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【flexdream/ARB 4×4】FD-classicとオーバーランダーで生み出す素敵ライフの提案

時間と場所を選ばす、自由きままに旅できるアドベンチャーマシンとして人気を博す〝オーバーランドスタイル〟。ヘビーデューティな4WDに高い走行性能を与え、同時に快適な時間を過ごすギアを満載にした仕様だが、このオーバーランダーを早くから提唱してきたのが「フレックスドリーム」だ。
 同社はランドクルーザーやUSトヨタ車、ハイエースの専門店を展開する販売店として、オーバーランダーのほか、センスの良いレトロカスタム「FD-classic」、本格的クロカン仕様まで、数多くのカスタムコンプリートカーの製作・販売を手掛けてきた。
 また、そうしたカスタムプロデュースショップの顔以外に、ARB4×4やRHINO-RACKといった有名海外メーカーの日本正規輸入元という側面を持つ。こうした本格派アイテムを取扱うことから、フレックスドリームが手掛けたオーバーランドスタイルは、まるで地球の裏側で砂漠を走っているようなリアルさがある。
 一方でクラシカルなレトロフェイスとしたランクルなど、アウトドアに似合う雰囲気にカスタムされた「FD‐クラシック」シリーズもまたフレックスドリームの人気のモデル。今回はランクル80→60フェイスへカスタムした通称〝86〟を取り上げたが、丸目2灯の可愛らしい表情とファッショナブルなボディにより、街や自然の中で特別な存在感を放っている。
 さて、話を戻すが、オーバーランドスタイルを構築するにはどうすれば良いのだろうか?

オーバーランドスタイルにまず必須なのがルーフラック。昨今のルーフラックは拡張性が高く、ルーフトップテントやオーニングの搭載、さらにLEDライトバーの追加にも対応できる。そこに自分なりに使いやすくアイテムを加えていくことで、自然と見た目も決まってくる。つまりボディサイズや使い方に合わせた最適なラックの選択も必要だ。フレックスドリームでは、先述した通りARB4×4やRHINO‐RACKのルーフラックを車種やその仕様に合わせて的確に選んでいる。
 このようにオーニングやルーフトップテントなどを追加して拡張したカスタムこそが〝オーバーランドスタイル〟というワケだが、このカスタムのメリットは数多く、まずテント(やタープの代わりとなるオーニング)の設営・撤収が簡単であること。さらにテントなどのギアを車内に積み込まなくて済むことで、室内スペースに余裕を生み出せる。またルーフトップテントは就寝時に動物の侵入を防げたり、路面や地熱を気にすることもないため、快適な寝心地を確保できる。もちろん思い立った適当な場所ですぐにビパークできるのは楽しいし、何よりカッコイイ。さらに車上からの開放的な景色は何物にも代え難い。

ROOF RACK

オーバーランドスタイルの要!トレンドの薄型キャリングシステム

ARB4x4のスチール製フラットルーフラック。2200㎜×1250㎜というサイズで、ルーフトップテント、オーニングを搭載した上で、ほかのギアコンテナも積載できそうだ。
新世代のARB4x4を代表するベースラックを装着。超薄型・超軽量でサビに強いアルミ製だが、ルーフトップテント&オーニングの設置が可能な強度を実現している。
ARB4x4のベースラックを装着するセメントグレーの撮影車はIPFのLEDライトバー20インチ×2を先端に装着して夜間のフィールドにも備える。さらに、シングル40インチ×1 or ダブル40インチ×1に対応可能なIPF製の専用ステーも用意。

ARB ルーフトップテント フリンダース

人気の高いARB4x4ルーフトップテントシリーズでも話題の機能を持つのがこの「フリンダース」。薄さを徹底的に追求し、画像上の収納時サイズは1400㎜×1200㎜×200㎜に収まり、脱着可能なラダーをトップに装着しても300㎜という低さを実現。また展開時に外側のPVCカバーも一緒に180度開く仕様(つまりテントカバーの脱着が不要のため)、設営・撤収がより短時間かつ簡単になった。また、テント内にはフカフカのマットレスのほか、LEDタッチランプ、USB充電ポイント、収納ポケット、シューズポケットなどが標準で備わる。広く大きな天窓の採用もトピックだ。

