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【ムーンフェイス】あのムーンフェイスがジムニー界に参入!

 最近ではハイエースのカスタムパーツメーカーとして名をはせるムーンフェイス。しかし、かつてはドリフトやタイムアタックにも参戦していたこともあるチューニングショップの顔もある。そのノウハウを生かしたカスタムパーツは、走り系のハイエース乗りに絶大な支持を得ている。また、品質に関してもトヨタ車体直系のカスタムショップ、「CARGO BASE」でも取り扱われている。そんなムーンフェイスがなんとジムニー用のカスタムパーツをリリースした。
 先行して発売されていたのはリフトアップ時のスタビライザー位置を適正化する「ショートスタビリンク」や「スタビジャーナルオフセットスペーサー」。リフトアップ時の光軸を調整できる「レベリングアジャスター」。さらに排気効率を高め潜在能力を引き出す「スーパーキャタライザー」。さらに新発売となった「サスペンションピボットブレース」も注目のパーツ。他にも続々とパーツをリリース予定というから楽しみだ。目が離せないメーカーが登場したぞ!

■サスペンションピボットブレース

新発売となる「サスペンションピボットブレース」は、左右のアームピボットをつなぐ補強パーツとなる。アームピボットを左右で直結することで追加クロスメンバーのようにフレームのねじり剛性を高め、結果としてサスペンションがよく動くようになるのでコーナリング性能やステアリングのレスポンスが向上するほか、直進安定性も高まるなどの効果がある。取り付けはトルクレンチなどが必要となるがDIYでも可能なのもDIYユーザーには嬉しいポイントだ。

高剛性なアルミ製シャフトを使用

ピボットをつなぐ部品は40×16㎜のアルミ製オーバルシャフト。「日ノ字断面」構造になっており高い剛性をもつ。最低地上高の低下も最小限に抑えられるほか、もし障害物に当たってもアルミが削れ衝撃を逃がすという。

新規開発の専用筒状ブラケット

アームピボットとシャフトをつなぐのは専用設計の筒状ブラケット。スチール製で剛性が高いだけでなく、筒状のためシャフトをできる限り上方に固定できるため、最低地上高の減少が最小限に抑えられるアイデアパーツだ。

ボルト&ワッシャーも専用設計品

この商品をみて最も驚いたのがこのボルト&ワッシャー。なんとこの商品のために専用設計されたステンレス製なのだ。ちなみに補修部品としての供給もあるのでこうしたスモールパーツがもし脱落したとしても安心である。

トルクレンチが必要となるがDIYでも取り付け可能だ

工具はラチェットハンドル、トルクレンチ、17㎜のソケット、8㎜の六角ビット、エクステンション。規定トルクが73N.mなのでトルクレンチも対応するクラスを用意したい。
ここから作業に入る。前後どちらでもいいが今回はリアから。最初にトレーディングアームの純正ナットを外す。硬く締まっているのでラチェットは長いタイプがおススメだ。
純正ナットを利用してブラケットを固定する。この際、本締めではないが強めに締めておかないとシャフトのネジ穴が合わなくなる。また17㎜のソケットはディープタイプがいい。
左右のブラケットを固定したらシャフトを取り付ける。ここがポイントとなるが、ブラケット位置が適正だとシャフトの固定ボルトはすんなりと手でねじ込むことができる。
もしネジ位置が合わない場合はブラケットを固定しているナットを締めるか緩めてネジ位置を調整する。ネジ位置が合わない状態で無理をするとネジ山が壊れるので注意。
ネジ位置が合って片側2本のボルトを手で仮止めしたのち、ラチェットを使用して本締めを行う。
ブラケットとシャフトの固定は左右ともに行う。締め忘れなどがないように注意したい。
ブラケットとシャフトを固定したら、シャフトが地面に対して水平になっていることを確認する。ブラケットの本締め前だと手で調整することができる。
最後にブラケットとシャフトを既定トルクで本締めする。この際にトルクレンチは必需品。クルマのメンテナンスではトルク管理は絶対なのでDIYユーザーは持っておきたい。
こちらはフロント側。基本的には工程は同じだが、キャタライザーと干渉しないためにブラケットは左右があるので間違えないようにしよう。

■高品質メタル触媒を使用してJB64の潜在能力を引き出す!

スーパーキャタライザー EMC64J

パワーアップに欠かせない排気効率のアップ。だが純正触媒は車検には欠かせないが排気抵抗を生む要素となる。その触媒の抵抗を低減しパワーアップを可能とするのがスーパーキャタライザー。200cpsiという高効率セルはスポーツカーにも対応するスペックながら保安基準をパス。商品には書類も添付されるので車検でも安心。JB64用では内部形状にもこだわり排気抵抗を極限まで低減。レスポンスや燃費の向上にも寄与する。ステンレス製のため耐熱性や耐久性も高いほかSUS遮熱シールドを採用するなど機能性も追及。環境にも配慮したパワーアップアイテムだ。

スーパーキャタライザー EMC74J

NAエンジンのJB74にも排気抵抗の低減は有効なチューニング。JB64用と同じ200cpsiセルの高品質レアメタル触媒に加え、オールステンレス製フロントパイプを使用した一体式ボディを採用。高回転まで気持ちよく回るフィーリングは最高だ。社外マフラーとの相性もいいのでチューニングのステップアップとしてもおススメだ。

O.H.レベリングアジャスター

JB64&74から採用された機能のひとつにLEDヘッドライトがある。その光軸を自動で調整してくれる機能がオートレベリングシステム。このシステムのおかげでリフトアップ時には光軸が上を向いてしまい対向車を眩惑してしまう。それを防ぐのがこのO.H.レベリングアジャスター。意匠登録をされたスタイリッシュなデザインに加え、メモリが刻まれており10~40㎜のリフトアップ時にスマートに調整ができるのもポイント。JB64(XC)、JB74(JC)グレードに対応している。リフトアップ時にはこのレベリングアジャスターもセットで装着しよう。

ショートスタビリンク

スタビライザーとはコーナリング時にボディのロールを抑えるパーツ。リフトアップ時にはこのスタビライザーの位置が狂ってしまうが、それを補正するのがこのショートスタビリンクだ。交換することによりコーナリング時の姿勢やハンドリングが適正となり、サスペンションの動きもスムーズになる。このショートスタビリンクはアルミ鍛造ケースを採用。また緻密な計算と精密な組み立て精度により純正以上の強度と作動角も実現しているのだ。リフトアップ量は20㎜。下のジャーナルと併用することで30㎜程度のリフトアップにも対応する。

スタビジャーナルオフセットスペーサー

ショートスタビリンクを使用するほどでもない10mm程度のリフトアップのスタビライザー位置の補正をするために開発されたのがこのスタビジャーナルオフセットスペーサー。フレーム側、スタビライザーブラケットとフレームの間に挟むだけなのでDIYでの装着も可能。簡単だがスタビライザーの位置補正がこれほど効果があるのもなのかと体感できるパーツである。対応リフトアップ量は10㎜程度となる。もし30㎜以上のリフトアップを行うなら上のスタビライザーのエンド角を補正するショートスタビリンクと併用することも可能だ。

DIY作業に自信がない人はプロに頼んで装着しよう!

取り付け作業を行ったのは愛知県刈谷市にあるスリーピース。さまざまなクルマのカスタムやメンテナンスを行うショップだ。ジムニー乗りのスタッフもいるので何でも相談することができる。もちろん、ムーンフェイスの商品も取り扱っているので取寄せも可能だ。
■Three Piece
■所在地:愛知県刈谷市熊野町3-5-15
■☎0566-62-5151
https://three-piece.co.jp/