【MOTO RAGE】ユーザー目線で開発したオリジナルパーツに加え、メンテナンスにも精通する頼もしいお店
1982年に創業し、40年以上の歴史を刻み続けるモトレージ。代表の岡本氏はとにかくクルマが好きで、仲間のクルマの面倒を見ているうちにいつの間にか本業となってしまった。当初は「三菱ジープ最高!」と思っていたのだが、1986年にキャメルトロフィーの国際選考会でイギリスに出向いた際に出会ったのが、ランドローバーだった。日本の四駆とは根本的に考え方が違い、いち早くコイルリジッドも採用。極めて高いオフロード性能の虜になり「どうにかこのクルマを日本に輸入したい!」という想いが募り、1993年から新車のディフェンダーを15台自社輸入するが、これが日本に初上陸した新車のディフェンダーだと言われている。
「でもね、知れば知るほど良い面と悪い面に気づくんですよ。純正部品だから大丈夫と思っていたら、むしろ純正の方が品質が低いものがあったり…」と岡本さんは語るが、その表情は手の掛かる子ほど可愛いがる姿そのものだ。
そんな様々なトラブルシュートを解決することで様々なノウハウが蓄積され、今やランドローバーオーナーにとってなくてはならない存在となっている。「独特なスタイリングや極めて高いオフロード性能に憧れて手に入れたけど、なかなか駄々っ子でね。でも、僕がさじを投げ出す訳にもいかないし…」と語っており、今後も様々なパーツを開発していくそうだ。
LAND ROVER DEFENDER 90
1993年にモトレージが自社輸入したディフェンダーの1台で、モトレージのデモカーであるが、岡本社長のプライベートカーでもある。今年でちょうど30年を迎えるが、非常に美しい状態を保っており、いかにこのクルマが愛されているか窺える。オリジナルのサスペンションで3インチリフトアップするが、グリルやシュノーケルは英国ブランドをチョイス。前後のデフにエアロッカーも追加し、まさにオフロードでは無類の高い走破性を実現している。ホイールは英国製のZUで、これにBFグッドリッチのKM3を組み合わせる。255/85R16という、オフローダー垂涎のサイズを組み合わせ、ディフェンダーの本質をさらに追求する。
バンパーは英国製で、シンプルなパイプ形状を採用。もちろん中央にはウインチベッドも内蔵されている。グリルはKBX製に変更し、近代的にアレンジする。
モトレージのオリジナルスプリングを装着し、3インチのリフトアップを実施。ステアリングダンパーはTERRA firmaを装着している。
前後のデフにはエアロッカーを装備。非常にストローク量の大きいディフェンダーだが、最新四駆のようなトラクションコントロールはないので、デバイスを追加し走破性をアップ。
LAND ROVER DEFENDER 110
Td5エンジンを搭載する正規販売車がベースで、モトレージのスプリングで4インチリフトを実施。敢えてオリジナルにはないパールホワイトにオールベンし、上品な雰囲気を演出する。グリルやヘッドランプガーニッシュはモトレージのオリジナルで、最終型のようなルックスにアレンジが可能。またリヤコーナーには、シンプルだが非常に効果的なガードも追加。他にもスリット入りブレーキローターに変更し、安全性も向上させている。
フロントマスクの印象を一変させるモトレージのスポーツグリル。手軽にイメージチェンジやリフレッシュが可能なアイテムで、ライトガードはオプションとなる。
アルミボディのディフェンダーは、オフロードなどで車体をヒットさせると修理費が高額に。そこでモトレージでは、コンパクトだが非常に効果的なガードも販売中。
モトレージのTERRAブレーキパッド&スリットローターに交換し、安心&確実な制動性能を実現。見た目を飾るのでなく、機能を向上させるカスタムがモトレージのモットーだ。
ペダルの位置を手前に寄せつつ、左下にオフセットさせ、自然なドライブポジションを実現。ブラックアルマイト仕上げとなっており、純正ペダルに重ねて装着する。
樹脂製のシフトノブ&トランスファノブもラインアップ。手に馴染む形状で、上からでも横からでも握りやすい。
LAND ROVER DEFENDER 110
2.2ℓのTDCIエンジンを搭載するこちらのディフェンダー110。3インチリフトのサスペンションを組み込むが、比較的オリジナルのスタイルを維持する。TDIの110同様に、リヤのコーナー部分にはガードを装着。最近のクルマはカメラを装備する車両が多いが、直前直左とクルマの直後を確認できるように、敢えてアナログなミラーを装備する。クラシカルなディフェンダーには非常によく似合うし、ある意味カメラよりもマッチングが良いと言える。
サスペンションは3インチリフトアップ。モトレージでは、他にも2インチリフトアップ用も発売中で、自分の好みのスタイリングを選ぶことができる。
バンパーガードやシュノーケルは、右の白い110と同じアイテムを装備。ディフェンダーの独特なスタイルを損なわず、機能性をより高めている。
フロントバンパーの左前やバックドアの上方には、死角を確認できるミラーを追加。カメラに頼るのでなく、自分の肉眼で視認する方が、クルマを操っている感覚が強いだろう。