので、よりアグレッシブなスタイルを好むユーザーは、期待して待っていて欲しい!





◆VERZ-RACING FORGED VRF01R SV


鍛造1ピース構造を採用し、軽さと強度を両立。スポークをリムエンドまで到達させることで、大口径さを強調する。9本スポークという複雑な形状に加え、スポークを途中で屈折させることで、ホイールの深さや立体感を強調させている。22インチのほかに20インチもラインナップする。
エアバッグだけでなく各部の変更で低さを実現








10インチのストロークを誇る、KUHLとエアフォースが共同開発したエアサスに交換。フロントのバンプストッパーは可能な限り薄い物に変更。リアのシャックルやリーフはノーマルのままだが、ホーシングとリーフの位置を逆にするアンダースラングや、3インチのダウンブロックも装着。コンプレッサーは1機搭載するが、最大2機装着可能。エアタンクには水抜きのドレンや、水分除去フィルターも装備する。またKUHLでは年に1度タンクの水抜きと電磁弁の清掃を行なうメンテナンスプランも用意している。なお写真は試作品で、エアバッグの形状が製品版では変更される予定だ。



エアサスよりも手軽にローダウンが楽しめるように、KUHLでは車高調キットも開発中。リアのリーフやシャックルはそのままでも、アンダースラングと併用すれば、4インチダウンが実現可能。減衰力の調整機構も備わる予定なので、ローダウンを行ないながらも快適な乗り味もしっかり追求する。

車高の違いで異なる印象を醸し出す



8インチローダウンしたブラックのデモカーに対し、白のデモカーはノーマル車高のまま。装着されるエアロパーツはまったく同じ物だが、車高が変わるだけでまったく違った印象を受けることだろう。ローダウンが似合うように設計されているが、ノーマル〜リフトアップ車にもマッチすると言えるだろう。

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