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【TOYO TIRES】ジムニー専用設計で鍛えあげたドレスアップ系冬タイヤ!!!

◆OBSERVE W/T-R 185/85R16LT

 いくら走破性の高いジムニーやSUVに乗っていても、日本の冬道では太刀打ちできない。雪ならともかく、氷ではどうにもならないし、例え発進できたとしても、滑ってしまえば止まれない可能性は十分ありうる。
 さて、毎年のように各タイヤメーカーからニューモデルが発売されているが、ジムニーユーザーなら、トーヨータイヤからリリースされたスタッドレスタイヤ『OBSERVE W/T-R(ダブルティーアール)』に俄然注目したい。その理由は、カスタムしたジムニーに最適化された専用設計であるからだ。

 ご存知の通り、トーヨータイヤの4WD・SUV用モデルとしては『オープンカントリー』ブランドが好評で、オンロード性能とオフロード性能を高次元でバランスさせた『オープンカントリーR/T』や、オフロード性能に特化したジムニー専用の『オープンカントリーM/T-R』をリリースするなど、ジムニーの車重や性能に合わせたタイヤをラインアップし、ジムニーオーナーをサポートしてきた。
 そして2020年シーズンから登場したスタッドレスタイヤ『W/T-R』は、リフトアップしたカスタムジムニーに似合う見た目とサイズ、そして厳しい氷雪路で情熱的に走ることができるグリップ力を兼ね備えることを目的に開発されているのだ。
 まず気になるのはタイヤサイズだろう。結論からお伝えするとサイズは「185/85R16」。これなら1~2インチアップした車高でもカッコ良く履くことができる。車高が上がったジムニーに純正サイズのタイヤだとホイールハウスのクリアランスが広すぎてスタイル的には残念になってしまうが、このサイズのチョイスはさすが。
 また『W/T-R』は今までにないアグレッシブなデザインであることもうれしい。特にショルダー部分には、スタッドレスタイヤとしては非常に珍しい大型サイドブロックやスタッガードショルダーなど、見た目もジムニーにマッチするワイルドな雰囲気を醸し出している。もちろん実性能も優れており、日常的な冬の走りはもちろん、荒れた雪道や深雪路などの走破性に特化していることも特徴だ。
 ゆえにトレッドパターンもちょっと変わっている。スタッドレスタイヤでありながら回転方向がなく、深雪での後退も考慮したデザインを採用しているのである。また安定感だけでなく、トラクションを確実に伝えられる様にタイヤが設計されていることもポイントなのだ。
 ある意味では〝見た目重視のスタッドレスタイヤ〟と思われがちな『W/T-R』だが、機能美というキーワードがある通り、その見た目に違わぬ冬の走破性を秘めているのだ。

トレッドパターンやサイドにM/Tタイヤかと思うほどアグレッシブな大型のブロックデザインを採用しながら、各ブロックに細かいサイプを施してあるスタッドレスタイヤ『OBSERVE W/T-R』。
技術的には中央にジグザグの2本の主溝を配置し、その間に高剛性のリブを設けることでドライ路面や深雪での応答性を向上。またスパイラルエッジサイプを採用することで、アイスやスノー路面での旋回性能を飛躍的に高めている。さらにショルダー部分に大型のブロックを設置したことで、深雪での強いトラクション性能にも大いに期待できる。
とにかく雪に食いついてくれる印象が強く、トラクション性能の強さがポイント。それはある意味、性能が尖っているとさえ表現できるもの。例えば雪上トライアルやスノーアタックなど、積極的に冬の走りを楽しみたい人にもオススメだ。
ブレーキやハンドリングを敏感に探ってみても、制動性や安心感はしっかりしている。特に操作に対する細かいレスポンスはなかなか優れている。
摩擦係数ゼロと言っても良い氷盤路では、決して滑らないわけではないが、リカバリー性能をきちんと感じられる。発進、ブレーキ、旋回という幅広い部分において、氷雪路で終始安定したパフォーマンスを発揮。

一特長を表す技術的キーワード一

●トレッドパターン
 ○大型ブロック
 ○高剛性センターリブ
 ○幅広スリット
 ○スパイラルエッジサイプ ○厚み違いサイプ
●構造
 ○大型サイドブロック ○スタッガードショルダー