◆OBSERVE W/T-R
いくら走破性の高いジムニーやSUVに乗っていても、日本の冬道では太刀打ちできない。雪ならともかく、氷ではどうにもならないし、例え発進できたとしても、滑ってしまえば止まれない可能性は十分ありうる。
さて、毎年のように各タイヤメーカーからニューモデルが発売されているが、ジムニーユーザーなら、トーヨータイヤからリリースされているスタッドレスタイヤ『OBSERVE W/T-R(ダブルティーアール)』に俄然注目したい。その理由は、カスタムしたジムニーに最適化された専用設計であるからだ。
ご存知の通り、トーヨータイヤの4WD・SUV用モデルとしては『オープンカントリー』ブランドが好評で、オンロード性能とオフロード性能を高次元でバランスさせた『オープンカントリーR/T』や、オフロード性能に特化したジムニー専用の『オープンカントリーM/T-R』をリリースするなど、ジムニーの車重や性能に合わせたタイヤをラインアップし、ジムニーオーナーをサポートしてきた。
そして2020年シーズンから登場したスタッドレスタイヤ『W/T-R』は、当初リフトアップしたカスタムジムニーに似合う見た目とサイズ、そして厳しい氷雪路で情熱的に走ることができるグリップ力を兼ね備えることを目的に開発された)。
気になるのはタイヤサイズだろう。結論からお伝えするとジムニー用サイズは「185/85R16」。これなら1~2インチアップした車高でもカッコ良く履くことができる。車高が上がったジムニーに純正サイズのタイヤだとホイールハウスのクリアランスが広すぎてスタイル的には残念になってしまうが、このサイズのチョイスはさすが(今ではLT265/70R17やLT70R17という全3種類で展開 )。
また『W/T-R』は今までにないアグレッシブなデザインであることもうれしい。特にショルダー部分には、スタッドレスタイヤとしては非常に珍しい大型サイドブロックやスタッガードショルダーなど、見た目もジムニーにマッチするワイルドな雰囲気を醸し出している。もちろん実性能も優れており、日常的な冬の走りはもちろん、荒れた雪道や深雪路などの走破性に特化していることも特徴だ。
ゆえにトレッドパターンもちょっと変わっている。スタッドレスタイヤでありながら回転方向がなく、深雪での後退も考慮したデザインを採用。安定感だけでなく、トラクションを確実に伝えられる様にタイヤが設計されていることもポイントだ。
〝見た目重視のスタッドレスタイヤ〟と思われがちな『W/T-R』だが、機能美というキーワードがある通り、その見た目に違わぬ冬の走破性を秘めているのだ。
一特長を表す技術的キーワード一
●トレッドパターン
○大型ブロック
○高剛性センターリブ
○幅広スリット
○スパイラルエッジサイプ ○厚み違いサイプ
●構造
○大型サイドブロック ○スタッガードショルダー
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OPEN COUNTRY R/T
OPEN COUNTRY 785
OPEN COUNTRY M/T
OPEN COUNTRY M/T-R
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