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トライトンにオフロードタイヤを取り付けた!トライトンGSRで検証!いまどきの タイヤ選び術とは

国内デビュー前から大注目され、鳴り物入りで日本に投入されたピックアップトラック・新型トライトン。それだけに納車が待ち遠しい人も多いだろう。そんなトライトンをカスタムするなら、ファーストステップはやはり足もとから!タイヤ&ホイールチェンジは、見た目を変えられるのはもちろん、性能面のアップデートができる。
 そこで今回は純正フェンダーが装着されたトライトンの最上級グレード・GSRをサンプルとして、ノーマル車高のままタイヤ&ホイールチェンジをすると、どんな変化が現れるのかを検証してみた。純正のタイヤサイズに加え、今後の指標になるであろうカスタムサイズのマッチングを行なう。
 今回の記事では新型トライトンという、アメリカンなキャラクターのピックアップトラックであることに配慮してATタイヤやMTタイヤといったオフロードタイヤ主体での紹介となる。こちらも要注意だが、例え同じATタイヤで同じサイズであっても、メーカーによって外径が違ってくることは多い。そのためタイヤの種類に対して、使用条件も必ず考慮して欲しい。
 装着するアルミホイールは、大手メーカーであるRAYSとMIDに全面協力してもらい、各タイヤサイズにピッタリのホイールを選択してもらった。
 タイヤとのマッチングも含めてカスタムのイメージを膨らませて欲しい!最後に今回の実証記事は、あくまで参考データとして捉えてもらいたい。実際に購入する際はプロショップやタイヤ&ホイール量販店にご相談を!

これがポイント!タイヤ選びで重要なのは外径と幅 

 タイヤを選ぶ際のポイントになるのが、タイヤの「外径」と「幅」。そう、純正サイズより外径や幅が大きすぎるとインナーフェンダーなどに干渉することもある。またメーター誤差が生じてしまう恐れもあるので、タイヤを選ぶ時は純正サイズ内に収めるのが理想だ。
 ちなみにトライトンの純正タイヤサイズは2つある全グレードで共通。その外径は775㎜、幅が265㎜となる。カスタマイズする場合はこの数値を参考にすると良い。
 ただしひとつだけ注意点があって、タイヤ&ホイールのサイズは同一にもかかわらず、グレードによってオーバーフェンダーの有無があることだ。実際、片側約30㎜ワイドフェンダー装着のGSRは少しだけフェンダー内にタイヤが入り込んでいる印象を受ける。そこを上手に補正できるサイズを選べるとカスタマイズする効果が高くなるし、またそれを選んでいる間はすこぶる楽しい時間になるだろう。

■純正同等サイズ:265/60R18を極める【タイヤ幅272㎜/タイヤ外径775㎜】

純正同等のタイヤサイズでもカスタマイズな雰囲気に仕上がる

 純正サイズと同等ということは、様々なデメリットが皆無で、安心して履き替えができることが最大のポイントだ。もちろんサイズはそのままでもオフロード系タイヤ&ホイールに変えるだけで印象は激変する。またホイールサイズを下げないため、ホイール自体が目立ってドレスアップ効果も期待できる。オンロード走行で言えば、ゴムの厚みが薄い方がタイヤヨレが少ないため、高速走行やコーナーでの安定性も◎なのだ。
●装着タイヤ:BFGoodrich 【All-Terrain T/A KO2(LT265/60R18)】
●装着ホイール:RAYS 【A・LAP – 07X(18×9.0J インセット19)】

■純正外径サイズ×インチダウン:265/65R17を極める【タイヤ幅272㎜/タイヤ外径776㎜】

インチダウンで肉厚タイヤを装着!四駆感が大きくアップ!

 タイヤの幅を純正サイズ(タイヤ幅 272㎜ )のままでインチダウンし、BFGoodrich All-Terrain T/A KO2(LT265/65R17)を装着した。ノーマル車高のままでインチダウンすると、オフロードタイヤのサイドウォールの肉圧面積が増えてグッと四駆感が増す!さらにハイトが上がったことで、オフロードでホイールを石などにヒットしてしまう確率を減らすことができる。また、タイヤのエアボリュームが増えるため、四駆らしいしなやかで柔らかい乗り味を獲得することもできる。
●装着タイヤ:BFGoodrich【All-Terrain T/A KO2(LT265/65R17)】
●装着ホイール:MID【NITRO POWER M16 ASSAULT(17×8.0J インセット20)】

覚えておこう!ツライチ狙いならTE37XTRはインセット-5がベスト

GSRが装着する純正フェンダーに対して、よりツライチ感を狙ってVOLK RACING TE37XTRに設定されているマイナスインセット傾向の±0を選び、同じタイヤ&同じサイズでマッチング検証した。すると、うっすらタイヤのサイドウォールがフェンダーからはみ出してしまった…。もしGSRの純正フェンダーでツライチを狙うなら「インセット5」あたりがベターかもしれない。もしくは三菱純正オプションのフェンダーアーチの設定もあるので、割り切ってそちらを装着すれば、ベストなマッチングが望めるだろう。
●装着タイヤ:BFGoodrich【All-Terrain T/A KO2(LT265/65R17)】
●装着ホイール:RAYS【VOLK RACING TE37XTR(17×8.0J インセット20)】

■外径サイズをワンサイズアップ:265/70R17を極める【タイヤ幅272㎜/タイヤ外径804㎜】

外径を大きくすることでアグレッシブなスタイルを実現する!

 アメリカンな雰囲気が漂うピックアップトラックなので、トライトンでもやはり大きく太いタイヤを履きたいと思うユーザーは多いだろう。よって無加工で安心して履けて、かつ車検時のスピードメーターの誤差も心配ないワンサイズアップ(タイヤ幅 272㎜ タイヤ外径 804㎜)のBFGoodrich All-Terrain T/A KO2(LT265/70R17)を試してみた。純正車高で外径をワンサイズアップするとクルマとのサイズ感の見た目はもちろん、純正サイズから外径をワンサイズ上げたことで、手軽に車高も上げられる。

●装着タイヤ:BFGoodrich【All-Terrain T/A KO2(LT265/70R17)】
●装着ホイール:RAYS【gramLights 57DR-X(17×8.0J インセット20)】

覚えておこう!M/TにM9+を組み合わせるならインセット20がいい

 265/70R17へのワンサイズアップにおいても、インセット±0との組み合わせではやはりフェンダーからギリギリはみ出してしまいそう…。M9+の場合、インセット20を選んでおけば、BFGoodrich All-Terrain T/A KO2よりもゴツゴツしたBFGoodrich Mud-Terrain T/A KM3を履かせてハンドルを目いっぱい切ったとしてもインナーフェンダーへの干渉はなく、フェンダークリアランスのバランスが非常に良くなったように見える。
●装着タイヤ:BFGoodrich【Mud-Terrain T/A KM3(LT265/70R17)】
●装着ホイール:RAYS【TEAM DAYTONA M9+(17×8.0J インセット±0)】