4×4を中心とした競技車両の製作を得意とする「ミニッツ」(北海道)のこだわりは、どんなカスタムに対してもアメリカ的スパイスを注入すること。それは例えば必要以上にパーツを取り付けるのではなく、まずは純正のカタチを尊重するよう1台のクルマをシンプルにまとめ上げることである。
かくいうこのハイラックスもまた派手なカスタムはないものの、ひとつひとつのパーツを厳選。まるで西海岸を走るストリートトラックを連想させてくれるのはそんな理由からだろう。選ばれた足元はKMC×NITTOタイヤというアメリカで王道とされる組み合わせ。そこにはKMC KM234の17インチにNITTO Trail Grappler M/Tをビードロックでマウントするという本格オフロードショップらしいこだわりが覗いている。
一方、サスペンペンションはマイルドに、しかし安全/確実なリフトアップを施工。選ばれたパーツはもちろん「ミニッツ」がオリジナルで開発したコイルオーバースペーサーキットをフロントコイルオーバーに取り付け、ボディリフトと合わせて5インチのリフトアップを手に入れている。こうして完成した1台は派手さはなくともシンプルでいてしっかりとバランスを保ったシルエットが印象的。足元のセットアップとリフト量にとことんこだわるというカスタムカーにおける提言を捉え、マイルドに楽しむハイラックスというのも悪くない。
■ボディリフト&デフダウンキット
GUN125 2インチボディリフトキット

ボディリフトとは、ボディとフレームの間にスペーサーを入れて高さを稼ぐことで純正のサスペンションの動きや可動域を犠牲にすることなく安全/確実なリフトアップを実現する手法。このハイラックスが採用するのはミニッツがオリジナルで開発したGUN125専用2インチキット。キットにはボディリフト施工時に必要となる各パーツの距離変化や角度差を補正するためのパーツが一式付属したお得な内容となっている。
GUN125 デフダウンキット

上にあるコイルオーバースペーサーを取り付けた(2インチアップ~以上)際に併用したいパーツがコレ。フロントデフ本体(前側)を下げることでリフトアップ時に発生しがちなドライブシャフトとフロントデフとの角度を補正し、駆動ストレスを軽減することができる。

「ミニッツ」オリジナルコイルオーバースペーサーキット3インチと2インチボディリフトキットを併用したサイドビュー。リフトアップ加減が程よく、前後のバランスが均等に保たれていることが見て取れる。
■ホイール/タイヤ&サスペンション
GUN125 フロントコイルオーバースペーサーキット


「ミニッツ」が開発したスペーサーキットはアッパーシート自体をブロック化し、付属のシム(リング)によって4段階のリフト量を調整可能。純正サスペンションのジオメトリーを変えることなく1.5~3インチのリフトアップを安全/確実に行うことができる。


カスタムの手数をグッと抑えつつも特にこだわったのがホイールとタイヤのセットアップ。ホイールはインパクトのある見た目はもちろん、ハードなオフロード走行にも耐えうるKMCのビードロックモデル17×8.5インチを捻出。タイヤはNITTOのマッドテレンTrail Grappler M/T LT295/70R17だ。

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