今春で創業40周年を迎えた株式会社ジャオス。自動車メーカーとの協業や海外モータースポーツへの継続的な参戦など、アフターパーツメーカーの枠を超えた活動によって注目をされている同社だが、実は4WD用品を海外から輸入販売する商社として創業したのだという。そんなジャオスがメーカーへと転身するに至った原因の一つが、4WDファンならご存じであろう2代目パジェロの誕生だった。
それまでは林業関係者か限られたマニアの乗り物だった4WDを一気に一般ドライバーの憧れにまで昇格させたパジェロのヒットにより、輸入製品ではなく国内の法規や実情にマッチした国産製品が求められるようになった。そんな気運を察知したジャオスではオリジナルアイテム開発に着手した…という。つまり、パジェロに代表される三菱製クロスカントリーカーはジャオスにとってひと際重要な車種群なのだ。また、国内ユーザーファーストを実現するためにメーカーへの転身を図ったジャオスにとって、製品の機能やクォリティはある意味ではデザインよりも優先するべき最重要事項でもある。そういう意味では、クロスカントリーカーであると共に機能が重視されるピックアップトラックでもあるトライトンに対し、ジャオスがどのようなアプローチで製品開発を行なったかは興味が尽きない。今回の取材ではジャオスによるトライトンカスタマイズのコンセプトを深堀してみたいと思う。

タイヤ:TOYO TIRES OPEN COUNTRY M/T
(LT265/70R17)
ホイール:JAOS JAOS TRIBE CROSS(17×8.0J インセット 0)
機能とクオリティに裏打ちされたエクステリア

数多ある商品の組合せで生まれる新機能

40mmリフトアップが生み出す心的マージン

「しなやかでコシのある」BATTLEZライド



しかし、進化についてはジャオスの開発力も同様だ。ハンドレイ(手作業)が中心だった樹脂パーツの開発はより精密な3D‐CADへ、素材はFRPからABSへと切り替わった。また、純正サプライメーカーとのタッグによって約20年ぶりにルーフラックも復活、PVCを得意とするサプライメーカーとの連携で樹脂プロテクターのラインナップも日に日に充実している。全ては、安心安全や使い勝手の向上を叶えるユーザーファースト思想実現のため。待ちに待ったトライトン、そしてそのユーザーに喜んでいただけるよう、機能とデザインを併せ持った様々なパーツ開発が今も行われているという。ジャオスのトライトンカスタムはさらに深化し続ける。
トライトン力アップに効果的なJAOSパーツ

JAOSフェンダーガーニッシュ
GSRは標準で立派なホイールアーチモールを装備していることからフェンダーガーニッシュの設定が検討されたが、やはり欠かすことはできないという判断で開発された。フューエルリッドまでカバーする構成とダミーボルトがスタイリングの決め手だ。

JAOSサイドステップ
ブラック
乗降性というステップ本来の機能とサイドシル部分のガード、そして極太チューブによる4WDらしいスタイリングを兼ね備えた人気アイテム。ステップ部分には高品質なインジェクション成形樹脂を採用しているのはいかにもジャオス製品らしい。

JAOS フロントスキッドバー
どんなSUVでも、装着すると途端に「JAOS style」に仕上がるというキラーアイテム。撮影車両に装着されているのはブラックバーと梨地プレートの組み合わせだが、ポリッシュバーやブラックプレートとの組み合わせなども可能だ。

JAOSマッドガードⅢ
4WD&SUVリアビューの定番と言っても過言ではないエクステリアパーツ。装着するだけでヨンクらしさが増すビジュアルだけではなく、大きなタイヤからはね上げられた泥などからボディを守る機能性は万人が認める。

JAOS ベッドラック
1470×750
ベッド上部に積載される「ベッドラック」が設定された(フラットラックのフロアパネルを使用しているので同製品のオプションパーツが流用できる)。一般的なコンテナボックスを積載してもルーフから飛び出ないよう高さが設定されている。

BATTLEZリフトアップ
スプリング Ti-W
チタンが配合されたUHS1900鋼材を使用したBATTLEZ Tiコイルをフロントに組み入れたトライトンは、リフトアップサスペンションにありがちな突っ張るような挙動なく、自然なターンインとさらに上質な乗り味を両立している。

BATTLEZマフラーZS-S
デリカD:5用マフラーでもお馴染みのサイド出しマフラー。SUVでは機会の多い、荷物の搬出入など後部作業の際に排気ガスが直接かかることを防ぐ。高品質なオールステンレス製。もちろん新騒音規制をクリアしたリーガルモデルとなる予定。

JAOS TRIBE CROSS
ジャオスが運営するTEAM JAOSのモータースポーツマシン用に、日本の誇るホイールメーカー「ENKEI」と共同開発された4WD専用ホイール。Wフランジリムやディスク外周に配されたリブ形状がそのパフォーマンスを物語る。

JAOS ボンネット
プロテクター
シボ上の表面にテフロン加工まで施したシート形状のアイテムがボンネットプロテクターだ。小石などによるチッピングからボンネットをガードすると共に、艶を抑えたブラックカラーによって反射光による幻惑を抑える効果も期待できる。