ARBルーフトップテント シンプソンⅢ

収納時は1450㎜×1250㎜×400㎜というコンパクトなサイズながら、簡単設営で展開すると1400㎜×2400㎜×1300㎜という余裕の広さを実現するルーフトップテント。雨でも濡れにくいひさし付きの入り口には丈夫で軽い格納式ラダーを使ってアクセスするが出入りしやすい仕様だ。広いサイドウインドー、高密度の単層押出フォームマットレスなど、充実の装備と快適なスペースを実現する。また、今回は展開していないが、リビングスペースとなるアネックスも付属。

ARB オーニング ソフトケース

様々なルーフラックと組み合わせての装着が可能なARB4x4のカーサイドオーニング。展開しやすくシンプルで使いやすい上、ルーフトップテントほどは装備のハードルも高くないため、キャンパーのユーザーにオススメ。今回撮影したのは丈夫なナイロン強化PVC製ソフトケースのモデルで、装着したサイズは2500㎜×2500㎜。

■丸目2灯フェイスで生み出す最新のレトロスタイル

キャンプをはじめとするアウトドアシーンで絶大な人気を誇るカスタムランクルがこの通称“86”。フレックス・ドリームオリジナルのFD-classic Ver.3丸目フェイスを換装したモデルだ。ベース車両はランクル80だが、まさに『ランクル60丸目ヘッドライトのフロントフェイスとランクル80が融合』したスタイルである。いい意味でカスタムした感がなく自然に見えるのは、ランクル80本来のプレスラインを尊重しながら、ヘッドライトだけでなくボンネットの「折り目」などにもランクル60のテイストを再現した結果。見た目はもちろん、頼りがいのあるランクル80の走破性もまた大きな魅力だ。
FD-classic Ver.3丸目フェイスは、紹介した2台のように、通常はメッキグリルとメッキバンパーの組み合わせで構築されるが、画像下のようにブラックアウトしたスタイルもある。この〝86〟の詳細は下記へ。
フレックスドリームならではのエッジが立ったカスタムメニューは多いが、さらにもう一つ大きなカスタムの柱がある。それがアメリカ軍・政府が認めた最強塗装「LINE-X(ラインエックス)」をクルマにコーティングする手法だ。そう、同社はLINE-X車両部門の正規ディーラーとして「LINE-X オートジャパン」を運営している。
 このLINE-Xはアメリカ生まれの特殊防護用塗料として、耐衝撃・防キズ・防サビ・防水・塩害防止、そして滑り止めや防音といったさまざまな効果を発揮。そもそもはランドクルーザー79やハイラックスといったピックアップの荷台のベッドライナーに最適な塗装だった。
 しかし、このLINE-Xを塗装した後のザラッとした質感は、カスタムペイントとしての可能性も秘めている。また、スプレーによる塗装のため、凹凸のある複雑な形状でも施工を可能とする。ゆえにボディなどの金属面をはじめ、FRPや樹脂パーツにカスタムコーティングもできる。
 なお、前ページから引き続き紹介しているセメントグレーにオールペンされたFD‐クラシック〝86〟は、フロントバンパー・サイドステップ・リアバンパーにLINE-Xを施工。通常の塗装材と異なる質感により、ハードなイメージのある新スタイルを披露する。

ライノラック・バットウイングオーニング

オーストラリア発のパーツブランドRhino-Rack(ライノラック)で人気を集めているのが、バットウイングオーニング。一般的なオーニングと異なり、サイドだけでなく後方まで扇状に270°まで展開することが特徴。設置と収納は慣れると1人でも簡単に行なうこともできる。さらにエクステンションシート(壁状のシート。メッシュウインドー付もあり)をオプションとして設定。快適にアウトドアを楽しめるギアだ。

上記でも紹介している丸目2灯フェイスを採用したFD-classicモデルの通称”86″は、通常各部にメッキパーツを使用しているが、このモデルはグリルやドアミラーなどをブラックにすることで、無骨な四駆のイメージを強調。なお、前後バンパー、サイドステップはLINE-Xによってブラック化されている。

アメリカ軍・米政府が認めた最強カスタム塗装

LINE-Xはピックアップトラックの荷台をキズやサビから守るために生まれた特殊防護用塗装。キズつきやすいバンパーへの塗装もおススメだ。
LINE-X塗装はさまざまな素材に塗布できる。施工できるのは鉄やアルミ、ステンレスといった金属、さらに樹脂やコンクリート、木材など。クルマ以外にも用途を広げているのは、こういった特性があるからだ。。ちなみに、写真のデモカーのLINE-X塗装箇所は、フロントバンパー・サイドステップ・リアバンパー。傷つきやすい部分に施工すると強力な保護効果とヘビーデューティな見た目へと変貌する。