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【To Fit】電子の力でデリカをサビから守る!

今年は特に春以降にもかなり大量に黄砂が飛来したと同時に、大陸からの工業有害物質も付着しながら運ばれてきている。そして広域に影響を及ぼした台風。黄砂の車体への粘着性とそれに付着した大陸の工業地帯からの微粒子化した酸化有害物質。塩分の固着。これが目視しにくい車両の内側の接合部分やボディの裏側やモールの隙間等に固着し、じわじわとクルマを攻撃。
スパイクタイヤが禁止されてからは冬の融雪剤の散布量が大幅に増え、昨今の温暖化により近年大型台風が発生、その影響を受けて広範囲で海から(近年は20数㎞)運ばれ、今まで飛来してこなかった内陸まで海の塩が潮風で運ばれてくるのと重なりダブル、トリプルの攻撃。近年の集中豪雨で大量に撒かれた融雪剤や工業有害物質等も一緒に流されそして乾いて舞う、従来はなかった色々なものの錆びや塩害が起きている。
台風シーズンがようやく終盤に差し掛かり、一年で一番降水量の多い秋の長雨の時期から融雪剤と潮風のシーズンへと切り替わろうとしている。今年も当然のように融雪剤が撒かれ、そしてクルマの往来に伴い全国各地には塩分が広がる。日本は1年中サビと戦う環境。雨が降り湿度が60%を超えると錆びは発生しやすく急激に進行する。自動車の塗装は飛び石やこすり傷
はもちろんだが、ブレーキやカーブのGなどの負荷の影響で見えない部分の接合部分の塗装に亀裂が入り、鉄部の密閉部分に空気(湿気)や水分(雨)が侵入してサビが始まるのだ。
塗装は大陸からの工業有害物質や酸性雨や塩水、ホコリなどに含まれる微粒な化学物質などのダメージを受け、経年劣化し、輝きを失ったり、密閉効果が減少。
また、塗装には肉眼では見えない凹みや穴が多く存在するため、劣化にともない金属部まで達しすることもある。そこに直接水分が侵入して金属の持つ電子が水に奪われる現象が起こると、金属内にサビが発生する。これはクルマに限らず、自動販売機、エアコンの室外機やシャッターなどでも起こっている現象。この対策として、テスターでは検出できないほどの微弱な電流を塗装の表面に流すことで電気的なバリアを張り、化学物質などがボディへ浸食するのを防ぎ、サビの発生を抑えるシステムがラストストッパーなのだ。
複数の自動車ディーラーやユーザーの方から、ラストストッパーを装着しているのと装着していないのとでは数年後ボディの輝きが違うと話題になるほど。これはラストストッパーから継続的に微弱な電流を流すことにより塗装面は硬化され、また塗装部のミクロマクロの穴に電気分解された水分に混ざっていた鉱質の一部が固着し守っているからだ。陰ながらデリカを防御するまさに縁の下の力持ち。

■電子サビ防止装置 ラストストッパー

レギュラータイプ

ヘビーデューティータイプ

過酷な使用環境にも配慮した防塵・防水設計

専門知識がなくてもDIYで簡単取付け可能

バッテリーにアクセスするためエアインテークを取り外す。2つの12㎜ボルトを緩めて引き抜くだけだが、固く締まっている場合もあるのでCRC塗布後に大きめのメガネレンチやラチェットでボルトを緩めることをオススメしたい。

本体を装着する場所を決めて、赤い線をバッテリーのプラスターミナルに配線する。※ターミナル接続の際、端子をバッテリーから完全に外さない。

黒い線をバッテリーのマイナスターミナルに配線、本体のLEDランプが点灯していることを確認する。

エンジンルームの適当な場所にボディアースと同じ要領でクリアワイヤー(短い方)を配線する。配線を延ばして後方部分でポイントを取るのもいい。各ワイヤーは振動抑制や回転部に絡まないように付属のタイラップでしっかりと固定。※スケルトンワイヤーは必ず塗装面に接続。剥き出しの金属に取り付けると、サビがそこに集まってしまう。スケルトンワイヤー(長い方)はフレームに接続して使うと良い。

塩水を使った実証実験

ラストストッパーを装着した場合と非装着の場合で、24時間後のサビの発生を比較した。ラストストッパーを装着した鉄板(右側)はサビの発生を完璧に抑えているのに対して、非装着の鉄板(左側)には、多量のサビが発生していた。

前期型はもちろん、後期型でもアームをぶつけていたりすると下回りにサビが発生しているケースは多い。さらにボルト類はよりサビやすいポイントだ。

ラストストッパーは完全防水仕様。水分が装置内部に浸入するのを防ぐためにケースは密閉され、さらに基板にも防水処理を実施。水気や湿気に対する対策も万全だ。